ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

【ちろう旅】秋の大阪・京都遠征に行ってきました【京都編・前編】

2023年10月30日(月)

7:30
大阪の宿を出発!
駅までの道すがら、自動販売機で缶コーヒーが50円なのを見つける(西成価格)。
こりゃいいやと思って、朝のコーヒータイム。
3人組の若者、謎の黒人、作業着のオッサンが点呼を取って、大きい車に乗り込む。あ~、なるほどね。

 

動物園前から梅田、大阪からJRで京都へ!
さすがに朝の通勤ラッシュか、座れない。構わないさ。
イメージトレーニングで気持ちを作っていく。

 

8:30
京都着。
コンビニで水分を補給。お茶600mL、スポドリ600mL。俺に死角はない(しいて言うなら前日に2Lお茶を買わなかったのは失態)。
そういえば、駅ですれ違った中年夫婦の会話。
「あ、ちょっとコンビニで飲み物買っていこうか」
「いい、いい!大阪で買えばいい! 京都に金なんか落とすな
誰に聞かせるわけでもなく、笑いを狙うでもなく、きわめて自然に、ナチュラルに、真顔で、こういう価値観の人っているんだ・・とそら寒くなる。金を落とす、とは。コンビニのペットボトル1本買うことに、どんな違いがあるだろう。
さぞ生きづらかろう、と思う。

 

そんな小ネタはさておき、聖戦に向けて整える。駅構内のコインロッカーに要らない荷物をデポ。
とにかく京都駅も広大すぎるので、いつでも立ち返れるベースキャンプが必要。
僕の中では駅やや東側の塩小路通、地下二階の、南北に抜けれる通り。「つくもうどん」とかあるとこ。ここを起点にすることで迷わない。コインロッカー400円。

 

地下鉄に乗り込んで蹴上駅へ。ここが出発地点。
初めて降り立つ場所。ネット記事の情報だけを頼りに冒険をするワクワク感。歩いてみて気づいたけど、蹴上駅は琵琶湖疎水関係の施設も充実している場所っぽい。改めて開拓しなければならないが、今回の目的はそうではない。
これから大文字山を攻める。

京都で気軽に登れる山、でググって出てきた山。
京都五山送り火で知られる大文字山。山の斜面に「大」の字で字が焚かれるアレ。
そういえば、NHK「将棋フォーカス」で糸谷哲郎先生も登っていたなあ。

 

9:50

蹴上駅からの登山口

 

こんなところが登山口。

日向大神宮というところを経由していく。少し見学して、お参り。
途中、少し寄り道になるが「伊勢神宮遥拝所」を経由。

遥拝所(ようはいじょ)
遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所。

鳥居の向こうに伊勢神宮が望めるというが、今は昔の話。木しか見えねえ!(笑)

伊勢神宮遥拝所。木しか見えねえ!

「天岩戸」を経由。
位山のそれと違って、巨石にキレイに四角い入り口と通路が彫られている。
いゃ、ちゃうやん。人工やん。あなぐらやん。まあ、良いんだけど・・

天岩戸。ただの穴ぐらやん・・

大文字山まで2時間」の看板を見る。さぁ、ここからがスタート。
京都一周トレイルとかいうコースになっているらしく(これは先週の比叡山も同じ)、とてもきれいに整備されていて、感動する。大木が横倒しになっていると、コース上だけキレイに木が切り取られている!

見事に整備された登山道。さすが京都一周トレイル

とても歩きやすい山道で、気持ちがいい!
んでルンルンでトレランしたら大文字山山頂まで1時間で着いてしまう。
ベンチがたくさん置いてあって、やはり京都のホスピタリティは山の上まで違うなあと思う。


ベンチで隣にいたマダムと談笑。
「自分は最近登山にハマっていて、京都観光で来ました」
会話の中で「岐阜から来たわけではないですよね?」と言われたので、
いゃ、岐阜からやねん! しかも飛騨高山からやねん。」と言ったらビックリされた。
「観光で登山って渋いですね」と言われる。

 

しかし、送り火の火床がわからない。さらに15分ほど進んだところだと知る。10分ほどで写真撮影と休憩などを済ませて移動開始。

 

11:00
んで山の斜面、開けたところに火床を発見!
「大」の字の中心が一番でかい。この近くに陣取って、京の町を見下ろしながら昼食をとる。とても景色がいい。
ここで前日のスーパー玉出で買った半額のパンと大福を食う。美味すぎた。

大文字の火床から京都の町を見下ろす

ちょうど山のふもとなのかわからんけど近所の幼稚園生が集団で登ってくる。
あー。なんか大変なヤツだ、と思う。やたらと元気な園長先生(オジサン)。保育士、恰幅の良いカメラマン。
集まって記念撮影しようとしてて、僕が座っている付近だったので、どかされる。まあ、いいさ。

