ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

【岐阜周遊1】各務原アルプスパノラマトレイルランに出て山の楽しみ方を再確認した話

2023年の8月から登山にハマった僕ですが、その中でご当地アルプスという言葉を知ったことは以前に記した。それで攻略したのが「鎌倉アルプス」でしたが、他にも気になったのが、岐阜県内にある各務原アルプス」だ。ふむ、岐阜にもまだまだ面白い場所がある。
んでいろいろ検索しているうちに見つけたのが、本大会各務原アルプスパノラマトレイルラン」だった。
トレイルランにはずっと興味があった。20年前の陸上競技に燃えていたあの頃の気持ちを呼び起こし、大会に出てみるのもよくねえ? と思っていた。
であるならば、このタイミングでこの大会に出るのは必然であったのではないかと思う。

そんなわけで2か月ほど前にエントリ。コースは15kmと30km(15km×2周)があったが、さすがに30kmはないだろうという判断から、15kmをチョイス。参加費は6500円。
一人で京都とかを歩くとき、1日で20kmくらい歩くから、15kmは短いんじゃねえの?とか思っていたけど、とてもそんなに甘いものじゃないということを後に知ることになる・・・

 

2024年3月2日(土)
公立高校入試の直前だけど、塾のお仕事をお休みにしてしゅっぱーつ!(笑)

エントリー受付は8:30~9:30。
最寄り駅はJR鵜沼駅か、名鉄新鵜沼駅。なお、特設駐車場(小学校)の申し込みはとっくに終了。車を止めれるかどうかも不安だったから、8:00着を目指して6:00に家を出る。めったに乗らない高速にin。

関ICで降りて~、しばらく走って~、8:30くらいに鵜沼駅前着。
駅前にたくさんの有料駐車場。目に付いたところに停める。MAX600円。致し方なし。車の中でお着がえ。
新鵜沼駅からシャトルバスが出ているみたいだったけど、めんどくさかったから徒歩20分を歩く。


会場はうぬまの森という公園。とりあえず9時くらいにエントリーを済ますことができた。

んで出走の10時まで待機時間。9:40から開会式。スタッフのオッサンが何か喋っているのをとりあえず聞く。
こういったレースに出るのが10うん年ぶりとかだから、勝手が分からない。
天気は良さそうだったから安心したものの、何を着ればよいのか。
Tシャツ一枚か、はたまた上着を羽織るべきなのか。でも長距離のレースって真冬でも半そで短パンだよな、という記憶。間を取ってロンT一枚という結論に。
下は。前日に慌ててワークマンで買ったロングのタイツ。人生初着用。んで今どきロングタイツの上に短パンをはくスタイルが一般的のようなのだが、パンツを持っていない。そんなものは持ち合わせていない。ロングタイツオンリースタイル。これってわいせつ物陳列には当たらないよな? とにかく何もかもが分からない。
リュックはメルカリで1500円で買ったネイチャーハイクのやつ。靴はメルカリで2足3700円で買ったHOKA。
手袋は雪かきのやスキーの時に着用するゴワゴワタイプしかない。

スタート地点の様子

15kmという距離を見誤っていた。ハーフもフルも走ったことがあるぜという自負。一日で20kmくらい歩くの余裕だよなという驕り。走っちゃえば時間も短縮。1時間半か、せいぜい2時間でサクッとゴールだよなという認識に囚われていた。12時前にはゴールして犬山城(車で15分ほど)を観光だ~とか考えていた。
ハーフ程度の距離で、軽食もヘッドライトも雨具も要らんやろ。何も準備せず。申し訳程度にお茶とスポドリは携帯したが。


注意事項に書いてあった「マイカップを持参」というのも忘れていた。
会場で「カップ持ってきましたか」と聞かれたので
「忘れました(紙コップでいいんでください)」と言ったら、途中エイドでのコップの提供もないらしい。ペットボトルに入れるのならOKですとのこと。なんとまあ。だったら要らねえよ。
さらに悪いことに、会場付近の楽天モバイル電波が悪く、YAMAPで地図をダウンロードしたくても出来ず、(GPSは電波関係ないのに)記録が取れない。事前に準備しておけと。踏んだり蹴ったり。ふざけるな。

 

10:00
いざスタート!
開始2分はさっそうと前に付いて走る。コースが広くなったらダッシュして抜く。
開始3分で登りに入ると、息が上がる。あっという間に早歩きに変更。アレ、これは・・・

結論から言うと、とんでもない地獄が待っていた。早々に走ることを断念する。
5分の時間差でスタートした、後のグループの人たちに抜かれる。さらに先を行く、2周をする30kmコースの人にも周回で抜かれる。
抜いたのが0人で、1万人くらいに抜かれた(盛)。

各務原アルプスからの眺め

11:00未明
第一エイドに到着するも、水分がもらえない(まあ自分で持っているから良いんだけど)。バナナが置いてあったけど、精神的に拒否されているようで(30kmの人限定だったらどうしよう?)、スルーしてしまう。
距離を聞いたら「7キロくらい」と言われて絶望。まだ半分にも行ってないとは。。。

 

12時前にゴールする想定が崩れていることに気づく。そういえば一人で登山するとき、山頂でおにぎり食ったりカップ麺食ったり羊かん食ったりしてるよなあ。とにかく「レース=サッと走って終わるもの」というイメージにとらわれていた。途中でエネルギー補給をするべきだったのでは?となる。あっ、さっきのバナナ・・・
朝飯もろくに食ってないし、レース前にウイダーinゼリーをかっ込んだだけだ。そうしたら、猛烈に腹が減っていることに気づく。身体が糖分を欲している。これ、ハンガーノックでぶっ倒れるかも・・という恐怖に陥る。脚は動かない。

