ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

【ちろう登山】福地山と化石館と福地温泉を堪能してきました

2023年11月26日(日)
この日、地元のバスツアーで飛騨のインフラ(高根村のダム)見学ツアーがあって、参加する気満々だった。
中部電力の特別な協力のもと、普段は入れない施設まで見せてもらえるというものだった。こうなるとインフラ全般に興味がある僕としては一も二もなく、四の五の言わずに参加するつもりだった。
ただ、飛騨の田舎の誰がダムに興味あるねん(催行人数が足りなかったらどうしよう)とか考えながら、申込時のクレジットカード番号入力がうっとうしくて(簡易入力できなかった)中断して、4日ほど開けて、改めて申込しようとしたらまさかのキャンセル待ち!ふざけるな。
最終的にはキャン待ち3番で、直前までキャンセルはなく参加できなかった。

 

その腹いせに、今年最後(?)の登山を敢行することにした。天候は晴れの予想。山登り指数A!

狙うは福地山(ふくじやま)。北アルプス南部。ふもとには福地温泉がある。
平湯ICに入る手前、神岡方面に少し北上すると、福地温泉街、登山口が見えてくる。
登山道は比較的新しく、平成16年に整備される。標高1672m。

 

さて、福地山と言えば化石の聖地とされているんですね。地元なのに全く知らなかったわ。
親父が昔にやたらと化石に凝っていて、よく来ていた場所だと後で知る。

ここを初めて知ったのは、このエントリ。

グッとくる飛騨 | 山が好きすぎて飛騨高山に移住した私が紹介する初心者でも楽しめる山ライフ

ふうん、登山をするために高山に移住する人もおるんや~とか思った。地元の魅力、再発見!


6:40
少しでもいい時間を登山に充てようと思って、自分なりに早起き。出発!

7:40
予定通り、1時間で到着。一部では福地がとんでもない僻地とされているみたいだけど、余裕のアクセス。

登山口は朝市の通りが目の前。とはいえ、朝早いので人影は無し。というか朝市として機能してる?
登山者用の駐車場も整備してあって、GOOD。

謎の水力発電施設

「福地くん1号」と名付けられた、福地温泉水力発電

福地山の登山口

登山道入り口はこんな感じ。

登山道に入る前に、化石遊歩道にちょっと寄り道。
山に張り付いている化石を鑑賞できるエリアで、看板で紹介している。層孔虫エリア、四射サンゴエリア、ハチノスサンゴエリア。10分ほどで巡れる場所なんで、おススメです。

化石遊歩道

(引用)
古生代オルドビス紀後期からデボン紀中期にかけてだけ知られる示準化石で、とくにシルル紀デボン紀には、層孔虫や四射サンゴなどとともに代表的造礁生物の一つとして繁栄し、示相化石としての価値も大きい。骨格は炭酸カルシウムからなり、一般に直径数cmから数十cm単位の群体を形成し、床板を密にもつ管状の個体と個体が連結して塊状の群体を形成し、各個体の断面が多角形で、全体として蜂の巣状を呈することで、ハチノスサンゴとも呼ばれる。岐阜県地域では、飛騨外縁帯構成岩類の福地層と林ノ平層から産出し、ともにデボン紀の地層である。


7:50
とゆうわけで、本格的に登山口にin。
序盤から、とても登りやすい坂道が九十九折(つづらおり、つまりはジグザグ)に続きます。

途中で2か所、尾根コースと谷川コースの分岐点がある。とりま、登りを尾根コース、下りを谷川コースとする。

憮然平で篠原無然の像にご挨拶(漢字がちがうのは謎)。

篠原無然の像 さむそう・・

篠原無然:
飛騨地方で活動した教育者(1889 ? 1924)。1914年11月、上宝村第一小学校(現 高山市立本郷小学校)の代用教員となり、以降飛騨を中心に青年の教育や工女の待遇改善などに尽力。また地元の青年たちと乗鞍岳登山道を整備しました。雪の安房峠で遭難し、36年の生涯を閉じる。

全体の1割ほどの区間で地面に雪が張り付いている!
雪は想定していなくて、めちゃめちゃ滑りやすい、普段使いのスニーカー(ランニング兼用)で来てしまった。
しかも全体が布で構成されている濡れやすい仕様。ちょっと苦戦。

 

なかなか険しい尾根コースを超えていって・・
福地山山頂に到着!

福地山山頂に到着

開けているところだけあって、全面雪! 冬を先取りやな。なお、寒いのは苦手です。
座れるベンチもない。雪がない部分は、長い丸太がいちおうイス替わり。
ここに帽子とタオルマフラーを敷いて座布団代わりにし、ベースキャンプとする。
看板の向こうには焼岳、穂高連峰を一望。ヤリ(槍ヶ岳)が屹立(きつりつ)している。

福地山山頂からの眺め

と、いったところで今日の食事

この世で一番うまい食べ物

持ってきた魔法瓶で緑のたぬきと、前日にスーパーで半額で買ったいなりずし。母親作のゆでたまご。食後にコーヒー。贅沢過ぎる時間。


登山口からここまで、車の一台もない、誰ともすれ違わないで来て、「今日の登山者、僕一人なんじゃねえの?」とか思ったけど、そのあとポツポツと次の登山者がやって来る。

最初に遭遇したオッサンと少しおしゃべり。
富山から来ていて、福地山に来るのが今年3回目なのだという。
ちょwwwおまwww一年に3回も来るってどゆこと? しかも富山から。どんだけお気に入りだよ。まあ高山に行くのと大差なさそうだから、富山市内から登山口まで2時間くらいだとは思うけど。

 

僕は今年の8月から登山にハマって、高山周辺の山を行きつくしたこと、9月に焼岳、先日に恵那山登ったことを伝えたら、
「お~恵那山、百名山ですね。今年は百名山登ってないなア」という会話をする。
自然と会話の中で「百名山」という言葉が使えるようになったことで、我ながらこの4ヵ月でずいぶん遠いところにまで来てしまったなア、と思う。田中陽希著「グレートトラバース日本百名山一筆書き」とか読んでいますからね。

 

何やかやで1時間ほど山頂で過ごして、下山開始!
下りは紅葉とか木とか、石などに意識を向けて歩いてみる。

紅葉真っただ中かな~と思ったけど。。

素っ裸やん・・・紅葉どこいったん?

完全に散ってるやん。素っ裸やん。「枯れ木も山の賑わい」という言葉が思い出される。

んでそこらへんに転がってる石に目をやると・・

登山道に落っこちている石

完全に化石なのよ。落っこちてるのよ。さすが化石の聖地だと言わざるを得ない。
これ本格的にちゃんと探せば、すごいお宝が見つかるのかもしれん。

 

11:30
登山口に到着!
そのまま帰ろうかと一瞬思ったけど、せっかくなのでその辺を散歩。そうしたら、日帰りの温泉があって12時から入れるのだという。というか300円という値段に惹かれる。あら、いいじゃない。

そうこうしているうちに、「福地化石館」という建物を発見する。どれ、どんなものかしら、と中を覗いてみると、意外としっかりとした展示室。各種、実物の化石や古代の生き物の説明が展示してある。
なかなか見どころがあったわ。

 

12:00
そうこうしているうちに12:00。
すぐ横の建物で石動(いするぎ)温泉というところ。食事ができる座敷やいろりやこたつやテーブルもある。
カウンターで入湯料300円をお支払いして、民宿の浴場みたいなところにin。

絶景かな 絶景かな

久しぶりに温泉に入ったわー。
洗い場にはシャンプーとかボディーソープとかあったけど、シャワーは一切なし。手桶で。
こうゆう本格的な温泉、何年ぶりだよ・・
眺望が良い露天風呂もある。独り占め。

 

30分ほど堪能して、談話スペースへ。
高山ラーメン500円」に惹かれてついつい注文してしまう。
シンプルな中華そば。うむ。しょうゆのスープが疲れた身体に染みわたる。

 

13:00
そんなこんなで福地山、化石館、福地温泉を堪能して、帰路につく。
帰りは平湯を通っていくわけですが、そういえば途中に「平湯の大滝」という看板を見たなあ、とゆうことで・・

看板メインになっちゃった・・

13:30
平湯の大滝!

 

落差64メートル、幅6メートルの平湯大滝は飛騨三大名瀑のひとつで、日本の滝百選にも選定されています。四季折々に美しい表情を見せ、毎年2月には滝の結氷した姿をライトアップする平湯大滝結氷まつりを開催いたします。
平湯大滝には白猿にまつわる伝説があります。450年ほど昔、武田信玄の家臣・山県昌景〔やまがたまさかげ〕の軍勢が飛騨に攻め入った際、疲労困憊した兵士達がこの滝の近くで動けなくなっていたところ、滝の口から現れた年老いた1匹の白猿に導かれて温泉を見つけ、疲労を回復したといいます。これが平湯温泉の始まりとされ、滝の名前も温泉の名にちなんだものとなっています。「岐阜県の名水50選」、「日本の滝100選」にも選ばれている景勝地です。

ふむ。まあ散歩がてら、眺めに来るのも良いかもしれない。

 

と、いうわけで

14:30
帰宅。充実した登山だった!

