ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

京都遠征レポ~聖丁セミナーと哲学の道~

6月24~25日、京都に行ってきました。

僕には珍しい1泊2日。しかも一日目はセミナー参加が目的で、観光は無し。
2日目は16:45分のバス。
今回の純粋な観光は朝~16時までの時間。どこまで戦えるか。

 

24日(土)

7:00
高山駅BCでバスに乗り込む

 

11:10
京都駅着。
駅の南に向かって京都テルサを目指す。
開場の12:30まで時間があるので道中のブックオフにin。そうしたら盛大にやらかす。
つまりは、買い込み。塾用のテキストとかも買いたかったので。また、株主優待券(1200円分)を使いたいというモチベもあった。まあとにかく、旅の序盤で荷物を重くする。しかし人生にはやらなければいけないことがある。刹那の決断。暗闇の中の跳躍。その連続。

 

12:30(12:50開演)
帰ってきた聖丁先生・足立先生セミナー2023(関西)に参加。
いま僕が唯一、欠かさず聴取しているコンテンツ(岡田斗司夫ゼミ、聖丁radio)のうちの一つ、聖丁先生のリアルセミナーに初参加。このために京都にやってきた。中規模の会議室で満席。参加者の顔つきを見ているだけで、黒光りするヴァーチュ(by宮台先生)というものを感じた。

 

聖丁(敬称略。帝→丁が敬称のため)ともう一人の講師、あだち先生は実に対照的。見事に「陰と陽」「静と動」。僕は聖丁目当てで参加しているだけあってもちろん陰&静なのですが、だからこそあだち先生のスピード感にハッとさせられる。良い所どりをすればいいのだ。いゃ、しなければいけない。たとえばチャットGTPの使い方とか、広告をコンテンツととらえる考え方とか、AIの破壊力とか。知らないでは済まされない。何をどう自分の今のビジネスに生かせるか、考えなければ・・というかこれが今必要な教育そのものだろ。


チャットGTPを使わない教育って、もはやあり得ないという思いを強くした。そしてチャットGPTがやってくれるから、たとえば作文スキルの鍛錬が必要なくなるということではない。それをいかに導出させるか、ファクトチェック、手直し。受け手の語彙力。これを人間がやらなければならないのは当たり前。つまりは両輪なのだ。
背景知識の調べもの、作文、定番の文章の組み立て方。使えるものは使え!

 

聖丁、この1週間でとんでもない状況に巻き込まれていたみたいで、それを一切感じさせないのがいかにも聖丁らしい。まさに「ありがとう」の精神。厳しい状況こそが、飛躍するチャンス。このマインドは本当に人生を前に進めると思う。

 

16:00過ぎに終わって、17:30から京都駅近くの某所で懇親会。
参加者の皆、ギラギラ、キラキラしていてまぶしかった。京都開催で、京都から来ている人が2人しかいないのは吹いた(笑)
僕も自分の話をして、自分でビジネスやっててすごいとほめてくれた人もいたけど、研究員やってて将来有望な若者や、育休中の会社員イクメンのほうが僕にはまぶしく見えた。何しろ僕の場合、規模がしょぼい。このままじゃダメなんだ。俺は何をやっていて、どこに向かうのか。その焦り、葛藤をいつも胸に抱えている。
あだち先生、聖丁とも少しお話しできた。
ありがとうございます。ちょっとしたお土産を渡す。僕みたいなもんは懇親会その1で離脱。その先に行けない自分の力量。


20:00
気を張っていた。疲れたのかもしれない。京都駅前で一人になる。とりあえず北に向かおう。そういえば駅構内で「カルネ」を見つけて購入。カルネは堅めのパンにハムとマーガリンと玉ねぎを挟んだだけのシンプルな食べ物だけど、京都では長く愛されている食べ物、らしい。ケンミンショーで何回も見た。夜に食ったけど、うまかった。まあおやつかな。

