ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

【ちろう旅】五箇山、東尋坊、敦賀、彦根、関ヶ原を周遊する【前編】

東京から高山に帰還してからというもの、ずっと宿願だった福井・東尋坊に行く決意をする(2年前に金沢まで行って断念していた)。福井まで行くならそのまま南下して、敦賀の港町、琵琶湖のほとり、彦根城まで堪能し、関ヶ原を経由してぐるっと回ってこようと計画を練る。
東尋坊に至るまでに何かいいスポットはないものか。富山・・なんもない(失礼)。高岡、氷見などの日本海までは北上したくない。

そうだ、五箇山だ。岐阜県白川郷と並んで世界遺産にもなっている。白川郷もちゃんと行った記憶がないのだが(汗)、高山市からは1時間くらいで行けてしまう身近な場所なので(いずれ行く)、それやったら今回は五箇山や。ちょうど高速で北上する道中だし。こんな機会がなければそうそう行けないだろう。

 

旅は9月29日(金)~10月1日(日)の2泊3日。車中泊で距離と時間とコストを削減する。ざっくりと1日目のプランは五箇山東尋坊、余裕があれば一乗谷の歴史探訪を経由して、夜の敦賀まで。夜は観光が望めないが、調べたら敦賀にラーメンストリートと言って夜限定のラーメン屋台が出るということで、これを体験せねばなるまい。ということで・・


9月29日(金)
8:00
高山の自宅を出発!


9:30
高山インターから自動車道(無料)、飛騨清見インターから高速に乗り、あっという間に五箇山に着いてしまう。
菅沼の合掌造り集落。駐車料金500円を払って、エレベーターで下界に降りると、合掌造り集落が目の前に広がる!

五箇山民族館でお勉強

五箇山民俗館、煙硝の館でお勉強。これといった産業がなかった五箇山では(養蚕は一年中やってたけど)、鉄砲の火薬に欠かせない煙硝づくりを産業にする。加賀に上質な煙硝を送っていたようですね。とんでもない工程を経て作るんだなあと。

鉄砲が伝来してのち、1570年くらいには五箇山で煙硝が作られるようになり、江戸時代、最盛期の1865年頃には、年間39トンもの塩硝が生産され、加賀藩に買い上げられています。当時、その質と量は、共に日本一だったというから恐れ入る。
そこらじゅうで合掌造りの屋根のふき替えや足場を組んでの工事が行われている。昔ながらの景観を維持するのにも、大変な労力がかかるのだなあと感じる。

キレイな水とのどかな風景を眺めながら、名物の白エビのかき揚げと山菜が乗ったそば(全部乗せ)に舌鼓を打つ。最高すぎる。

全部のせそば(1100円)

集落は自動車動沿いにたくさん点在しているのですが、これを深堀りするのはまたの機会にしよう(1泊が必要になる)。ということで再び五箇山インターに戻り、福井方面を目指す。

いつまでもこの風景を守ってほしい


どこで高速を降りるのかとかを考えていなかったのですが、とりあえずこのあたりの山越えができればいいと思っていたので、なんとなく金沢東というところで降りたのですが、ようよう考えたら(ここでのようようは、よくよくの意味)福井の端っこまで行きたいのだから加賀とかで降りればよかったと後で考えるなど。高速代がプラスで1000円。うーむ。なんとなく高速道路に苦手意識があり、避けてしまった・・・汗。車に乗り慣れていないんだよ!

 

金沢を抜けて加賀、福井坂井氏の海岸線までが遠かった。。。
んでもうすぐ東尋坊というところ、そのすぐ北の海岸に「雄島へ」という看板を見つける。
ちょっと調べたら、東尋坊の沖合、橋が架かっていて歩いて上陸できる島、島全体がご神体という聖なる山。これは行くしかない!
ということで、上陸。

でっけええええええええ

島全体が自然林で、外周に遊歩道が整備されている(1.5キロくらい?)。海岸の岩を踏みしめたりしながら、橋を渡って一周するのに30分足らずで堪能できる場所。島全体が流紋岩で出来ており、東尋坊と同様の柱状節理のほか、板状節理も見ることができる。

同じ方向を向いている(板状節理)磁石岩

島の中心に向かうと木の枝がトンネルを作っていて。トトロの世界に迷い込んだかのよう。これはいいぞ。厳かな気持ちになることができました。

トトロの世界やん

やっべ、東尋坊の前哨戦で満喫しすぎちゃった。
さあ、いざ目的の地へ。

 