【拝啓】国府の里山と神田伯山独演会を満喫した一日【神田伯山先生へ】

2023年11月11日(土)、講談師・神田伯山が飛騨高山にやってくる!!

今から3年前の2020年、高山市文化会館で神田伯山独演会が行われて、これがちょうど僕が高山に帰還したタイミングだったので、一も二もなく、四の五の言わずに見に行った。あの神田伯山が飛騨高山に! 行くしかなかった。


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ここで、そのときの思い出話にお付き合いください。
2020年10月。
チケット発売から1時間で整理券が枯れてしまったプラチナチケット。当時はコロナ禍で、高山市民文化会館の大ホール、キャパが1200のところを400しか入れなかった。そんな時代もあったんだなあ。

14:00開演。昼過ぎまでパートで働いていた母親を、仕事終わりに引き連れて鑑賞。

僕としても初めての生神田伯山、初めての講談。しっかり楽しめるかどうか、緊張半分、楽しみ半分で聞いていて、ふと隣の席(と言っても2席くらい開けているんだけど)をチラ見したら、母親が寝てるやん。
あの神田伯山がわざわざ高山に来てて、僕が2時間前から並んで取ったプラチナチケットの講談で、寝てるやん。
その様子にクスっとなって、ついついTweetしてしまったんですね。

そうしたら、伯山先生のラジオ「問わず語りの神田伯山」でガッツリ読み上げられてしまうという大事件が発生した(2020年10月23日放送)。
そりゃあ地方公演の感想などは検索するよなあ。
んで絶妙な失礼を働いてしまったわけです。

そりゃ、半分は「おいしい」と思いましたよ。
だけどもう半分は「神田伯山が本当に高山に来なくなったらどうしよう」と不安になっておりました。

 

そうしたら2023年、高山市からさらに北の方の隣町、国府町にやってくるという情報を見て、安堵せざるを得ませんでした。
発売は9月。高山市民文化会館に販売の2時間前に整理券を取りに行って、無事に購入。
昼の12時くらいではまだ買えてたみたいだけど、その日のうちに完売した模様。
会場となる国府町さくらホールでも販売していた。キャパは600。

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2023年11月11日(土)
開演は15:00

せっかく国府に行くということでいろいろ検索してたら、国府小学校の裏山(宮川沿いの里山)が良い感じのハイキングコースになっているということで、開拓しに行く。

10:00
神田伯山独演会会場にもなっているさくらホール、国府支所、図書館が一体となっているエリアの一番近いところに車を停める(100台収容)。
「歩み山遊歩道」入り口に到着!

国府小学校の裏山

こんな道を上っていく。
学校の裏にこんな遊歩道があるのは良いなア。放課後とかに遊べそう。
ところどころに堀切が!

城跡の石碑

山崎城跡の石碑。国府の街を見下ろせる。
こんな感じの道があるんだかないんだかよく分からない尾根を進んで行く。実に気持ちいい。

道なき尾根を進んで行く

いよいよ道も目標物も無くなってきたんで、来た道を引き返す。
ところが進んでいるうちにどこが道なのか分からずに、とりあえず下界の方向だけは失わずに山を下っていったら、本当のただの山の斜面に出てしまう。
ええい、ままよ。下っていけば下界に出るさ。
そんな感じで山の斜面を滑り降りる。だいぶ傾斜がきつくて危ない。

ようやっと開けたところに出たら、山の斜面と畑の策に出た。私有地かな?
とりあえず下山したことにする。
本当は山の上を戻ろうとしたけど、下界の舗装路を歩いて戻る。

 

飛騨国府駅に。駅前のお店「かわばた食堂」でホルモン焼定食を食う。
こういう時に一人でホルモンを注文できるのが大人になった証だと思う。
腹が減っていたので、ついでに天ぷらうどんも食ってしまう。
カップラーメンに入っているタイプの菓子みたいな天ぷら。あんまり美味くなかった。

飛騨と言えばのホルモン定食(ご飯大盛り)

14:00
神田伯山独演会まで1時間ほど時間があるので図書館を物色。
DVDコーナーを見ていたら「田中陽希のグレートトラバース~日本百名山一筆書き踏破~」DVD前後編が置いてある! 国府図書館、ハンパねえって!
それぞれ3時間、計6時間。
これは良いぞ、となってついつい借りてしまう。最近、図書館でDVDを借りることにハマっている。
ついでに「金森長親と飛騨の国」というDVDも借りる。
これらは高山の図書館「煥章館」でも返せることを確認。

 

15:00
一緒に見る友人と交流して、さくらホールにin
中に入ると物販コーナーで売っている本が全て直筆サイン入り!
ちょwwwwおまwwwww
買うしか~

大人買い(ぜんぶ直筆サイン入り)

開演前のスタッフの、公演中の携帯の音に関する注意がしつこすぎるくらいしつこくて面白かった。
まあこれだけ言っても聞いてなくて(もしくは世界を認知できなくて)携帯の音を鳴らすのが人間というものですからね。小学校の子供とか見てたら分かります。人間には、言葉による指示は伝わらないと思っていた方が良い。

そういう意味でも、一切音を立てちゃいけない空間を楽しむって、ハードルが高い娯楽だなあと思う。

 

まず開口一番で弟子の神田青之丞。ちょまww伯山先生、いつの間に弟子を3人も取ってたの??
ここ一年くらいラジオ聞いてなかったから知らなかった。。。なかなか流暢。1か所だけ言葉が詰まっていたかな?

 

伯山先生登壇。
公演は3席+中入りを挟んで1席の、たっぷり4席。
3年前に文化会館で見たときより、軽い感じの分かりやすい(ハードルの低い)ネタだったように思う。
枕の雑談も軽快で面白い。

後からラジオを聞くと、また補完的に面白い。
ラジオクラウドほかで聴けますので、皆さんもぜひ。

たっぷり4席

そんなわけで楽しい講談でした。

なんかTwitterで伯山先生が「また2年後に」とか言ってた。
期待しちゃって、良いですか?

【ちろう登山】恵那山に登ってきました【日本百名山シリーズ】

「恵那山、登りてえ」
そんな一言から、今回のプロジェクトは始まりました。
とはいえ恵那は少し遠くて怖気づいていたら、
サトシが「前日に高山入りするから、朝4時にピックアップでどうだろう」
と提案してくれて、一も二もなく、四の五の言わずに、恵那入りが決定しました。

というのも、以前に中山道を歩いたときに、サトシが「あれが恵那山」とか「岐阜の東濃ではシンボルのような山」とか何回も言うから、登りたくなった。中央アルプス木曽山脈)の最南端に位置する。「古事記」にも登場する歴史ある山、とのこと。なお、深田久弥が選定する日本百名山にも数えられている。

馬籠から。「恵那山」の標識があったんだけど、撮り損ねた!

今年の9月3日(日)、馬籠峠から恵那山を眺めたのが懐かしい。

 


11月5日(日)
4:00
高山の自宅から。サトシの車でGo!!
41号を南下、中津川から高速に乗り、中央道「園原」ICで降りる。

 

6:30

広河原登山口の駐車場に到着。紅葉も良い感じ~

どんだけ先客いんだよ。。

駐車場から舗装路を30分弱ほど歩くと、登山口に入れる。
しかしここでとんでもないワナが待ち構えているとは、知る由もなかった。
30分歩いても舗装路が終わらない。むしろジグザグ道で峠を登り始めている。
さすがにこれ登山道じゃなくねえ? となる。
結論から言うと、「恵那山」の小さい看板があり、そこから川に降りて、鉄の細長通路を渡って山に分け入っていくのが正解だった!
15分×2(往復30分)のロス。まあ、いいさ。

登山道入り口は、左に降りていく

登山口の入り口。道をまっすぐ行ったらワナが待っているので、注意。

 

7:30
そんなわけで、本当の登山道にin。

こんな橋で川を渡ります

※増水時にはわたれないこともある、とのこと。

 

藪の尾根を分け入っていく。10個の標識があり、今何合目まで進んでいるのか分かりやすくしてある。

笹藪の尾根を進んで行くぜ~

9:30
登山道入り口から2時間で到着!三角点を確認。
ちなみにこの山頂、展望がほぼないと言って良い。
安っぽい脚立みたいな金属で出来た、謎の展望台に立っても、ダメ。恵那山山頂からの眺望は、諦めてください。

恵那山に登頂!