カルネ - スペシャル|京都のパン屋さんSIZUYA【志津屋】公式Webサイト


グーグルマップに沿って祇園四条先斗町(ぽんとちょう)あたりを目指す(いちおう目的地はDVDBOX金太郎)。
マップで「梅湯」という銭湯が目についたので、ふらりと近寄ってみる。なるほどいい感じの雰囲気、サウナがある、フェイスタオルレンタルもあるということでin(490円+50円)。これはいいぞ。


わりと狭めの施設で、サウナは7人座ったらびっしりで身動きが取れないくらい。水風呂の温度が冷たすぎずちょうどよい。
しかし狭いがゆえに、いわゆるサウナにおける「ととのう」場所がない!(笑)

まずイス、ベンチがない、露天もない。スペースがない。んで浴槽の縁に腰掛けるかと思ったら腰掛け禁止。
やむなく洗い場にイスを置いて座るしかない。まあ僕はサウナーではないからこだわらないけど、正統派サ道からすると手落ちなんだと思う。

んでいい感じになって脱衣所から戻ると、小さい椅子におっさんが4人くらい並んで座っている。こういう銭湯で並びが発生しているの、高円寺で銭湯に通っていた時代にも見たことあったかな? というレベル。京都おそろしい・・とにかくいい銭湯でした。

 

そして心も身体もさっぱりして「金太郎四条河原町店」にin。ナイトコースで2500円。いつものパターンでフラットシート、喫煙席のみ空いているという。一晩でたばこ臭くなるが背に腹は代えられない。宿がないよりマシなのだ。

京の町に潜伏。。。僕は、ここにいるよ。

 

25日(日)
9:00
歩く。ざっくりとした目標は、以前にたまたまYouTubeの「黙食」というチャンネルで見かけた「マルシン飯店」というお店の天津飯。めちゃめちゃうまい、らしい。北東方向に向かえばいい。んで道中に何かあるかな~とかグーグルマップを眺めて、まず八坂神社へ。

 

●八坂神社
平安京遷都以前から鎮座する古社。全国に約2300社ある八坂神社、祇園信仰神社の総本山。
祇園祭は八坂神社の祭礼です。
貞観年中(859~877)、京の都に疫病が流行したとき、66本の矛を立てて洛中の男児祇園社の神輿を神泉苑に送って厄災の除去を祈ったのに由来します。
応仁の乱(1467)で都は灰燼に帰し、祇園祭も中絶しましたが、明応9年(1500)には復活。今日に至っています。
祇園祭は7月1日の「吉符入」に始まり、31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1か月続きます。


●満足稲荷神社
ちょっと小さめの神社。
豊臣秀吉公が伏見桃山城の守護神として崇敬された神社です。名前の由来は秀吉公がご加護を受けて大いに満足感を得たところから。
その後、徳川綱吉公が遷宮され、近隣がおおいに繁栄しました。現在も皆様に「満足さん」と呼ばれ親しまれている神社です。


平安神宮
平安京の跡地ってどこやろ? と思うわけですが、そもそも京都の中心街の大半が平安京の範囲内(笑)
北東の端に「京都御所」があり、京都駅はもちろん、南の端に「東寺」(平安京の入り口の羅城門)位置している。
平安京は794年から1891年に明治天皇が東京に移動するまで、約1100年ものあいだ、都であり続けました。


平安神宮(へいあんじんぐう)は、京都市左京区にある神社。旧社格官幣大社、勅祭社。現在は神社本庁別表神社
1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して、明治28年に平安遷都を行った天皇である第50代桓武天皇を祀る神社として創建されました。

当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって首都が東京へ移ったことは人々の心に大きな打撃を与えました。
その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入れ」でした。
数々の復興事業が展開し、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのです。

平安神宮、でかい。。

平安神宮神苑は明治時代の代表的な日本庭園として広く内外に知られています。
社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭からなっている、そうです。
拝観料が600円だったので回避。時間があったらゆっくり見てみたいなあ。


