ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

キングオブコント2018が良かった(おじさんの活躍とハナコが世に出た)

1年前にもレポを書いた。キングオブコント2017が良かった(にゃんこスターが最高だった)今年も書きたくなった。やはりキングオブコントはそれだけ語りたくなる番組なのだろう。

今年は決勝進出者が本番ネタ披露の直前、つまり当日まで完全シークレットというルールになった。通常、準決勝が終わって本番までの2週間程度、決勝進出者は周りからもてはやされるという期間があったわけだが(シンデレラタイムとかゴールデンタイムとか言うらしい)、それがないというのは進出者にとっては哀しかっただろうな。

しかも勝ち上がった人も敗退した人も、結果が言えないからいろいろ苦しかったと思う。最初は、こんなシークレットにしてもどうせ関係者は知っているだろうし、このネット社会に情報を完全に規制するというのは無理なのだから茶番だろうと思っていましたが(少なくとも超親しい人には言うんじゃない?)、まあ僕も空気読んで積極的に調べたりせず、楽しもうと思った。

そもそも準決勝進出者にも知らない人がいるから、調べてもしょうがないんだけど。んで僕は賞レースのネタバレをしたくない派だから、録画で後で見るわけには行かない、しかも進出者が誰かということも絡んでくるから、リアルタイムで見ることを余儀なくされた。あとから考えると、これがすごく楽しかった。(これも後で見たが、直前の生放送で楽屋映像が出て、思いっきりチョコプラが映ってたのが吹いたw。しかしあれ演出だろとかも思ったり。ちょっとアクシデント感、みたいな?)


(僕が出場を期待していたや団、モダンタイムス、決勝進出ならず!SMA頑張れ!!)


●1本目

やさしいズ
初めて見た。めっちゃ好きな感じ。アツイ(ビル爆破を決意した)会社員と、すかしたブルーカラー清掃員のコントラスト。うまかった。特に清掃員は完璧だったと思うけどな。トップバッターということで審査員が低く見すぎ。だいぶ良かったと思うよ。ま、ネタ順も含めて運命なんでしょうね。番組最後まで松ちゃんにいじられるし。

マヂカルラブリー
めっちゃ面白かったと思う。こちらもうまく空気を味方にできず伸び悩んだか。変な漫才よりコントがいい。

ハナコ
めちゃめちゃ勢いあるし、ワタナベお笑いNo.1も獲っているから、絶対出てくると思った。後述。

さらば青春の光
良かったけどね。なんか哀しくなるネタでもあった。ここでハナコと1点差で泣いたのよね。

・だーりんず
キングオブコント決勝2回目の進出。めちゃくちゃ良かった。哀愁が漂ってた。おじさんにしかできない絶妙な描写。惜しいのはここって言う重要ワードがちょっと分かりにくかった(聞き取れなかった)ところだなあ。

・チョコレートプラネット
最初、あ〜見たことあるネタやと思ったけど、勢い一辺倒だったバージョンもあったと思うんだけど、それと違ってすごく洗練されてて良かった。パワーと巧さがあった感じ。1stステージ1位。

GAG
うまい演劇を見た感じ。演技もよかったけど。どうしても女装と良い女への違和感をもってしまったか。点数が伸びない。演劇的すぎた。

わらふぢなるお
もちろん実力あるんですが。僕の好きな感じではなかった。笑いより先にイラっと来てしまった。「ウザイ」と違って「イラッ」。笑えなくなってしまった。だけど審査員にはすごく刺さっていてハナコを押さえて1stステージ2位。

・ロビンフット
だーりんずと同じく、SMAのおじさんコンビ。これがめちゃくちゃ良かった。ネタが最高に好きだった。構成もうまいし演技もうまいし。今回のキングオブコントで見たネタの中で一番良かったかもしれない。でもやっぱり華のところで泣いたかなあ。テレビってそういう世界。
松ちゃんはチョコプラに続いて2位の得点つけているんやで。