本の地図によると避難小屋やトイレがあるらしいのだが、それがどこにあるか分からない。
結論から言うと、山頂からさらに10分くらい進んだところに恵那山頂避難小屋(標高2171m)とトイレがあった!
(グーグルマップ優秀)

ここからなら展望が良い

こんなデカい岩がある。この上に立って、ようやっと眺望があるという感じ。それが恵那山というヤツ。
雲がかかっていないと、この場所から富士の山まで見通せる。

岩の上からの眺望~

いちおうこの中に、ひっそりと富士がいます。

 

10:00

この世で最もうまい食べ物

今日のメシ!
例によってサトシかコンロでお湯を沸かしてくれるので、ラーメンとおにぎり。
あと「味噌玉」といって味噌と具を固めたものをくれて、これをコップの中に入れてお湯で溶かすと、あら不思議、温かいみそ汁になるというものをくれる。ありがてえ。
僕は親が作ったゆで卵を提供。ついでに大福。う~む、食い過ぎた。

避難小屋を物色。

ふむ。泊まれるな。

10:50
山頂の空気と景色を堪能したので、下山開始。

 

12:40
1時間50分で下山!お疲れさまでした~。

 

13:20
メシを食おうかという時に、登山口近くの阿智村で釣り堀と川魚を食わせるお店が一体化した「青木屋」というお店を見つけてin。
各テーブルに魚焼き機が置いてあって、イワナ、アマゴ、五平餅などを自分で焼くスタイル。
僕はイワナと五平餅をチョイス。サトシはイワナとアマゴとご飯とみそ汁を食っていた。

そうしたらイワナ2匹、アマゴ2匹がやって来る。
「合わせて3匹のはずですけど・・」
「アマゴのサイズが小さいので2匹で1匹分です」
何や知らん、サービスしてくれたのか、空気読んでくれたのか。2人で3匹じゃバランス悪いと思われたんかな。
2人で1匹ずつ食うことにする。ありがとう。

五平餅、イワナ、アマゴを焼いています

プラスでアマゴの唐揚げをシェア。これも美味かった。
食い終わった2匹の、骨をさらに焼く。カリッカリのサックサクの骨せんべいになる。頭まで食えた。やはり川魚は良いなア。

 

14:30
満足して岐路につく。

さて、帰りは高山線でアクセスの良い美濃太田駅まで車で送ってくれるという。ありがてえ。
グーグルマップのナビの到着時間、JRの時刻表をにらめっこする。
15:38発という普通列車に乗れるかどうか。微妙なライン。とりあえず高速道路に乗って向かうべ~。

 

最初、到着時刻から5分間に合わない感じ。これを逃すと次が1時間20分後。とはいえサトシが高速をぶっ飛ばすから巻いて間に合っちゃうかな~などと思う。
しかしこれが思ったほど巻かない。到着時刻が変わらない。可児御岳ICで降りて、21号線を走って、美濃太田駅が目前になっても巻かない。いや、5分巻く。これは無理かも~、ワン間に合うかも~を繰り返す。どうする!? どうなる??

 

驚くなかれ。
高山行き普通列車、15:38発。
美濃太田駅到着、15:38。
こ、これは!? こんなことって、あります?
サトシくんとまた会うことを約束し、とりあえず駅に向かって走る。プラットフォームに高山線がスタンバイしているのが見える!
高山行きの切符はぎりぎり券売機で買えない(近距離ではない)。みどりの窓口もない、有人窓口は埋まってる。高山駅にはIC改札がないからSuicaもダメ。
とはいえ改札に入るだけ入っちゃえば清算はどうとでもなるんじゃねえの?と思ってSuicaをサクッとかざして改札の中へ!
ホームに至る下りの階段に一歩踏み入れた刹那、発車。万事休す。そこには絶望だけが取り残されていた。

 

間違えて改札に入った旨を伝えてSuicaを取り消してもらう。
さてと。美濃太田駅で1時間20分・・・ということで~

太田宿さんぽ発動!!!!!!

 

15:40
そう、美濃太田も太田宿という中山道の宿場町なのだ。美濃の国にあり、五十一番目の宿場町。
駅から800mほど南に歩くと木曽川が流れており、これに沿って元宿場町の史跡が保存されている。

と、その前に、スーパーを見つけたので物色。地域のスーパーを見ると、安いパンとか総菜とかをチェックしたくなる。アイスを買い食い。

太田宿

宿場町には本陣と脇本陣がある(妻籠~馬籠を歩いたときに勉強した)。
太田宿では脇本陣の建物(林家住宅)が重要文化財として保存されていて、本陣は門だけが残されていた。その裏はただの広場というか駐車場になっていて、なんか門だけが柵で囲われていて何か悲しかった・・

門だけが取り残されている、太田宿本陣跡

太田宿中山道会館という所が、しっかりした展示室(歴史史料館・無銭)を備えていて、良い感じ。
木曽川を越える中山道三大難所の一つである「太田の渡し」のこととかを、お勉強。

無銭にしては見どころがあったわ

皇女和宮(こうじょかずのみや)は6歳の時、11歳年上の有栖川宮熾仁親王(ありすがわたるひとしんのう)と婚約したが、15歳の時、幕府から朝廷に対して「十四代将軍徳川家茂へ降嫁を請う」(公武合体)と執拗な申し出があり、婚約を解消し承諾するに至った。和宮16歳の時、文久元年(1861年)10月20日中山道を江戸に下ったそうです。
降嫁(こうか)とは、皇女や王女が皇族・王族以外の男性に嫁ぐことだそうですが、その相手が徳川将軍ってのもすごいね。 

あと、伊能忠敬が太田宿も測量しましたって書いてあったけど、そりゃ日本全国したんだから太田もしているやろ、と思った。

そんなわけで期せずして、美濃太田さんぽが充実。
人間万事塞翁が馬とはこのことを言うんですね。恵那山登山からの太田宿さんぽ。さすがに歩きすぎて疲れた。

 

17:02
高山本線、普通・猪谷行きが発車。
ただ、17:02発なのに出発が2分遅れてた。15:38のはオンタイムやったやん・・・と思ったけどね。

 

19:00
高山駅着。

 

お疲れさまでした~

 

【ちろう旅】秋の大阪・京都遠征に行ってきました【京都編・後編】

10月31日(火)
8:30

宿のチェックアウトが11時だから、しばらく時間がある。
先に東寺観光しちゃえ! となる。
ちょうど特別拝観をやっている。その名も「東寺のすべて」
課金額が2000円になるが、普段は公開されていない灌頂院(かんじょういん)、金堂、講堂、五重塔の内部に入れる。背に腹は代えられねえ。

 

ふうん、五重塔の中ってこうなっているんや。仏像が4人、東西南北を向いてこんにちは。
灌頂院では長野出身の現代アーティストの作品「ネクストマンダラ」が展示していた。
金堂、講堂、とりあえずデカい像が鎮座。

 

10:30
色々見どころがあって、たっぷり2時間弱も堪能してしまう。
そういえば、となりに名門・洛南高校世界遺産の隣にある高校ってどうなのよ。やっぱ文化資本とか違ってくるのかな。四天王寺には天王寺高校東大寺には東大寺高校。勉強もすごい、スポーツも強い。格差とは。
宿に戻ってチェックアウト。荷物をどうするかを迷う。
その1:京都駅まで移動してコインロッカーにデポ。これは400円。帰りは便利。
その2:宿にデポ。無銭。取りに帰る必要あり。
結果、400円をケチって宿にデポ。身軽になる。

 

さて、目指すは伏見稲荷。京都駅までに徒歩15分。近鉄なら1駅。京都駅から奈良線に乗り換えて2駅。そういえば今年のGWに京都・奈良に来た時にも乗って、稲荷駅で降りていく観光客を見送ったなアなどと。

東寺から駅に向かわず、真東に突っ切るとちょうど稲荷駅の一つ手前、東福寺駅あたりにぶつかる。ええ~い、歩いちゃえ!

30分ほど歩く。10月も終わりなのに日差しが暑い。Tシャツ1枚。
東福寺駅前のお店でソフトクリームを買い食い。「Hanaアイス」豆乳白味噌ソフト。味噌の風味で甘さが映える。

 

ついでに東福寺も観光しちゃう。東福寺は通天橋という橋が紅葉の観光スポットになっているとのこと。紅葉には少し早いし、東福寺本坊庭園(方丈)・通天橋・開山堂セットで1000円の課金が必要なので回避。雰囲気だけを楽しむ。
南に向かって歩く途中で光明院というところが拝観料がお気持ちだったから、100円払って入場。
禅の思想が息づく石庭のある、数百年前に建てられた仏教寺院。趣のある庭に癒される。

光明院のお庭。なんか癒されるわあ

んでようやっと目的の場所、伏見稲荷に到着!
今まで一度も来る機会がなかった場所。
表参道から各種出店がひしめく。お祭りやん。

ついに来た!