 

タイツはLサイズにしたのに小さくてパツパツで、ずり落ちてくる。Tシャツはリュックを背負って走っているのもあってずり上がっていく。んでケツと背中が丸出し。普通に寒い。エネルギーが奪われる。手袋もゴツイやつしかない(とはいえ何もなかったらそれこそ終了だった)
下りに入ると脚の踏ん張りがきかなくて、石ころにずるずると滑って転ぶ。ケツをすりむいてちょっと出血。

こんな素晴らしい景色も、楽しむ余裕がない

絶望的な気持ちになっているときに開けた公園に出て、第2エイドが。ここでお菓子類が準備されていた!
僕がもっとも欲していたドーナツ、そして羊かん。おそるおそる近づいていったら・・
オバちゃんスタッフの「たくさん食べてくださいね~」「持って行っても良いよ~」という言葉
「ここはオアシスか」と思う。

第2エイドのオアシス(菓子)

ミニドーナツをかっ込む。炭水化物と、油分と、糖分が五臓六腑に染みわたる。くぅううう~
さらにラングドシャみたいなやつ、ハッピーターンチーズおかきを2個ずつかっ込む。塩羊かん。美味すぎる。
ついでにトイレにも寄って、去り際に梅シート、塩分タブレットみたいなやつ、羊かんをカバンに詰め込んで、出発!
生き返った。

 

とはいえ脚に限界が近い。勢いに任せて坂道をダッシュしたらすぐに足がつりそうになりブレーキ。
途中のチェックポイントのスタッフに声をかけられて、「3時間でゴールは・・無理かな~」と言われる。
とすると13時を過ぎるか。もう時計(スマホ)を見る余裕も残ってない。ふらふらになりながら最終ゴールを目指す。

終わってみれば3時間19分でゴール。
僕の唯一にして最初で最後のフルマラソン(3時間17分)よりもかかっているじゃねえかよ。どうゆうこと?

完走証

■トレイルランに関する結論

・良かった点
走るきっかけになった。
コースがこまめに設定してあるから迷わない
エイドの菓子類がこの世で一番うまかった

・良くなかった点
スタート時間を無駄に決められて、時間ロス
精神的に焦らされた→結果、食事、服装、メンタル設定などいろいろ間違えた。
(普段通りのズボン、上着でよかった、タイツ要らん。パンら菓子やら持ってくればよかった)
どこを走っているのか分からず、景色を楽しむ余裕もなかった
人が多いからコースに気を遣う必要がある、抜かされるとき注意
普段なら使える駐車場、トイレが使えない
カネがかかる
思いついた道をあっちこっち行ってみることができない
急ぐと脚に負担が大きいということも実感した

結論:トレイルの大会に出る必要なし、ということが分かった。僕はゆっくりと、あるがままの山を楽しみたい。走りたいときに走る。当たり前のことに気づかされる経験だった。

 

さすがに身体が限界だったんで、帰りの徒歩はせずに20分くらい待ってシャトルバスで帰還。待つのもつかれた・・
さて、どうするか。
グーグルマップで目星をつけていた「ぎなん温泉」を目指す。
犬山城が車で5分くらいの場所だったか、道が混んでいたから断念。待ってろよコノヤロウ!)
んで21号線を西に走る道中、美濃加茂あたりで中古DVDショップに立ち寄ったり、ブックオフに立ち寄ったり。いつもの感じ。

ぎなん温泉に着。夕方の時間だけど駐車場が一杯。やはり都会は違うなア。

ぎなん温泉

入湯料850円で岩盤浴も楽しめるという。なんと、まあ。
入場時に「岩盤浴も使います」というとデカいタオルと室内着をくれる。

豊富な温泉、サウナ、水風呂、露店を楽しんだ後、岩盤浴へ。
ちょっとあったかい部屋で横になるというもの。クールダウンするためのクーラーが効いた涼しい部屋。うーむ、サウナと何が違うんやろ。楽しみ方が分からない。畳の休憩スペースにはマンガがいっぱい。これは一日ゆっくり過ごせそうだ。
なんというか、こういうものをゆっくり楽しもうという精神的余裕がない。近所に住んでいて何回も来れるならいいのかもしれない。そう考えると一日過ごして850円って破格やな。。。

ようやっと、メシ。けいちゃん定食、ご飯大盛りをガッツリと。肉と炭水化物が身体に染みわたった。

けいちゃん定食。もっと汁っ気が欲しかった

でも味が単調だったから、けいちゃんカレー(大盛り)にすれば良かったと後悔。

 

19:00
21号をさらに西へ。岐阜市にin。岐阜市はでかいなあ。
岐阜駅の南のあたりを散策。ハッスル、ハッスル。

 

22:00
さて、今夜の宿をどうしようか。まあ車中泊なんですけど。
岐阜で攻めたいと思っていた岐阜市最高峰・百々が峰は岐阜市の北、三田洞のほう。
辺り一帯が公園になっているらしいから、駐車場も充実しているだろう。ええい、行っちゃえ!

大通りを北上する中で、ラーメンでも食いたかったけど、ちょうど店が閉まる頃合い。
ほどんど目的地に近づいてきて、辺りは真っ暗。
最後だと思われるコンビニにin。そうしたら、イートインスペースがあるじゃあないか。今夜の晩餐はここや!

僕みたいなもんに、お似合いのメシ

菓子とかドリンクとか買い込んで、目的地となる「ながら川ふれあいの森 四季の森センター」へ。
その手前、三田洞神仏温泉の駐車場に公衆トイレも設置してあって良い感じ。

潜伏。

 

(次回に続きます)