ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

【ちろう登山】福地山と化石館と福地温泉を堪能してきました

2023年11月26日(日)
この日、地元のバスツアーで飛騨のインフラ(高根村のダム)見学ツアーがあって、参加する気満々だった。
中部電力の特別な協力のもと、普段は入れない施設まで見せてもらえるというものだった。こうなるとインフラ全般に興味がある僕としては一も二もなく、四の五の言わずに参加するつもりだった。
ただ、飛騨の田舎の誰がダムに興味あるねん(催行人数が足りなかったらどうしよう)とか考えながら、申込時のクレジットカード番号入力がうっとうしくて(簡易入力できなかった)中断して、4日ほど開けて、改めて申込しようとしたらまさかのキャンセル待ち!ふざけるな。
最終的にはキャン待ち3番で、直前までキャンセルはなく参加できなかった。

 

その腹いせに、今年最後(?)の登山を敢行することにした。天候は晴れの予想。山登り指数A!

狙うは福地山(ふくじやま)。北アルプス南部。ふもとには福地温泉がある。
平湯ICに入る手前、神岡方面に少し北上すると、福地温泉街、登山口が見えてくる。
登山道は比較的新しく、平成16年に整備される。標高1672m。

 

さて、福地山と言えば化石の聖地とされているんですね。地元なのに全く知らなかったわ。
親父が昔にやたらと化石に凝っていて、よく来ていた場所だと後で知る。

ここを初めて知ったのは、このエントリ。

グッとくる飛騨 | 山が好きすぎて飛騨高山に移住した私が紹介する初心者でも楽しめる山ライフ

ふうん、登山をするために高山に移住する人もおるんや~とか思った。地元の魅力、再発見!


6:40
少しでもいい時間を登山に充てようと思って、自分なりに早起き。出発!

7:40
予定通り、1時間で到着。一部では福地がとんでもない僻地とされているみたいだけど、余裕のアクセス。

登山口は朝市の通りが目の前。とはいえ、朝早いので人影は無し。というか朝市として機能してる?
登山者用の駐車場も整備してあって、GOOD。

謎の水力発電施設

「福地くん1号」と名付けられた、福地温泉水力発電

福地山の登山口

登山道入り口はこんな感じ。

登山道に入る前に、化石遊歩道にちょっと寄り道。
山に張り付いている化石を鑑賞できるエリアで、看板で紹介している。層孔虫エリア、四射サンゴエリア、ハチノスサンゴエリア。10分ほどで巡れる場所なんで、おススメです。

化石遊歩道

(引用)
古生代オルドビス紀後期からデボン紀中期にかけてだけ知られる示準化石で、とくにシルル紀デボン紀には、層孔虫や四射サンゴなどとともに代表的造礁生物の一つとして繁栄し、示相化石としての価値も大きい。骨格は炭酸カルシウムからなり、一般に直径数cmから数十cm単位の群体を形成し、床板を密にもつ管状の個体と個体が連結して塊状の群体を形成し、各個体の断面が多角形で、全体として蜂の巣状を呈することで、ハチノスサンゴとも呼ばれる。岐阜県地域では、飛騨外縁帯構成岩類の福地層と林ノ平層から産出し、ともにデボン紀の地層である。


7:50
とゆうわけで、本格的に登山口にin。
序盤から、とても登りやすい坂道が九十九折(つづらおり、つまりはジグザグ)に続きます。

途中で2か所、尾根コースと谷川コースの分岐点がある。とりま、登りを尾根コース、下りを谷川コースとする。

憮然平で篠原無然の像にご挨拶(漢字がちがうのは謎)。

篠原無然の像 さむそう・・

篠原無然:
飛騨地方で活動した教育者(1889 ? 1924)。1914年11月、上宝村第一小学校(現 高山市立本郷小学校)の代用教員となり、以降飛騨を中心に青年の教育や工女の待遇改善などに尽力。また地元の青年たちと乗鞍岳登山道を整備しました。雪の安房峠で遭難し、36年の生涯を閉じる。

全体の1割ほどの区間で地面に雪が張り付いている!
雪は想定していなくて、めちゃめちゃ滑りやすい、普段使いのスニーカー(ランニング兼用)で来てしまった。
しかも全体が布で構成されている濡れやすい仕様。ちょっと苦戦。

 

なかなか険しい尾根コースを超えていって・・
福地山山頂に到着!