 

んでパンを食いながら、先ほど大文字山山頂で談笑したマダムが再び声をかけてきて、五山の送り火のことを教えてくれる。
この大文字山の場所(東山如意ヶ嶽「大文字」)から京都の町を挟んで、向こう側の山にキレイに並んでいるのが見えるのだ。
右から2山で「妙・法」のセット、正面に「舟形」、左前方に左大文字と言われる「大」、最後の「鳥居」はやや山の向こうでよく分からない感じ。これらに、今自分がいる「大」を合わせて5つの送り火が完成。
これが毎年8月16日の夜8時から、5分おきに順々に点火していくらしい。
たぶん京都に住んでいたら見慣れた光景なのだろうけど、僕にとっては全く知らない文化だったわ。まったく京都というのは不思議な街だ。

 

さて、それやったら5山全部に登ってみたいなあという気もするが、そのほとんどの山は私有地で入れないとのこと。なんやねん。冷めるわあ。

 

まあそんなわけで京都の山を十分すぎるくらい満喫して、下山。たった30分ほど下ると、そこには東山文化の象徴・銀閣慈照寺)が待っている。なんと、まあ。
最高過ぎる観光コースやん。僕の場合は前回の来京で銀閣を攻めてしまっているので、スルー。

 

さて、どうしようか。
この5か月でいろいろ勉強しまして、まず銀閣に至る南北の道「哲学の道」は琵琶湖疎水に沿った遊歩道である。そしてこの川は京都市内で唯一、北上する川なのらしい。なるほどなア、鴨川は南に流れているものなあ、とか考えながら眺める。銀閣を境に西に折れ、北上していく。
これを辿っていったらどこまで行くんだろう? とか思って、にわかに「疎水さんぽ」を発動。
といってもほんの1キロ弱くらい歩いただけ。

琵琶湖からここまで14キロかあ。歩けるな・・

琵琶湖疎水から別れを告げ、西に折れ、鴨川デルタの▽部分に位置する神社「下鴨神社賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ)」を目指すことにする。

 

14:30
下鴨神社に到着!5月3日の流鏑馬神事が有名。

下鴨神社

女性守護の河合神社ってのも見つける。
鏡絵馬という顔の形をした絵馬に化粧を施す。
絵馬を書く場所に「お化粧室」と書いてあるのが面白かった。

境内の北東に流れる「御手洗川(みたらしがわ)」
水につけると文字が浮き出てくる水みくじ。1回300円。
修学旅行生によく売れていた。ちゃりーん。お会計でーす。ありがとうございまーす。

 

さあ、「下鴨神社」を攻略したら、次は「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」を目指すのは必定。論理的必然。宿命あるいは不可避。火を見るより明らかなこと。
北に向かっていけばあるなあああとか考えながら大通りを歩いていると、バス停を見つける。
ほお、バスなんてものがあるんやなとか考えていたら、いつの間にか動く箱に乗り込んでいた。
な・・何を言っているのかわからねーと思うが。 
おれも・・何をされたのかわからなかった。
あっという間に上賀茂神社についてしまう。

上賀茂神社

新しくて立派な鳥居。

こちらも葵祭というのが有名で、5月5日には「加茂競馬(かもくらべうま)」といって馬を走らせるイベントがあるとのこと。

 

下鴨・上賀茂、ダブルで攻略したら、京都盆地の北の端まで来ていて、先ほど大文字山(東山如意ヶ嶽)の「大文字」からみたちょうど真正面、舟山が目の前に迫っている。
これ近くまで行かないとダメなんじゃねえ? となって、山の方にずんずん進んで行く。坂に沿った住宅街。さらに抜けていくとそこにはゴルフ場に至る山があった。
もうゴルフコース目当ての車しか来ない道を登っていくon foot。

いやゴルフコースやん

完全にゴルフコースを突っ切る形で山の中にin。
そうしたら「船山は神聖な山で私有地です。保全の為、今後は立ち入りを全目禁止とします」とか書かれていて、怖くなって退散。
まあ、近くまで眺めることができたので良しとする。まったく五山の送り火、一筋縄ではいかないものヨ。

 

15:30
さすがに歩きすぎた。下鴨~上賀茂をバスでチートしたとはいえ、蹴上から大文字山登って銀閣に下山、下鴨、上賀茂、舟山まで来てしまった。京都市内を端から端。さすがに勘弁してくれって。

「西賀茂車庫前」という全てのバスが集まる終着駅みたいなところがあって、ここからバスで京都駅に向かうことにする。バスで40分ほど。思えば遠くまで来てしまいました。230円。

 