雄島からウォーキングできる距離にある東尋坊。大きな土産物屋の駐車場に止めて、駐車料金500円を取られる。
岩場に至る道が飲食店・土産物屋が並ぶストリートになっている(東尋坊商店街という)。海鮮を買い食いできる店もあるが、ぷらぷら歩いていたら丼と麺類のセットの店を見つける。カニ・いくらのミニ丼とラーメンのセットで980円。破格。安すぎねえ? ということでin。

カニ・いくら丼(ミニ)とラーメンのセット

本物のカニやん、、、とか感動しながら腹ごしらえをする。

そしてついに・・東尋坊の巨大な柱状の岩(柱状節理)が織り成す、約1kmにわたり海岸線に広がる豪快な景観を目の当たりにする。自然の雄大さに圧倒される。
ちょっと足を踏み外せば完全に命に係わるわけだが、とはいえ柵があったり立ち入り禁止とかにしていないのがいい。ありのままがいい。

圧倒的な景観

こんなアングルも

日没の瞬間まで居残るかどうかを思案しつつ、うろうろしすぎて歩き疲れたので、ちょうど柱状節理の説明ボードの前の前の地べたに座って休みつつ、これを読む前にスマホを出してTwitter(現X)でツイートをポチポチやっていたら・・・

さっきからちらちらと目が合っていた初老男性がグイっと身体を寄せて座り込んでくる。
「どうですか~? 大丈夫ですか~? 悩んでない?」
いゃどうですかじゃなくてね。悩んでない?じゃなくてね。こちとら人間の手では到底作りえない圧倒的な造形に感動して、それを世界に向けて発信しようとしているのに、悩んでない? じゃなくてね。スマホ画面見られるのが恥ずかしすぎて、しばらく画面を伏せてやり過ごす。ハッシュタグ「#ちろう旅」なんて恥ずかしくて見せられない。

 

つまりはボランティアの見回り。監視員。どうやらこの世に最後のメッセージを投稿している人みたいに思われたようだ。勘弁してくれって。うーむ。これほど明日へと生きる活力に満ち溢れた人間もいないというのに。
その数分後、そういえば自分一人だから写真を撮ってもらう機会がなくて、少し言葉を交わしたよしみで写真でも撮ってもらおうかなと思い立ち、その人らを探したらとっくに見回り終わって帰ってた。タイミング悪いな!!!


日没の瞬間まで小一時間ありそう。時間との兼ね合いもあり、後ろ髪をひかれながら東尋坊を後にすることに。
とりあえず海岸線に沿って移動。すぐに見つけた、海岸線に立地する三国温泉ゆあぽーと」にin。の前に三国港突堤というものを散歩する。釣りしてるおっさんしかおらんかった・・・
温泉の料金は500円で良心的。お湯にちょっと塩分あり。日本海を眺めながらサウナで整う。一日の疲れをいやす。

 

再び海岸道路へ。これをひたすら南下して敦賀を目指す。ラーメンストリートが俺を待っている!
これが結構長くて、結局2時間くらいかかったかな。

 

21:00
敦賀市内に着。

グーグルマップで「ラーメン屋台」と検索し、店が点在している通りへ。アーケードがある大きな通りだった。
敦賀の町に入って気づいたのだが、駐車スペースが尋常じゃないくらい多い。これはどういうことなのか。
このラーメンストリートにすら、アーケードの脇が駐車スペースになっている。台数も多い。「ここに2時間以上止めないでください」とは書いてあるが、別に何かに監視されているわけでもない。実質止め放題。

こんなラーメン屋台が出る 車は止め放題!

僕もその辺のスペースに止めて、大通りをプラプラ歩く。一軒の(トラックの)屋台でラーメンを食う。普通のラーメン屋が夜になると屋台に出るというパターンもあるらしい。醤油とんこつ風の普通のラーメン。900円。屋台で食うラーメンも良いものですね。

わりと普通のラーメン 屋台で食うとうまく感じる

駅も割と近いので、敦賀駅までを散策する。駅では北陸新幹線が開通するまであと〇日、みたいな展示がしてあった。
そのまま翌日の行動を見据えて、気比の松原のあたりへ車を走らせる。向こう側に敦賀市観光駐車場というところがあって、これまた広大で無料開放されているのでin。海水浴シーズンだと1台1000円なのらしい。なるほどなるほど。

つまり、圧倒的よゆーーーーー!!!!

 

22:30
車の中で就寝。


(次回に続きます)