ちろうのレイブル日記

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【木曽路をゆく】妻籠宿~馬籠宿を歩く【ちろう散策】

18きっぷを活用するアクティビティを考えているなかで「NHK72時間」を見ていたら、テーマが「初夏の木曽路をゆく」だった。中山道の、その中でも木曽路と言われている区間の一部、妻籠(つまご)~馬籠(まごめ)を歩くのが有名なアクティビティなのらしい。


馬籠といえばちょうど、去年のGWに行ったばかりだが、宿場町間を歩くという発想はなかった。これはいいぞ、と思った。行くしかねえ。始発で高山駅を出発。中津川からほど近い南木曽(なぎそ)駅へ。ここから3.5キロほど歩いて妻籠宿へ。馬籠宿まで8キロ。合計で12~13キロの行程となりそう。

というわけで、2023年9月3日(日)決行。

 

5:24
高山駅から乗車。

高山ー美濃太田ー多治見ー中津川と経由。

 

10:00
津川駅で中高時代の同級生(陸上部)、サトシくんと合流。

 

10:18
南木曽駅に到着。なんもない駅前を歩く。
山の中に点在する民家を眺めながら・・
妻籠宿に到着。風情のある古い町並み。高山のそれに近い。

妻籠のメインストリート

駅からここまで、コンビニ、商店、どころか自販機すら何もなし。
妻籠宿に入るとそばを食べさせる店が3店ほどあり、土産物、五平餅、おやき、アイスを売っている店がぽつぽつ。冷蔵ケースでペットボトル。民宿はいくつかある模様。

 

公式HPより
時代が変り明治になり鉄道や道路が新たに造られ、宿場としての機能を失った妻籠宿は衰退の一途をたどりました。やがて昭和になり経済成長の中、江戸時代の宿場の姿を色濃く残している町並みが見直され、ここに全国に先駆けて保存運動が起こったのです。妻籠の人たちは町並みを守るために家や土地を、「売らない・貸さない・こわさない」という3原則をつくり、ここで生活しながら、江戸時代の町並みという貴重な財産を後世に伝えているのです。

Wikipediaより
経済成長に伴い全国の伝統的な町並みが姿を消してゆく中、いち早く地域を挙げて景観保全活動に取り組んだことが評価され、1976年、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれた。他の保存地区と異なり、周辺の農地など宿場を支えた環境全体を保存するため、国有林を含めた広範囲が選定されている


それぞれの宿場町には本陣、脇本陣というものがある。本陣は天皇のおつかいである勅使や、公家、大名、公用で旅をする幕府の役人などが宿泊するための施設。 本陣だけに宿泊できないときに、予備にあてた宿舎が脇本陣。本陣と脇本陣は一般の旅籠屋と違い、特権として門、玄関、書院を設けることができました。

 

これが現存しているのがそもそも少ないのですが(馬籠宿では焼失している)、妻籠ではいったんは取り壊されたものが復元されています。それぞれ公開されていて、中に入ることができる。なお、本陣は島崎藤村の母の生家。
妻籠宿本陣、脇本陣奥谷(林家住宅・国重要文化財指定)、資料館の3つからなる南木曽町博物館で700円。

妻籠本陣博物館

観光案内所でマンホールカードをもらう&完歩証(300円)を購入。これに馬籠宿でスタンプをもらうことによって完成する。

 

12:30
メシを食うところをいろいろ彷徨った結果、そばのお店へ。マイタケ天ざるそば。1300円。やはり長野といえばそばだよねー。

長野と言えばのまいたけ天そば

13:30
馬籠宿に向けて出発

男滝&女滝を鑑賞して・・

 

途中の山小屋に到着。こちらもNHK72時間で見た場所。訪問者に温かいお茶をふるまってくれる場所。地元の人が交代で番をしているのらしい。番組の中ではそこの世話人が「今日は160人来ていて、そのうちの100人が外国人」というお話が放送されていた。ほとんど外国人やん(笑)
アメと梅干しもいただく。ありがてえ。

 

馬籠峠へ。
途中で良い感じの山小屋が2件あって、食事もできる。ここで飯を食うのもありだねえ。通過。

馬籠峠でパチリ

炎天下の車道がきつい。ってか結構アスファルトの車道が多くて微妙。「木曽路はすべて山の中である」(by島崎藤村)を実感できない。


峠の集落を抜けたあたりの路傍に、十返舎一九の歌碑がある。江戸時代の面白小説「東海道中膝栗毛」で有名。
「渋皮の剥(む)けし女は見えねども栗のこはめしここの名物」
一皮むけたいい女はいないけど、栗おこわはうまい。
ちょっと言葉を掛けながら田舎をイジっているっぽい?笑

文化8年(1811年)に十返舎一九中山道を旅して「木曽街道膝栗毛」を書いた、とのこと。

 

15:50
馬籠宿に着。
帰ってきたぜ、1年4か月ぶり。石畳で舗装された風情のある通り。水車が目を引く。山の尾根に沿っているからすんごい坂道。

藤村記念館は前回行ったなあ。隣の「馬籠脇本陣資料館」にしようかといってin。
江戸の旅、参勤交代のことが展示されていて面白い。
木曽路中山道のちょうど中間に位置し、南の十曲峠から北の桜沢まで約23里(92キロ)をいう。ここには馬籠から贄川まで11の宿場が置かれ、旅人は2泊3日で通り抜けることとされていた。一日の行程は成人男子が約10里(40キロ)、女子は約8里(32キロ)が標準だった」


当時の建築はほとんど失われているが、唯一「玄武石垣」というものが残されている。
脇本陣建築の際、亀甲形の石を積み上げたもので、当時「石一つ、米一俵」といわれた貴重な遺構。

 

んで藤村記念館を通過しようとしたらサトシが「やっぱ入りません?」とか言うので2回目の藤村記念館にin。
江戸時代には、本陣・問屋・庄屋を兼ねた旧家。言わずと知れた島崎藤村の生家。
藤村先生への思いを強くする。映画「破戒」でも見よかな(漫画で読破シリーズでしか読んだことない)

完歩証にスタンプをGET、通行手形とともに

16:20
坂を下って入口の土産物エリアへ。前回も夕方5時くらいで、この時間になると飲食スペースのご飯ものが終了している(卵かけご飯とかソバとか)
和栗のソフトを食う。

 

16:50
バスで中津川駅へ。そばが食い足りなかったので立ち食い(うどんを食う)うまい。

17:35
津川駅で乗車。

21:49
高山駅着。

宿場町って基本的に電車に沿って並んでいて、他にもいろいろめぐるのは面白そうだな―と思った。それで山のなかというのがこの木曽路の良さなのだろうが。もっと山の奥の方が面白い気がする。特に妻籠ー馬籠は距離的にも整備され具合的にも良い感じなのだろうが、けっこう車道を歩くことになって微妙な感じ。もっと山の中を歩かせてくれって。あと妻籠までとその周辺になんのお店もない。景観を守ることに固執しているのではないか?と思った。景観を守ることと客を読み込むための施策、その両輪が求められている。

 

瑞浪在住の)サトシくん、来てくれてありがとうございました。