16:30
今夜の宿は楽天トラベルで予約した、東寺の近くのゲストハウス(ドミトリー)。
とりあえず駅から南に向かって歩く。以前に京都に来た時におじゃました京都テルサを通過。東寺駅近鉄)を通過。このまま東寺の観光に突撃するかと思ったけど、たぶん閉門が16:30とかなのでこの日は見送り。
東寺の門の外から五重塔を眺めながら、目的地を目指す。しかしここでとんだ罠が待ち構えているとは・・

 

楽天トラベルからの予約完了メールに記載してある住所をコピペ→グーグルマップに張り付けて、目的地にどんどん進んで行く。東寺のある交差点からさらに南に100mほど進む。
目的と思われる建物が見つからない。というか看板の類が何もない。ブロックを一周。角のラーメン屋。ここで間違いなしと言える建物は明らかに一軒家。「渡辺」という標識がかかっているだけ。誰やねん。

 

ここまで来るとミッションを与えられたみたいで意地でも見つけたくなる。リアル謎解き。しかし一向に見つからない。グーグルマップに建物名を打ち込んでもダメ。30分ほど彷徨う。無駄に時間が過ぎ、辺りはすっかり暗くなる。いよいよ詐欺か何かと思う。ここでゲームオーバー。宿泊先の電話番号にかけることにする(僕の中で、電話で場所を聞くという行為が負けだと思っているので)。

 

そうしたら「いくつかゲストハウスを運営している。予約先はどこですか」と聞かれて
「The NETXDOORです」と答えると、東寺駅から徒歩三分、大通りの、交差点よりも手前だと聞く。なんやねん。
ということで、あっさり到着。登録の住所はきちんとしておいてほしい。どうせ管理人かオーナーの住所なんじゃねえの?

 

部屋の使い方や鍵の番号などを教えられる
わりとキレイなドミトリー。同じ部屋に2段ベットが2個あるだけの狭い部屋。

4室ほどあるうちの1室の、下のベッドを与えられる。一泊3000円+宿泊税200円。ドミトリーだから「大阪の安宿の方が落ち着くなア」と思うなど。
共用スペースに談話室とソファとキッチン、ガス、冷蔵庫など。まあ僕は1泊なので使わない。

 

すぐに布団にもぐって30分ほど休む。ちかれたぴー。これからどうしようか。
さすがに一日歩き回ったんで、今のうちにシャワーを浴びることにしよう。
ということでtake a shower。なかなか快適。

 

19:00
メシを食いに出かけることにする。僕はJさんと違って食べログとか使わない主義だけど、グーグルマップを眺めて出てきた飲食店を物色する。んで目指したのが「ミスターギョーザ」というお店。
西の方角に歩いていくと、小さい公園に「羅城門跡」という看板を見つける。
ちょwwwwおまwwwww。芥川龍之介で有名な「羅生門」のモデル。

名もなき公園の羅城門跡

そう、羅城門はかつての平安京の入り口、中央の門。門の脇に立つのが東寺で、東寺があれば西寺(さいじ)があるというのは論理的必然。当たり前。羅城門の両サイドに東寺・西寺が鎮座していたのだ。


ところで平安京は、地形的に東側が高く、西側が低くなっていた。するとどうなるか。北の方から流れてくる川(鴨川とか)が氾濫するたびに、西側は水浸しになったらしい。それでいつしか東側に人が住むようになって発展し、西側は廃れていった。その結果、西寺は修復されることなくその姿を消したのだという。
今では小さな公園のなかに、西寺跡地を示す小さな記念碑があるだけとのこと。これはブラタモリで見た情報。

 

さらに進むとその公園があるんだろうけど、暗いしさすがに回避。そうこうしているうちにミスターギョーザに到着。店の外に若い6人組が並んでいる。何だかなあと思いながらその後ろに並ぶが。
その構成が男1女5なのがちょっと気になった。どうゆう状況?
大テーブルでは某大手不動産屋の社員が宴会やって、領収書切ってもらっていた。経費で食いやがっている模様。くそう。

僕は1人なので1人席にサクッと入れた。
ギョーザ1人前、ライス並、キュウリの一本漬けで750円。最高過ぎるやん。

ミスターギョーザ、ライス、きゅうりで750円

近くのスーパーで半額の総菜を物色して、にゅうめんとお茶を買って、帰宅。
談話スペースでにゅうめんをチンして食っている間、謎の外国人2人がそれぞれ、スマホでテレビ通話している。というか僕がメシに出かける前からやっているので2時間弱それを続けていることになる。
いゃ国に帰れや。どうゆう状況?

 

21:00
東寺駅の近くにブックオフがあるので、物色しに行く。謎に本を2冊ほど買ってしまう。

 

22:00
さすがに布団に潜り込む。もそもそして、寝る。

(次回に続きます)