哲学の道

哲学の道へ行って思索にふけりたくなった。
せっかくなので南の端から北の端まで、全部歩いてやろう。その先に銀閣が、待っている。

哲学の道は、は京都府京都市左京区にある琵琶湖疏水分線に沿った歩道です。
永観堂付近にある熊野若王子神社前の冷泉通若王子橋を南端として始まり、銀閣寺西の今出川通銀閣寺橋を北端として続く約1.5kmの散歩道。
明治の頃、文人が多く住むようになり「文人の道」と称されていました。その後、京都大学の哲学者・西田幾多郎田辺元らが好んで散策し、思案を巡らしたことから「哲学の小径」といわれたり、「散策の道」「思索の道」「疏水の小径」などと呼ばれました。

哲学の道で思索にふける

ここを歩いて銀閣(東山慈照寺)を目指す。途中、大豊神社に寄り道。絵馬に「哲学の道」と書いてあったので購入。
というか「哲学の道」と書いてある物販なら何でも買ってしまいそう・・Tシャツ、クリアファイル、マグカップ・・自分で作っちゃおうかな。


銀閣(東山慈照寺

室町幕府八代将軍の足利義政によって造営された山荘東山殿を起原とし、義政の没後、臨済宗の寺院となり義政の法号慈照院にちなんで慈照寺と名付けられました。
九歳にして家督を、十五歳にして将軍職を継いだ義政は、生涯をかけ自らの美意識のすべてを投影し、東山文化の真髄たる簡素枯淡の美を映す一大山荘を作り上げました。銀閣寺は美の求道者ともいえる義政の精神のドラマを五百年後の現代にも脈々と伝えています。(公式サイトより)

 

はて、僕は銀閣に来たことがあっただろうか。たぶんないのだと思う。だから来ました。金閣寺はたぶん、3回は行っている。浅い観光だと、まず金閣寺清水寺、ってことになりますよね。同じところばかり何回も行く羽目になる。だから一人旅は気が楽。

甲に対して乙。義光に対して義政。北山に対して東山。寝殿造に対して書院造。金に対して銀。

銀閣は良いぞ

入ってみたら建物ちっちゃいし、敷地自体もこじんまりとしたものでした。シックな感じがいいな。うむ、気に入った。
展望スペースに登って、そこからの眺めもなかなかのもの。京の街を見下ろす。

拝観料:500円


さて、この銀閣を折り返し地点として南に戻りたい。
慈照寺京都盆地の北東方向にあるので、西に向かう。グーグルマップで京都大学を見つける。東京大学はトータルで10回ぐらい行ったことあるが(五月祭とかトークイベントで)、京都大学は近寄ったこともない。時間的余裕があれば敷地内を散策して学食も体験したかったけど、今回は無理(そもそも学食は日曜もやっているのかな?)。

思案しながらふらふら歩いていたら「私設図書館」という謎の建物を見つける。ややこじんまりとした、白い外観の建物。

 

●私設図書館
さすがに気になる。んで外観をじろじろ眺めていたらチラシが置いてあって、とにかく静かに本が読める場所なのだという。コーヒーが一杯ついてくる。喫茶店だと思えばアリか。しかもNHKの「ドキュメント72時間」にも出た場所らしく、これは見てみたくなった。それでin。

 

入るとまず席を決める。1階席、2階席があって、1階席は8割がた埋まっているようだった。平日は2時間270円、休日は4時間370円から。席を決めると、あとは自由。外出もOK。すぐにコーヒーを注文したら持ってきてくれた。結構うまい。

私設図書館 4時間利用で370円(コーヒー付)

本や漫画がそこそこ置いているのですが、自分で本を持ち込んだり資格試験の勉強をしてたり、PCを持ち込んで動画を見ている人もいたな。実にいい。落ち着いて本が読める場所。しかもコーヒーがついてくるとか最高やん。おかわりは一杯120円。冷たいお茶は飲み放題。疲れた身体に染みる。
隣の席で中学生が勉強を始めたので教えたくなった。