福地山山頂に到着

開けているところだけあって、全面雪! 冬を先取りやな。なお、寒いのは苦手です。
座れるベンチもない。雪がない部分は、長い丸太がいちおうイス替わり。
ここに帽子とタオルマフラーを敷いて座布団代わりにし、ベースキャンプとする。
看板の向こうには焼岳、穂高連峰を一望。ヤリ(槍ヶ岳)が屹立(きつりつ)している。

福地山山頂からの眺め

と、いったところで今日の食事

この世で一番うまい食べ物

持ってきた魔法瓶で緑のたぬきと、前日にスーパーで半額で買ったいなりずし。母親作のゆでたまご。食後にコーヒー。贅沢過ぎる時間。


登山口からここまで、車の一台もない、誰ともすれ違わないで来て、「今日の登山者、僕一人なんじゃねえの?」とか思ったけど、そのあとポツポツと次の登山者がやって来る。

最初に遭遇したオッサンと少しおしゃべり。
富山から来ていて、福地山に来るのが今年3回目なのだという。
ちょwwwおまwww一年に3回も来るってどゆこと? しかも富山から。どんだけお気に入りだよ。まあ高山に行くのと大差なさそうだから、富山市内から登山口まで2時間くらいだとは思うけど。

 

僕は今年の8月から登山にハマって、高山周辺の山を行きつくしたこと、9月に焼岳、先日に恵那山登ったことを伝えたら、
「お~恵那山、百名山ですね。今年は百名山登ってないなア」という会話をする。
自然と会話の中で「百名山」という言葉が使えるようになったことで、我ながらこの4ヵ月でずいぶん遠いところにまで来てしまったなア、と思う。田中陽希著「グレートトラバース日本百名山一筆書き」とか読んでいますからね。

 

何やかやで1時間ほど山頂で過ごして、下山開始!
下りは紅葉とか木とか、石などに意識を向けて歩いてみる。

紅葉真っただ中かな~と思ったけど。。

素っ裸やん・・・紅葉どこいったん?

完全に散ってるやん。素っ裸やん。「枯れ木も山の賑わい」という言葉が思い出される。

んでそこらへんに転がってる石に目をやると・・

登山道に落っこちている石

完全に化石なのよ。落っこちてるのよ。さすが化石の聖地だと言わざるを得ない。
これ本格的にちゃんと探せば、すごいお宝が見つかるのかもしれん。

 

11:30
登山口に到着!
そのまま帰ろうかと一瞬思ったけど、せっかくなのでその辺を散歩。そうしたら、日帰りの温泉があって12時から入れるのだという。というか300円という値段に惹かれる。あら、いいじゃない。

そうこうしているうちに、「福地化石館」という建物を発見する。どれ、どんなものかしら、と中を覗いてみると、意外としっかりとした展示室。各種、実物の化石や古代の生き物の説明が展示してある。
なかなか見どころがあったわ。

 

12:00
そうこうしているうちに12:00。
すぐ横の建物で石動(いするぎ)温泉というところ。食事ができる座敷やいろりやこたつやテーブルもある。
カウンターで入湯料300円をお支払いして、民宿の浴場みたいなところにin。

絶景かな 絶景かな

久しぶりに温泉に入ったわー。
洗い場にはシャンプーとかボディーソープとかあったけど、シャワーは一切なし。手桶で。
こうゆう本格的な温泉、何年ぶりだよ・・
眺望が良い露天風呂もある。独り占め。

 

30分ほど堪能して、談話スペースへ。
高山ラーメン500円」に惹かれてついつい注文してしまう。
シンプルな中華そば。うむ。しょうゆのスープが疲れた身体に染みわたる。

 

13:00
そんなこんなで福地山、化石館、福地温泉を堪能して、帰路につく。
帰りは平湯を通っていくわけですが、そういえば途中に「平湯の大滝」という看板を見たなあ、とゆうことで・・

看板メインになっちゃった・・

13:30
平湯の大滝!

 

落差64メートル、幅6メートルの平湯大滝は飛騨三大名瀑のひとつで、日本の滝百選にも選定されています。四季折々に美しい表情を見せ、毎年2月には滝の結氷した姿をライトアップする平湯大滝結氷まつりを開催いたします。
平湯大滝には白猿にまつわる伝説があります。450年ほど昔、武田信玄の家臣・山県昌景〔やまがたまさかげ〕の軍勢が飛騨に攻め入った際、疲労困憊した兵士達がこの滝の近くで動けなくなっていたところ、滝の口から現れた年老いた1匹の白猿に導かれて温泉を見つけ、疲労を回復したといいます。これが平湯温泉の始まりとされ、滝の名前も温泉の名にちなんだものとなっています。「岐阜県の名水50選」、「日本の滝100選」にも選ばれている景勝地です。

ふむ。まあ散歩がてら、眺めに来るのも良いかもしれない。

 

と、いうわけで

14:30
帰宅。充実した登山だった!