観光地やん・・・・めちゃめちゃ人多いやん・・・
千本鳥居に突入!
伏見稲荷は稲荷山全体が神域になっているということで、山頂まで登ってやるわいと意気込んでいた。
たしかに迫力がスゴイ。もうおかしいやん。一本一本の鳥居を有難がる場合じゃないやん。完全にアトラクションやん。課金すると鳥居に自分の会社名なり個人名が書いてもらえる、ただの課金アイテムやん・・つまりはこの密度なのだ。異形としか言いようがない。
んで三ツ辻、四つ辻を通過。そしてだいたい稲荷大社の全貌が見えてくる。

四つ辻からの眺望

四つ辻が実は最も眺望のいい場所とされていて、確かに良い感じ。
ここから頂上を目指すと30~40分かかるということで、ここで怖気づくのが分かる。あんまり時間がない人や体力がない人はどこかで折り返すのだろう。
ただし僕の場合は山に登るのが目的なので、むろん山頂まで。

 

結論から言うと「ここが山頂?」って感じで、ただ鳥居と小さい神社がいるだけで代り映えのしない風景。眺望もなし。全然山に登った感じがしない。
帰りのルートでゆで卵とお茶を提供している休み処があったのでゆで卵を購入。普通の味。

そういえばこの日も朝からなにも食ってなくて腹が減る。
千本稲荷の途中で所々に小屋があって売店も豊富。しかし店員のおばあちゃんがツンとした感じ。んで一件の小屋でうどんでも食おうかなと思ったら「予約じゃないとダメ」と言われて、そのハードルの高さにげんなりする。

 

13:30
んで山頂を経由して四つ辻に戻ってきたとき、良い感じの食事処があって、一応聞いてみたら食事ができるという! ということで、京都の山を眺めながらきつねうどんと稲荷ずしのセットを食う。

最高のロケーションで食う、きつねうどんといなりずし

うますぎた。

伏見稲荷を下山。さすがに歩き過ぎで打ち止め。稲荷駅から京都駅→近鉄東寺駅と移動し、宿で荷物をピックアップ。ここから北上。駅も通過して北側へ。

 

15:00
最後の観光は、西本願寺へ。
前回の京都遠征では東本願寺でフィニッシュした。そして今回は西本願寺
こちらもデカい。こんなデカいもんがごく近くに二つ(西本願寺東本願寺)も鎮座しているなんて、京都という町は底が見えねえ。となりに龍谷大学

 

さて、ダブル本願寺はいずれも浄土真宗、それが分派したものらしい(浄土真宗本願寺派真宗大谷派)。
順番としては西本願寺が先。かつて本願寺と言えば西本願寺だった。のちに東本願寺が出来たから、本願寺西本願寺になった。本願寺プライド。

 

15:30
「お西さんを知ろう」という境内ツアーがあって、日替わりで僧侶さんが説明しながら西本願寺を案内してくれるらしい。僕はこのツアーのスタートを逃してしまったんだけど、途中からその集団に合流していろいろ説明を受ける。最後に阿弥陀堂というドでかい空間でフィニッシュ。広大な畳にイスもあって、長旅で歩き疲れた身体が癒される。

西本願寺阿弥陀堂。この迫力!

 

んでこのツアーに参加した人が「024カード」といって西本願寺トレーディングカードをgetできる。ちな「お西さん」は西本願寺のことで、「おにし」にちなんで全24種類ある(笑)。これ全種類コンプリートしたくなる奴やん。

んでカードをもらうと16時になって、お坊さんがお経を唱えるイベントが始まる。実に面白い。厳かな気持ちになる。
そろそろタイムリミット、急いで京都駅へ向かう。


16:45
バスに乗車

21:00
高山駅BCに到着。

今回の遠征も、実に充実した旅だった。

 

 

世界遺産の話

京都の世界遺産と言えば二条城、清水寺金閣・・ほかにもいっぱいあるで~と小中学生に説明しているのですが、それくらいのふわっとした認識しかなかった。
ところで「京都に世界遺産は一つしかない」という言い方もできるらしい。一体どういうことか。

 

京都付近に点在する遺産がひとまとめになって、正式名を古都京都の文化財京都市宇治市大津市)」というんですね。
となれば、オタクとしては「これを全部攻略したい」となるのが必定(そう、田中陽希さんの日本百名山ひと書きのように!)。
2府県3市に跨る下記の17寺社城で構成されていて、1994年に日本で5番目の世界遺産として世界遺産一覧表に記載されました。

以下が一覧。( )は通称。◎は攻略済みの場所。★は今回攻略した場所。

賀茂別雷神社上賀茂神社
賀茂御祖神社下鴨神社
教王護国寺(東寺)
清水寺
延暦寺 広範囲に及ぶ境内地(比叡山)の全てを含む。
 醍醐寺 院家(塔頭)寺院の三宝院を含む。
 仁和寺(別称・御室御所)
 平等院京都府宇治市
 宇治上神社京都府宇治市宇治神社と対をなす
 高山寺(栂尾山、とがのおさん)
 西芳寺(別称・苔寺)(事前予約制、拝観料は通常参拝で4000円以上、折々参拝で8000円以上、写経必須。最もハードルが高い)
 天龍寺
鹿苑寺相国寺塔頭、別称・金閣寺
慈照寺相国寺塔頭、別称・銀閣寺)
 龍安寺妙心寺塔頭、石庭が世界的に有名)
西本願寺本願寺
◎二条城(正式名称:元離宮二条城)

今回の遠征で9か所を制覇したことになる。残りは8か所。折り返し点を超えているではないか! 改めて目標を明確にすると、ゴールが見えてきた。あと2年くらいで達成でいるのではないかと考えています。

まだまだ旅は、終わらない。

【ちろう旅】秋の大阪・京都遠征に行ってきました【京都編・前編】

2023年10月30日(月)

7:30
大阪の宿を出発!
駅までの道すがら、自動販売機で缶コーヒーが50円なのを見つける(西成価格)。
こりゃいいやと思って、朝のコーヒータイム。
3人組の若者、謎の黒人、作業着のオッサンが点呼を取って、大きい車に乗り込む。あ~、なるほどね。

 

動物園前から梅田、大阪からJRで京都へ!
さすがに朝の通勤ラッシュか、座れない。構わないさ。
イメージトレーニングで気持ちを作っていく。

 

8:30
京都着。
コンビニで水分を補給。お茶600mL、スポドリ600mL。俺に死角はない(しいて言うなら前日に2Lお茶を買わなかったのは失態)。
そういえば、駅ですれ違った中年夫婦の会話。
「あ、ちょっとコンビニで飲み物買っていこうか」
「いい、いい!大阪で買えばいい! 京都に金なんか落とすな
誰に聞かせるわけでもなく、笑いを狙うでもなく、きわめて自然に、ナチュラルに、真顔で、こういう価値観の人っているんだ・・とそら寒くなる。金を落とす、とは。コンビニのペットボトル1本買うことに、どんな違いがあるだろう。
さぞ生きづらかろう、と思う。

 

そんな小ネタはさておき、聖戦に向けて整える。駅構内のコインロッカーに要らない荷物をデポ。
とにかく京都駅も広大すぎるので、いつでも立ち返れるベースキャンプが必要。
僕の中では駅やや東側の塩小路通、地下二階の、南北に抜けれる通り。「つくもうどん」とかあるとこ。ここを起点にすることで迷わない。コインロッカー400円。

 

地下鉄に乗り込んで蹴上駅へ。ここが出発地点。
初めて降り立つ場所。ネット記事の情報だけを頼りに冒険をするワクワク感。歩いてみて気づいたけど、蹴上駅は琵琶湖疎水関係の施設も充実している場所っぽい。改めて開拓しなければならないが、今回の目的はそうではない。
これから大文字山を攻める。

京都で気軽に登れる山、でググって出てきた山。
京都五山送り火で知られる大文字山。山の斜面に「大」の字で字が焚かれるアレ。
そういえば、NHK「将棋フォーカス」で糸谷哲郎先生も登っていたなあ。

 

9:50

蹴上駅からの登山口

 

こんなところが登山口。

日向大神宮というところを経由していく。少し見学して、お参り。
途中、少し寄り道になるが「伊勢神宮遥拝所」を経由。

遥拝所(ようはいじょ)
遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所。

鳥居の向こうに伊勢神宮が望めるというが、今は昔の話。木しか見えねえ!(笑)

伊勢神宮遥拝所。木しか見えねえ!

「天岩戸」を経由。
位山のそれと違って、巨石にキレイに四角い入り口と通路が彫られている。
いゃ、ちゃうやん。人工やん。あなぐらやん。まあ、良いんだけど・・

天岩戸。ただの穴ぐらやん・・

大文字山まで2時間」の看板を見る。さぁ、ここからがスタート。
京都一周トレイルとかいうコースになっているらしく(これは先週の比叡山も同じ)、とてもきれいに整備されていて、感動する。大木が横倒しになっていると、コース上だけキレイに木が切り取られている!