・ザ・ギース
力んだのかなあ。最初にセリフが重複したよね。噛んだと言っていいのかな。あれで「あっ」って思ってしまった・・・ネタがちょっと怖かったのと下ネタ落ちw


チョコプラとロッチ現象

そういえばそんなこともあったなあ。つまり1本目で高得点をたたき出して2位以下を大きく引き離して、2本目で失速する現象を言うらしい。直前放送で1本目「フィッティングルーム」と2本目「ボクサー」の両方をオンエアされるとか。松ちゃんのいじりホントひどいw。

んで今回、チョコプラがロッチ現象を踏襲したというかたち。2本目で失速。
いや〜、個人的にはめちゃくちゃ好きなネタだったし、演技もうまいし、最高だったんだけどね。意識高いワードを盛り込んでそのおかしさを演出したんだけど、その言葉とか背景を知ってないと伝わらないと思うんだよね。本当に意識の高い、かつそれをイタイと知っている、ちょっと知性的な層にしか届かないんじゃないかと。見る人を選ぶ。僕は好きだっただけに同情。モノマネが有名になりすぎたために、モノマネ封印を意識しすぎてやりにくかったこともあったかな。見るこちら側としても。本当に一発本番の賞レースは難しい。

チョコプラは大丈夫だと思う。僕にそんなこと言われても詮無いと思うけど。(IKKOさんの応援コメントも最高だった。)


●おっさんが躍動

SMAのだーりんずとロビンフットが素晴らしかった。特にロビンフット。面白くて、熟成されて、哀愁すら漂い始めて、おじさんになっても自分の世界観を突き詰めて頑張っている人たちは、本当にお笑いが好きなコアなファンからは支持されると思う。僕も大好きだ。
テレビの賞レースではここがあと一歩、突破できない。これが現実なのかなと。若さって大事。


ハナコが優勝

ワタナベお笑いNo.1は伊達じゃないってこと。最初の意気込みコメントから「あっ」って思ったよね。トリオであるところに強みがあるということを意識している。「これはやるぞ」って。さらに言うと、応援コメントが林修先生。ワタナベつながりで。こうなると最終決戦進出は運命づけられていたのかもしれない。

1本目のネタが革新的だった。見たことがない世界観。うまいし。うまいよ。さすが。

2本目のネタは正直わけがわからなかったけど。三村もおんなじこと言ってて安心した。概ね面白かったんだけどね。「何だったんだ」という疑問が残ったということ。だけど何回も練ってライブにかけてきた、渾身のネタなのだろう。きっと。

(僕が以前に見たネタで、過去にタイムスリップする(未来に影響を及ぼすことはしてはいけない)というネタがあるんだけど、これを初めて見たときは衝撃だった。これやってほしかったなあ。皆もぜひ見て。Youtubeにあるかも。)



何より、設楽が顕著だったけど、ハナコはちょっと想像以上にすごいぞという評価をきちんとコメントしてくれたことが良かったよね。メンバーがネタ以外のところでコメント振られても全然喋らないところとか、初々しさを感じた。菊田くんがおかしなキャラになってた。それも含めて。



ワタナベの新鋭がやってくれたよ。キングオブコントでは初の栄冠。ハナコならその肩書きも十分に引き受けられると思う。結成は4年目だけど芸歴は8年とか。ワタナベコメディスクールの12期生なんですね。12期生は訳あって(ちょこりんというキ●ガイの知り合いがいたので)何回かライブを見に行ってて、岡部くんってなんや見たことあるなあってずっと思っていたんだけど、エガラモガラだった。完全に記憶が蘇った。独特な空気のコントをやっていた。あの時からキモチワルさが変わっていない(当たり前だけど)。

秋山くん、菊田くんのウエストミンスターは記憶にない・・見てないのかな。12期はクマムシキサラギとかいる。

●早稲田のお笑いサークル

そして面白いのが早稲田大学のお笑いサークルの存在。それを見たことあるわけじゃないけど、これがワタナベコメディスクールに入るパターンがあるんですね。元エガラモガラ、現ハナコの岡部。にゃんこスターアンゴラ村長カニササレアヤコ(19期)。24期にGパンパンダ、というコンビがいる(一人が税理士・公認会計士、一人が元リクルートMENSAだって!)。ついでにひょっこりはん(よしもとか)。

夢があるなあ。早稲田のお笑いサークルなんて最高やん。やっぱ学歴大事ですね。


とにかく、ハナコおめでとう!