 

オーナーが書いた本もあるらしいのだけど、開館して50年経つというから恐れ入る。こんな形態の店が50年も存続しているということに驚いた。スタッフが常駐してて、毎日23時まで空いているという。そんなに儲からないと思うのだけど。半分趣味みたいなものなのだろうか。

 

激安家賃or戸建ての一軒家があれば、これはできるのだろう。
僕もいつか、高山で私設図書館を開館したくなった。本と漫画とPCと、テレビとゲームとマージャン卓と、何でも置けばいいのだ。スタッフがいたら人件費がかさんでしまう。これを乗り越える策があればいい。食い逃げされてもバイトは雇うなって話もありますしね。


14:30
さてと、いよいよ本日のメインイベント、マルシン飯店に向かう。実は朝の9:30にも店の前を通過したのけど、開店は11時なのでスルーしたのだ。いつでも劇混みという情報も得ていたので、ガッツリ昼飯時を外す見事なプラン。んでお店に向かってみると・・

マルシン飯店に入れない・・

ふざけるな!(笑)
15人は並んでいる。これ待ってたら何時間かかるんだろう。とてもじゃないけどここで時間を浪費するわけにはいかないので回避。

 

んで前日のうちに見つけていて、こちらも行きたいと思っていた「やっぱりステーキ」へ。
あきらかに「いきなりステーキ」から着想を得ていると思うんだけど、沖縄のステーキ文化を持ち込んだ店。
ロースステーキ150gに、ライス・スープ・サラダが食べ放題で1000円ポッキリ。いいんですか!?
めちゃめちゃうまくて、肉がアホほど柔らかい。

やっぱりステーキに通いたい

 

あっという間に完食し、マルシン飯店が食えなかった腹いせの「変え肉システム」を発動。違うメニューも注文できて、「お箸deステーキ100g」(500円)を注文。こちらはカットされているものだけあって、やや肉が固めだったが、それでも十分。一口サイズの食べやすさNo.1。肉の満足感を味わえた。


さてと、ステーキで腹ごしらえをしたら、ちょうどそばを鴨川が流れているので河川敷を歩いて南に向かう。広めの普通の道から一段下がったところに、ほぼ車が一台通れる道が整備されていて、京都市民の憩いの場になっているのだ。これを北に向かうとYの字に分かれる、あの有名な鴨川デルタ。

最後に京都の風情を感じるには最高の演出だった。

鴨川の風景

いよいよ駅に向かおうかとマップを見ていると、お寺が神社が次々に見つかって気になってしまう。

 

熊野神社 

ヤタガラスがいた。
八咫烏(やたがらす、やたのからす)は、日本神話に登場するカラス(烏)であり導きの神。神武東征の際、高皇産霊尊タカミムスビ)によって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる。一般的に三本足の姿で知られ、古くよりその姿絵が伝わっている。
八咫烏は、日本神話において、神武天皇を大和の橿原まで案内したとされており、導きの神として信仰されている。また、太陽の化身ともされる。
Wikipediaより)

ああ、あの!神武天皇を案内してくれたんや。ありがてえ。

●市比賣神社(いちひめ神社)
女の神社。ちっちゃかった。

ちょっと歩けば「三十三間堂」があるやん。これも見てみたいなあ。しかし時間がなくてさすがに回避。

 

んで駅まであと一歩という所で
東本願寺
を見つける。そのデカさに驚く。
んで後で知ったんだけど、「西本願寺」もあるのな。どちらも浄土真宗、とのこと。
浄土宗を開いた法然を師として、親鸞が発展させたのが浄土真宗。さすがに西までは行けなかった。
次に京都に来た時にぜひ。

 

16:45
京都駅前でバスに乗り込む。

21:00
高山駅BC着

 

今回も充実した「ちろう旅」だった。
次は、7月末か。ということは、ブログ更新も?笑