見事に整備された登山道。さすが京都一周トレイル

とても歩きやすい山道で、気持ちがいい!
んでルンルンでトレランしたら大文字山山頂まで1時間で着いてしまう。
ベンチがたくさん置いてあって、やはり京都のホスピタリティは山の上まで違うなあと思う。


ベンチで隣にいたマダムと談笑。
「自分は最近登山にハマっていて、京都観光で来ました」
会話の中で「岐阜から来たわけではないですよね?」と言われたので、
いゃ、岐阜からやねん! しかも飛騨高山からやねん。」と言ったらビックリされた。
「観光で登山って渋いですね」と言われる。

 

しかし、送り火の火床がわからない。さらに15分ほど進んだところだと知る。10分ほどで写真撮影と休憩などを済ませて移動開始。

 

11:00
んで山の斜面、開けたところに火床を発見!
「大」の字の中心が一番でかい。この近くに陣取って、京の町を見下ろしながら昼食をとる。とても景色がいい。
ここで前日のスーパー玉出で買った半額のパンと大福を食う。美味すぎた。

大文字の火床から京都の町を見下ろす

ちょうど山のふもとなのかわからんけど近所の幼稚園生が集団で登ってくる。
あー。なんか大変なヤツだ、と思う。やたらと元気な園長先生(オジサン)。保育士、恰幅の良いカメラマン。
集まって記念撮影しようとしてて、僕が座っている付近だったので、どかされる。まあ、いいさ。

 

んでパンを食いながら、先ほど大文字山山頂で談笑したマダムが再び声をかけてきて、五山の送り火のことを教えてくれる。
この大文字山の場所(東山如意ヶ嶽「大文字」)から京都の町を挟んで、向こう側の山にキレイに並んでいるのが見えるのだ。
右から2山で「妙・法」のセット、正面に「舟形」、左前方に左大文字と言われる「大」、最後の「鳥居」はやや山の向こうでよく分からない感じ。これらに、今自分がいる「大」を合わせて5つの送り火が完成。
これが毎年8月16日の夜8時から、5分おきに順々に点火していくらしい。
たぶん京都に住んでいたら見慣れた光景なのだろうけど、僕にとっては全く知らない文化だったわ。まったく京都というのは不思議な街だ。

 

さて、それやったら5山全部に登ってみたいなあという気もするが、そのほとんどの山は私有地で入れないとのこと。なんやねん。冷めるわあ。

 

まあそんなわけで京都の山を十分すぎるくらい満喫して、下山。たった30分ほど下ると、そこには東山文化の象徴・銀閣慈照寺)が待っている。なんと、まあ。
最高過ぎる観光コースやん。僕の場合は前回の来京で銀閣を攻めてしまっているので、スルー。

 

さて、どうしようか。
この5か月でいろいろ勉強しまして、まず銀閣に至る南北の道「哲学の道」は琵琶湖疎水に沿った遊歩道である。そしてこの川は京都市内で唯一、北上する川なのらしい。なるほどなア、鴨川は南に流れているものなあ、とか考えながら眺める。銀閣を境に西に折れ、北上していく。
これを辿っていったらどこまで行くんだろう? とか思って、にわかに「疎水さんぽ」を発動。
といってもほんの1キロ弱くらい歩いただけ。

琵琶湖からここまで14キロかあ。歩けるな・・

琵琶湖疎水から別れを告げ、西に折れ、鴨川デルタの▽部分に位置する神社「下鴨神社賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ)」を目指すことにする。

 

14:30
下鴨神社に到着!5月3日の流鏑馬神事が有名。

下鴨神社

女性守護の河合神社ってのも見つける。
鏡絵馬という顔の形をした絵馬に化粧を施す。
絵馬を書く場所に「お化粧室」と書いてあるのが面白かった。

境内の北東に流れる「御手洗川(みたらしがわ)」
水につけると文字が浮き出てくる水みくじ。1回300円。
修学旅行生によく売れていた。ちゃりーん。お会計でーす。ありがとうございまーす。

 

さあ、「下鴨神社」を攻略したら、次は「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」を目指すのは必定。論理的必然。宿命あるいは不可避。火を見るより明らかなこと。
北に向かっていけばあるなあああとか考えながら大通りを歩いていると、バス停を見つける。
ほお、バスなんてものがあるんやなとか考えていたら、いつの間にか動く箱に乗り込んでいた。
な・・何を言っているのかわからねーと思うが。 
おれも・・何をされたのかわからなかった。
あっという間に上賀茂神社についてしまう。

上賀茂神社

新しくて立派な鳥居。

こちらも葵祭というのが有名で、5月5日には「加茂競馬(かもくらべうま)」といって馬を走らせるイベントがあるとのこと。

 

下鴨・上賀茂、ダブルで攻略したら、京都盆地の北の端まで来ていて、先ほど大文字山(東山如意ヶ嶽)の「大文字」からみたちょうど真正面、舟山が目の前に迫っている。
これ近くまで行かないとダメなんじゃねえ? となって、山の方にずんずん進んで行く。坂に沿った住宅街。さらに抜けていくとそこにはゴルフ場に至る山があった。
もうゴルフコース目当ての車しか来ない道を登っていくon foot。

いやゴルフコースやん

完全にゴルフコースを突っ切る形で山の中にin。
そうしたら「船山は神聖な山で私有地です。保全の為、今後は立ち入りを全目禁止とします」とか書かれていて、怖くなって退散。
まあ、近くまで眺めることができたので良しとする。まったく五山の送り火、一筋縄ではいかないものヨ。

 

15:30
さすがに歩きすぎた。下鴨~上賀茂をバスでチートしたとはいえ、蹴上から大文字山登って銀閣に下山、下鴨、上賀茂、舟山まで来てしまった。京都市内を端から端。さすがに勘弁してくれって。

「西賀茂車庫前」という全てのバスが集まる終着駅みたいなところがあって、ここからバスで京都駅に向かうことにする。バスで40分ほど。思えば遠くまで来てしまいました。230円。

 

16:30
今夜の宿は楽天トラベルで予約した、東寺の近くのゲストハウス(ドミトリー)。
とりあえず駅から南に向かって歩く。以前に京都に来た時におじゃました京都テルサを通過。東寺駅近鉄)を通過。このまま東寺の観光に突撃するかと思ったけど、たぶん閉門が16:30とかなのでこの日は見送り。
東寺の門の外から五重塔を眺めながら、目的地を目指す。しかしここでとんだ罠が待ち構えているとは・・

 

楽天トラベルからの予約完了メールに記載してある住所をコピペ→グーグルマップに張り付けて、目的地にどんどん進んで行く。東寺のある交差点からさらに南に100mほど進む。
目的と思われる建物が見つからない。というか看板の類が何もない。ブロックを一周。角のラーメン屋。ここで間違いなしと言える建物は明らかに一軒家。「渡辺」という標識がかかっているだけ。誰やねん。

 

ここまで来るとミッションを与えられたみたいで意地でも見つけたくなる。リアル謎解き。しかし一向に見つからない。グーグルマップに建物名を打ち込んでもダメ。30分ほど彷徨う。無駄に時間が過ぎ、辺りはすっかり暗くなる。いよいよ詐欺か何かと思う。ここでゲームオーバー。宿泊先の電話番号にかけることにする(僕の中で、電話で場所を聞くという行為が負けだと思っているので)。

 

そうしたら「いくつかゲストハウスを運営している。予約先はどこですか」と聞かれて
「The NETXDOORです」と答えると、東寺駅から徒歩三分、大通りの、交差点よりも手前だと聞く。なんやねん。
ということで、あっさり到着。登録の住所はきちんとしておいてほしい。どうせ管理人かオーナーの住所なんじゃねえの?

 

部屋の使い方や鍵の番号などを教えられる
わりとキレイなドミトリー。同じ部屋に2段ベットが2個あるだけの狭い部屋。

4室ほどあるうちの1室の、下のベッドを与えられる。一泊3000円+宿泊税200円。ドミトリーだから「大阪の安宿の方が落ち着くなア」と思うなど。
共用スペースに談話室とソファとキッチン、ガス、冷蔵庫など。まあ僕は1泊なので使わない。

 

すぐに布団にもぐって30分ほど休む。ちかれたぴー。これからどうしようか。
さすがに一日歩き回ったんで、今のうちにシャワーを浴びることにしよう。
ということでtake a shower。なかなか快適。

 

19:00
メシを食いに出かけることにする。僕はJさんと違って食べログとか使わない主義だけど、グーグルマップを眺めて出てきた飲食店を物色する。んで目指したのが「ミスターギョーザ」というお店。
西の方角に歩いていくと、小さい公園に「羅城門跡」という看板を見つける。
ちょwwwwおまwwwww。芥川龍之介で有名な「羅生門」のモデル。

名もなき公園の羅城門跡

そう、羅城門はかつての平安京の入り口、中央の門。門の脇に立つのが東寺で、東寺があれば西寺(さいじ)があるというのは論理的必然。当たり前。羅城門の両サイドに東寺・西寺が鎮座していたのだ。


ところで平安京は、地形的に東側が高く、西側が低くなっていた。するとどうなるか。北の方から流れてくる川(鴨川とか)が氾濫するたびに、西側は水浸しになったらしい。それでいつしか東側に人が住むようになって発展し、西側は廃れていった。その結果、西寺は修復されることなくその姿を消したのだという。
今では小さな公園のなかに、西寺跡地を示す小さな記念碑があるだけとのこと。これはブラタモリで見た情報。

 

さらに進むとその公園があるんだろうけど、暗いしさすがに回避。そうこうしているうちにミスターギョーザに到着。店の外に若い6人組が並んでいる。何だかなあと思いながらその後ろに並ぶが。
その構成が男1女5なのがちょっと気になった。どうゆう状況?
大テーブルでは某大手不動産屋の社員が宴会やって、領収書切ってもらっていた。経費で食いやがっている模様。くそう。

僕は1人なので1人席にサクッと入れた。
ギョーザ1人前、ライス並、キュウリの一本漬けで750円。最高過ぎるやん。

ミスターギョーザ、ライス、きゅうりで750円

近くのスーパーで半額の総菜を物色して、にゅうめんとお茶を買って、帰宅。
談話スペースでにゅうめんをチンして食っている間、謎の外国人2人がそれぞれ、スマホでテレビ通話している。というか僕がメシに出かける前からやっているので2時間弱それを続けていることになる。
いゃ国に帰れや。どうゆう状況?

 

21:00
東寺駅の近くにブックオフがあるので、物色しに行く。謎に本を2冊ほど買ってしまう。

 

22:00
さすがに布団に潜り込む。もそもそして、寝る。

(次回に続きます)

 

【ちろう旅】秋の大阪・京都遠征に行ってきました【大阪編】

秋の行楽シーズンがやってまいりました。こうも年に何回も遠征してたら、春も夏も秋も行楽シーズンなので、行楽シーズンって何やねんという話ですが。冬こそ家に、籠りたい。
ちょうど1年前にも大阪遠征をやっています。もはや恒例。ここまで来たら毎年続けていきたい。

今回の日程は10月28日~31日。3泊4日はさすがにやりすぎか? 午前の学校の仕事は有給でいいとして、午後の塾も1日お休みにしているんだけど、某関西住みの友人I〇くんが28日のみ休みと言ったので、「行くしかねえ」と相成りました。


ところで4日間大阪じゃあ芸がない。そこで、2日間ずつ大阪・京都のダブルで攻める計画を立てる。
今年の6月に1日だけ京都観光して、物足りないと思ったので。京都も積極的に開拓していく。

 

2023年10月28日(土)

7:00
高山駅BCでバスに乗り込む。乗車率は95%くらい。外国人が80%といったところ。
いゃ日本人どこ行ったよ?

 

11:30くらい
京都駅着。ここで全外国人が降りる。

12:10
大阪梅田着
99%が降りる。

12:40
難波OCAT
なんばで降りたの、僕だけ。難波、どんだけ人気がないの?

 

さて、I〇くんとの待ち合わせは13:15、新世界。時間がないぜ!
いつものようにOCATダイソーUFJ銀行ATMで用事を済ませて、大阪メトロなんばから動物園前へ。
うーむ、JR難波の発車時刻(15分おき)をちょうど逃したので地下鉄に行ったけど、改札までが遠い。
本当に、難波という町は難しい。

 

13:15
新世界の一角にある「大統領」というお店。串カツ食べ放題。自分で揚げる串家物語スタイル。
ホットペッパー予約で休日料金から500円引き。ちな平日だとすごく安くてお得です。
1年前に新世界を一人でウロウロしていて見かけて、「ここで腹いっぱい串カツ食いてえなあ」と夢見てから1年。さすがに一人で入店する勇気はない。今回、I〇くんを召喚してようやく実現させることができた。
そこらじゅうの串カツ屋で入店待ちの大行列ができている中、中まで見通しても閑古鳥。ええ、分かっています。子供向けアトラクションです。成熟した大人が行く場所ではないことは分かっています。

串カツ食い放題。たのしい

自分が好きなものを好きなだけ持ってきて、バッター液(小麦粉と卵と水を混ぜたもの)→パン粉につけて、油の中にinするだけの、簡単なお仕事。
一つ一つの具材が小さくカットされているのがいい。いろんな種類を楽しめるぞ。

牛肉はやや硬かった。うずら卵とかシイタケとか、個人的にはめちゃめちゃ好きな具材。エビ、イカ、魚類。無限に食いたいがペース配分を考えなければいけない。大阪と言えばの紅ショウガ。I〇くんにも勧める。
ライスとカレー、パスタ、別注文のたこ焼きも食ってしまう。
モツ(内臓)が柔らかくてヒットだった。これも2,3本しか食べられていない!
謎に大福もちがあったから揚げてみたら、外側のモチが衣と一体化して剥がれ落ちる。何が正解だったのか、未だにわからない。ソフトドリンクは飲み放題。コーヒーはない。
案の定といいますか、全メニュー食いきれないまま打ち止め。改めて挑戦しなければなるまい。

 

14:30
満腹でOUT。
さて、ここで某関東在住のJさんが動物園前駅にやってくる。もともと別件で大阪に来ていた様子。ということで合流。
まずは喫茶店でコーヒーをいただきながら談笑。別々に住んでいるかつての仲間が、大阪の街で合流しているのが面白かった。

 

満腹になったところで腹ごなしの西成散歩。

というのもこの日、僕は宿を取っていないのだ。これまで楽天トラベルのいっちゃん安いやつを予約、という形をとってきたが、一度アポなし突撃で宿が取れるか試してみたかった。そこらじゅうの建物に「1泊1100円」とか「950円~」とか「800円~」いう看板を見かけるので。恐ろしさはあるが、どこかは行けるやろうと。
そしてあいりん地区とも言われる西成地域(区)を散歩しながら宿泊施設を物色。

過去に泊まったことがある宿も含めて、見つけた宿泊施設に手あたり次第突撃する。「今夜泊まれますか?」
「今日は空いてないね」
「満室です」
「空いてないよ」
にべもなく断られる。
こんなもんではあきらめない。さらにダンジョンの奥深くに進む。
そうしたら、様相が少し変わってくる。
「何泊?」
「いゃ、(当然)1泊ですけど・・」
「じゃあ空いてないよ」
連泊だと泊まれるという仕様?
「何泊なら泊まれますか」
「まあ4泊とかなら・・」
何やら観光客気分でここにいるのが間違っているのではないかという気がしてくる・・

 

んで一つの宿の受付の人が教えてくれる。
「この辺で1泊で泊まれるところないよ、あっちの角曲がったところならもしかしたら」みたいなことを言ってくる。
日雇い労働者の連泊限定? 西成ってそういうルールなの? 
さすがに20件くらい突撃して断られ続けたので心が折れてくる。

そうこうしているうちに、映画「さとにきたらええやん」の舞台、「こどもの里」を見つける。
ここやったんや~。

こどもの里

大通り沿いの、外観が立派なホテルはいけない。
試しにフロントの(そう、フロントなのだ!笑)人に「今夜泊まれますか?」
と聞くと「何人ですか?」という、これまでにない返答にドキッとする(笑)
「1人です」
「はい、お部屋ございます」
「ちなみに1泊いくらですか?」
「1人一室7700円です」
「・・少し考えます」

こちとら1泊1000円切れるかどうかというチャレンジをしているんやぞ!?
最終手段として難波のビデオボックスナイトコース2800円を想定しているんやぞ?
そんな高級ホテルに泊まれるわけが、ないダロウ??
この狭い範囲でも、世界は分断されているということを改めて知らされた。

 

もう宿探しはあきらめて、さらにディープに散策する。謎のカラオケスナック。謎の飲み屋街。
I〇くんが西成散歩を楽しんでくれたようで、よかった。

 

17:00
十分歩いたんで、お茶が飲めるスペースを探すも、手ごろな店がなくて、
パチンコのマルハンドンキホーテが一体になっている建物のフードコート的な店で、皆でコーラを飲む。しばしの談笑。
I〇くんと、また関西のどこかで会いましょう、と約束して解散。Jさんはパチンコ店の中に消えていった・・

 

18:00
僕は態勢を整えるために、いつもの銭湯(入船温泉)で身体を清める。
風呂上がり、はてさて今夜のビバーク天王寺か難波か、どうしようかなーと考えているとき「ホテルはつね」の看板を見つける。
楽天トラベルでこの辺りの宿を検索(安い順に表示)したことのある方は見たことがある名前かもしれません。僕もそうですから。ポータルサイトではすでに埋まっているのは確認済み。いずれ泊まりたい場所の候補に入れていた場所。
しかもさっきこの辺をウロウロしすぎて、さっき突撃したんだかしてないんだかも定かではない。
「また来たのかよ」とか怒られたらどうしよう、とビクビクしながらも、万が一があるかも知れない、と思って念のために受付のオッサンに聞いてみる。
「すんませーん、今夜泊まれますか?」
「(紙をチラ見して)はい、泊まれますよ」
「(ちょまwwwwww)ちな、いくらですか?」
「1300円です」
「お願いします!」

いやー、やっぱり現地に行って突撃してみるものですね。最後の一部屋的なこと言われたけど。
鍵のデポジット1000円含めて2300円をお支払い。この1000円はチェックアウト時に返ってくる。
しかも風呂もあるみたい。しまった、銭湯に行っちゃったよ。500円浮いたな~と後悔する。
こんな展開、予想していませんって。(ネットでHPを見たら、サイトから直接予約とかもできたみたい)

 

ということで期せずしてベースキャンプを得る。ちな、1300円だけあって謎の虫と5回くらいご対面しました。
これ、きれい好きな人や可憐な女性だと無理だろうな~と思うなど。2畳の和室風、冷蔵庫、テレビ付き。

ホテルはつね。1300円。

20:00
と、いうことで~夜の天王寺散歩。天王寺公園のリアルが充実した方々、あべのハルカスを横目に見ながら~ハッスル、ハッスル。

 

22:00
いい気分になってスーパー玉出で珍しい食材と安くなった総菜・寿司を物色。ノンアルビールの大盤振る舞い。誰も俺を止めることなど、できないのだ。
宿に戻ってカンパーイ

スーパー玉出で豪遊

24:00
宿で何気なくテレビを付けたら、NHK進撃の巨人final season完結編(前編)がやっていたので、ついつい見てしまう。
むろんすでに2回は見ている内容。11月4日深夜放送の「final season完結編(後編)」に向けてモチベを高める。頼んだよ、オニャンコポン。

 

25:00
就寝

 

10月29日(日)
8:30
行動開始。チェックアウト、今晩も西成潜伏なので、昨日のうちに見つけていたコインロッカー(100円)に要らない荷物をデポし、駅に向かう途中でキャベツ焼き(100円)を見つけて買い食い。安い・・

キャベツ焼きのお店。西成価格。

9:00
今日の行程は地下鉄で天神橋筋六丁目まで北上。
「大阪くらしの今昔館」を訪問して、大阪天満宮中之島辺りを散歩して難波まで戻ってくる計画。
ということで天神橋筋六丁目に降り立つ。

 

今昔館が10時OPENなので、1時間ほど持て余す。
さて、どうしようかと商店街をふらついていたら、池袋時代によく行っていた魚の干物を定食で食わせるお店「しんぱち食堂」を見つけて朝食が安いのを見つける。食うしか~。んで焼鮭定食でご飯を大盛りにしてしまう。そうしたら予想以上に米が多くて食いきれない。カバンの中にデポする。

 

商店街を散策していたら、やたらとマッサージ店が多いことに気づく。
相場は「60分3000円」とかなんだけど、1時間マッサージしてもらって3000円って、どゆこと? と思うんやけど。施術側の報酬として安すぎない?
時間もあるし、初体験だし、行ってみようかな~となる。
最初に入った店は、予約でいっぱいだと言われて不安になるが、次の店はアポなし突撃で入れた。
価格と相談して、45分2500円をチョイス。ありがてえ。
マッサージ(not性的)、いいもんですね、全身やってもらえた。ハマりそう。

 

10:40
うっかり開館時間を過ぎてたけどOK。
「大阪くらしの今昔館」にin。江戸時代の大阪の様子が展示してある場所。
銭湯をシアターにして放映している映像が面白かった。江戸から近代、現代に続く大阪の歴史など。

江戸時代の大阪。天下の台所。

12:00
ジャージャーハウス界隈で大阪在住のケンジが天六まで会いに来てくれる。
といっても子連れで昼飯時なんで顔見せだけ。ありがてえ。
飛騨高山の「飛騨牛ふりかけ」をお土産で渡す。


12:30
さてと。一人。
商店街を歩いて南下する。とにかく大阪の商店街、多い。活気がある。
すぐに大阪天満宮。寄席もあって、桂三度とか出ている模様。ちょうど開演時間で見たかったけど回避。

大阪天満宮

天満宮と言えばの菅原道真の生い立ちから活躍の歴史を展示している施設があったので、お勉強。
菅原道真と言えばの左遷だけど、なんで左遷されたんだっけ、みたいな。
めちゃくちゃ優秀すぎた道真。文武両道。天皇からも重用される。
それが面白くなかった藤原時平という人が、当時の天皇醍醐天皇に「菅原道真天皇廃帝させるために陰謀を企てている」と伝え、菅原道真は無実の罪を着せられることになったとのことです。
かわいそうすぎるやろ・・・

 

14:00
さらに南下すると中之島
川と川の間に挟まれた小島みたいな。別に何があるというわけではないんだけど、広大な公園とか科学館とか図書館とか遊歩道がある。安藤忠雄が設計したといわれる「こども本の森」という子供向け図書館がある。どんなもんかと思ってみてみたい気持ちがあったけど、予約制で入れない。「お高くとまってんな」と思う。謎の青りんごオブジェ。

中之島の風景

広大な芝生では、謎にヨガをやっている集団。
高架下では大学生がダンスやらダブルダッチやらの練習をしている。青春、いゃプロの卵なのだろう。
片や、コスプレを身にまとった女性3人とキモオタカメコの集団。つらく、苦しい気持ちになる。

 

んでベンチに座ってぼーっとしていたら、Jさんから連絡。
天皇賞の予想中。ギャンブルの本場、大阪で競馬をしないと負けやで」とかなんとかでJRAウインズ難波に呼び出される。ちょwwwwwwおまwwwwww

いゃ大阪で競馬をすることこそ負けだろとか思いつつ、まあどうせ難波には帰るしなあとか思いながら散歩しているうちに、あれよあれよという間に心斎橋、道頓堀、グリコの看板を経由し、ウインズ難波についてしまう。難波大社・生國魂神社には行けず。次回の征阪に持ち込しか。

 

15:30
ウインズ難波。この世の終わりかと思う空気が渦巻いていた。蜘蛛の糸の世界の地獄。気分はカンダタ

 

15:40
天皇賞、出走。
Jさんが5000円は買うと言っていたから「僕も3000円出すんで適当に買っといて」と伝えたら、軍資金を合わせてJさんチョイスで買って、配当を等分するというかたちとなった。

んでふたを空けてみたらトータルで3800円くらいしか買ってなくて(笑)、そのうちの1000円を僕が払うことになって、払い戻しが670円だった。これを500円と170円に山分け。還元率18%なんですけど? タヒにてえ・・・軸にしてたやつが来なかったから大コケとかなんとか言ってた。

 

16:30
歩いて5分、日本橋オタクロードへ。メイドさんがチラシ配りをしている辺りをふらふら歩いて散策。
コンセプトバー、添い寝リフレ。スゴイ世界があるもんだなア。ドラクエ世界仕様のローソン。

 

17:00
また新世界、新今宮辺りまで歩いて解散。Jさんはパチンコに消えていった。
僕は今夜の宿「宿末盛」へ。
こちらは1泊1400円で予約済み。
この宿が経営している銭湯「末盛湯」の入浴券付き。
宿の受け付けは誰もいなくて、この銭湯の番台が受けつけ。
昨日と同じくカギのデポジット1000円を合わせて2400円をお支払い。そのまま入浴。

中央に湯舟があって洗い場だけの昔ながらの銭湯。石けんも20円で購入するシステム。

 

18:00
宿末盛にin。こちらも和室で快適◎。

宿末盛。1400円。

18:30
再び日本橋オタクロードに繰り出す。ハッスルハッスル。

 

20:00
パチンコ終わりのJさんと、新今宮駅ドン・キホーテで合流。
この辺りの評判だというホルモン屋に行ったら休みで、僕も以前に行ったことのある立ち飲みのホルモン屋「マルフク」へ。
瓶ビールとホルモンでカンパーイ!ホルモン、レバー、牛すじ煮込み、豚足煮込み、味玉、ポテサラ、たまねぎサラダ。この世で一番うまい「豚アブラ」は売り切れ(くっそう)。2人で2000円。やっす過ぎる。

 

21:00
つづいて天王寺「らーめん極 本店」の名物「チャーライ」を食いに行く。
腹の調子と相談しつつ、チャーライ小・ラーメン小のセットに。あまりの美味さに並盛でも食えたな~と思いつつ、ラーメンスープが雑炊になる不思議。これいかに。

大阪・天王寺『らーめん 極 本店』の名物“チャーライ”ってナンだ!?/ニッポン“チャーラー”の旅 第17回 | グルメ情報誌「おとなの週末Web」

 

22:00
腹いっぱいになったところで解散。
さすがに食い過ぎたんで、夜食にはスーパー玉出で買ったアイスしか食えなかった。何となしに買った、半額のチーズパンと大福。これがのちに吉と出る。

何か想定していた大阪遠征(観光)とは違う形になったけど、結果オーライ。楽しみ過ぎた。
んでグーグルマップのタイムライン見たら1日で19キロも歩いていて「行軍は明日が本番なんだけどなあ」と恐ろしい気持ちになる。
部屋に帰ってすぐ電気消してバタンキュー。


さてと、明日は朝早くから京都入り。

(次回に続きます)

【久々野観光バスツアー】比叡山延暦寺に行ってきました【ちろう旅】

先週に引き続き、久々野観光のバスツアー。どんだけヘヴィユーザーなんだよ・・・
今回は比叡山延暦寺に行ってまいります。
これも関西遠征の際に行ければなあとずっと狙っていたのですが、バスツアーがあるならそれでいいじゃんとなる。


7:00
中山駐車場に集合。朝が、早い・・・

バスの添乗員(おじいさん)が自称歴史オタクで、マイクを延々しゃべり続ける。まあ僕としては楽しい。
琵琶湖は世界で123番目に大きい湖だとか。古さで言うと世界で3番目だとか。
明智光秀は最終的にどうなったのか、いろいろな説があるとか。出家して何とか上人になったとか。


11:00
坂本ケーブル乗り場に到着!
44人の大集団、これ乗れるんか?とか考えてたら、
30分おきの定期便とは違う臨時便を出してくれるとのこと。なるほど臨機応変ですね。

景色も、長さも、日本一の坂本ケーブルカー。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン仕様の車両


ヴァイオレット・エヴァーガーデンコラボ。んで社内のアナウンスもCVが担当している。こりゃファンにとってはたまらないだろうなア(映画を録画してるけど見てない泣)としっぽり聞いていたら、

素面なはずなのに(精神的に)酔っぱらっている4人のオッサンが

「こういうの、今どきの。AIの声なんやなア。やっぱ人間味がないよな」

とかガヤガヤ、わちゃわちゃしゃべってるわけ。

まずうるさいし、アニメのコラボなんだから声優がしゃべっているに決まってるやろ!なんかもう田舎の、この世代の、世の中の見えてなさに愕然とするしかなかった。

こうはなりたくない、と思う体験だった。

 

比叡駅に到着。ケーブル比叡駅から琵琶湖を望む。
仏教の総本山、比叡山延暦寺が近い。心なしか、聖性を感じる。

 

比叡山延暦寺は、東棟(とうどう)、西棟(さいとう)、横川(よかわ)の3つのエリアで構成されている。それぞれのエリアへは歩いて移動もできますが、シャトルバスでの移動が一般的、とのこと。今回の散策のメインは東塔。
なんせバスツアーなんでね、時間が限られる。

 

11:30
到着すると、東棟周辺エリアのちょっとした説明、集合時間と集合場所のお知らせがあった後は、皆で延暦寺会館に移動、メシ。
ツアー料金に含まれているけど、たぶん「比叡御膳」という精進料理。2200円。

比叡御膳(2200円)

やっさしい味。肉を食わせてくれって、肉を。

広くてきれいなフロアで、景色を眺めながら。
グループでどんどん座っていくから、人数の多いグループから。最大8人グループ、家族連れ、友達同士、などがいる。空気を読んで、呼び出されるのを待つ。
んで空いたところにソロ(僕とか)を当て込んでいく。んでようよう聞いたらソロで参加しているのが僕含めて3人しかいなかった件について・・・44人中3人かよ。悲しい。

 

13:30
飯を食ったら、自由行動で散策スタート!

マストで見るのは大講堂、根本中堂(こんぽんちゅうどう)。文殊楼はデカい門、巨大な鐘は、50円以上の課金が必要とのこと。行列ができていたし、回避。

 

法然堂では、浄土宗を立ち上げた人でおなじみの法然先生にご挨拶。
阿弥陀堂
法華総持院東塔。
大黒堂

千手観音もいるよ

延暦寺では三塔即ち東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂があり、これを「中堂」と呼んでいますが、東塔の根本中堂はその最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂となります。本尊は薬師如来

根本中堂は10年かけて大改修の最中。完成は令和9年だか10年だか。
外観は布で覆われていて、中も足場が組み放題。段々の屋根の板を張っている最中だが、それを見学できるような仕様。ゆうて日曜なんで職人も休みなのか、誰もいなかったけど。

ある意味、今しか見れない改装中の根本中堂

そしてメインは本堂。

現在の姿は徳川家光公の命で寛永19年(1642)に竣工したものです。ご本尊の前には、千二百年間灯り続けている「不滅の法灯」も安置されています。
建物は国宝に指定されています。廻廊は国重要文化財に指定されています。

火が途切れないように朝夕2回、菜種油をつぎ足し。
ここで油が切れてしまったら、比叡山で学ぶ僧侶がいなくなることを意味している。
油を切らしてはいけない。これがいわゆる「油断大敵」というわけですね。

これが当然のごとく撮影禁止なわけですが。すごーく遠くの方に置いてあって、暗いし、よく見えない。
もちろん万が一、風が吹いて消えてもいけなんで直で見えないように灯篭の中にガードされている。
「どれ? どこの火?」となる。ま、いいんだけど。


東塔エリアを一通り堪能して、集合時間まで40分ほどある。
「駐車場に至る道より先には、基本的に行かないでください。終わりがないので帰って来れなくなります」と言われている。
東塔エリアから出るなということなんだけど・・横川エリアはシャトルバス必須だが、西棟エリアは1キロ先だという情報を得る。東棟エリア門番のおっさんに聞いたら「西棟まで10分」という。

10分で移動、20分鑑賞、10分で帰還。
「これ、行けるくねえ?」となる。

 

ということで、山の中をずんずん進む。といっても砂利で整備されていて、車での走れるくらいのとても歩きやすい道。気分は仏教の神髄を極めんとする修行僧。

親鸞聖人ご修行の地」とか、誰々の修行の地とか、釈迦像とか、そこら中にある。
本当か?と思うけど、さすがは日本仏教の総本山たる比叡の山。

親鸞先生、ここで修業したのかなあ

西棟には浄土院、釈迦堂、椿堂、にない堂。
向かって左が阿弥陀如来を本尊とする常行堂。右が普賢菩薩を本尊とする法華堂。
同形の2棟の建物が廊下でつながり、弁慶が廊下に肩を入れて担いだという伝説が残されていることから「にない堂」と呼ばれている。

弁慶のにない堂

そんなわけでハイスピードで西棟を散策して、バスの駐車場に移動。

14:10
高山に向けて出発。

18:00
飛騨地区に帰還。
お疲れさまでした!

 

 

延暦寺天台宗の総本山。

ここで唐突に仏教の歴史まとめ。

公式に日本に伝わったのは538年。蘇我氏が仏教を受け入れる。
やがて蘇我氏物部氏(廃仏派)を滅ぼして、仏教が日本の文化の中心に。
飛鳥寺、飛鳥文化。聖徳太子の時代の法隆寺四天王寺。十七条の憲法には「篤く三宝を敬え」と。

672年の壬申の乱の後、天武天皇が即位すると、ますます仏教は国家の繁栄を祈る国家仏教になる。
官立寺院として大官大寺法興寺、川原寺、薬師寺の四大寺が作られる。
僧侶は国の組織に所属する官僚のようなものに。
持統天皇の696年には、戒律を守り、修行を積んだ僧侶10名を毎年出家させる年分度者の制度が始まる。
この人たちは国から給料をもらいながら、国の指示に従う国家公務員。
701年の大宝律令の時には、僧尼令(そうにりょう)が制定され、国家によって仏教が厳しく統制されます。
仏教は政治の道具になる。

奈良時代は国家仏教。東大寺と全国に国分寺を作る。
この時代に行基が現れて、僧尼令を破って民間に仏教を伝えて支持を得る。
奈良時代以前の四大寺は、この頃には南都七大寺になっています。
平城京の近くの、西大寺(さいだいじ)、薬師寺、大安寺(だいあんじ)、元興寺(がんごうじ) 、興福寺東大寺法隆寺のこと。

奈良時代に仏教寺院の力が強くなりすぎてしまい、七大寺や国分寺と僧侶の経費が国の財政破綻を招き、道鏡などは太政大臣になり、僧侶が政治に口を出し始める。
それを嫌った桓武天皇は、794年に平安京遷都。奈良仏教の寺院の移転は禁止。リセット。
桓武天皇は、新しい国家仏教を導入して律令再建を目指そうとして、最澄空海遣唐使で唐に派遣。
帰国した2人が持ち帰ったのが密教。つまりは山での修行(山岳仏教

伝教大師といわれる最澄は、比叡山延暦寺を開き、広めたのが天台宗

 

ようやく出てきた天台宗・・・ちな最澄は、唐で密教を極めることができなかったため、密教を極めた空海真言宗におされたり、再度唐に渡った弟子たちが分派したりといろいろありますが、割愛。
つまりは最澄空海ってのはライバル関係なのかしら。

 

まあそんなわけで、ここが天台宗の総本山と言われても、「ここが天台宗の総本山かあ」という以外の感想がない。
難しすぎる・・・
んで鎌倉時代になって出てきたのが浄土宗、浄土真宗禅宗臨済宗です。
法然上人が浄土宗を興し、それを深化させて弟子の親鸞聖人が浄土真宗を明らかにする。
禅宗では、栄西臨済宗を伝え、道元は宋の如浄から曹洞宗を伝える。


図書館で「仏教の歴史」とかの本を借りてみたくなりました。
(あとは中田あっちゃんのYouTube大学動画とかね)


そういえば帰ってきてから、大津在住の友人に「比叡山延暦寺で仏教の神髄に触れてきたわ」と報告したら、「比叡山にはよく登る」と言っていたから、やっぱ地域住民に親しまれていて小学生が遠足とかにも行く場所なのかなあと思ったら
「関西のトレイルランナーにとってはいい練習場所って認識」とか言ってて吹いた(笑)

 

今回は東塔と、ぎりぎり西塔を攻略したものの、横川は手付かずだったけど、まあこれで比叡山延暦寺は満喫したかなあと思った。
ところが後で調べたら、坂本比叡山口駅というところからケーブル坂本駅に至るまでがメインストリートになっていて、日吉大社日吉東照宮など見どころも沢山ある。しかもケーブルカーを使わないで登山・山越えルートもあるらしいということで、これは改めて比叡山に対峙しなければならないという想いを強くする。
山を越えて向こう側に降りれば京都が待っているぞ。
琵琶湖疎水の旅も待っているのに・・もはや関西に住みたい。