ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

泉房穂×水野敬也トークイベントと泉房穂「社会の変え方」と統一地方選挙

3月20日(日)

池袋ジュンク堂にて、泉房穂×水野敬也トークイベントに行って来ました。

 

水野敬也先生は言わずと知れた「夢をかなえるゾウ」の作者ですね。また恋愛体育教師・水野愛也の顔も持ち、「LOVE理論」は僕のバイブルにもなっています。その他にも文響社という出版社の立ち上げに関わっていて「人生はニャンとかなる」のシリーズが大ベストセラーに。「うんこドリル」などの教育分野でも勢いがありますね。
僕は10年以上前から水野敬也先生のファンで、これまで生でイベントで見れたのは1回だけ。今回は2回目でした。

 

泉房穂さんは明石市長として、近年特に有名な人ですね。ただ僕自身、どこで知ったかが定かではなくて、たぶん本人がTwitterで発信を初めてバズってからだと思う。ちなみ周りの人間から「Twitterをやったら炎上間違いなし」と判断されて全力で止められていたとのこと。任期満了が見えてきてつい1年ほど前に解禁したらしい。

 

下手最前席に座ったので、泉市長の目の前に座ったらとんでもないことになった・・圧倒的な圧力とエネルギー。しゃべくり。
この日まで忘れていたんだけど、泉房穂さんって3年前くらいに道路用の土地買収が進まないとかで「火つけてこい」と言ってパワハラ問題だった人なんやね。ようやっと繋がったわ。


【聞いたことメモ】
10歳のころに明石市の市長になることを決めた。なれると思っていた。
3期12年を務めてバトンタッチ。最近は駅伝に例えるのが好き。ゴールをしたいという気持ちはない。次に繋いでいくだけ。
市長になって1年目から子供に金を回すといった。んで一年目から殺害予告があった。。Oh
他の国並みのことをすればよい。明石市はヨーロッパのマネをしているだけ。

 

2000億円のうち125億円→297億円。やりくりだけ。お金と人をシフトする。
お金のやりくりするのは一般家庭では当たり前。
2000億円の34億だけで5つの無料化ができる。たったの1.7%。

 

10年かけてやっと高齢者、商売人が納得してきた。「商店街を復活させるには子供ですわ」手のひら返し。
責任を取るのが好き。責任と権限はセット。市(自治体)が責任を取ればいい。市民は責任を取らなくていい。
子ども食堂の宣伝は、チラシを全小学生に渡す。費用と手間を全部、明石市が負担する。

 

市長になった時、駅前のビルの再開発の途中で、一気に方向転換した。
サラ金・パチンコ屋全部追い出して(笑)子供が遊ぶ施設を作った。反対を全部押し切って無料で開放。
駅前にデカい図書館(遠くの不便なところから移転)。絵本をたくさん置いた。
お金がないのは自治体じゃなくて一般市民でしょう。お金がないから絵本を減らすんじゃなくて、逆に絵本を増やす。

 

フランス、出生率が減って一気に変革。3人子供を生んだら年金が増える。家族が5人いると遊園地が全員無料など。

兵庫県内で10を超える自治体が方針転換。日本全国で明石市のマネをしている。
トップの人が変われば世の中が変わる。自分はファーストペンギン。変わり者だったけど、空気が変わってきた。
他の国で出来ていることが、日本でできないわけがない。お金の使い方を間違えているだけ。

 

悪いのは「官僚」と「政治家」と「マスコミ」
「官僚」と「政治家」←国民を向いていない。
「マスコミ」←社会的責任を果たしていない。大新聞と大テレビ局は批判的。建前。
地方マスコミは応援してくれている。生活に対するリアリティがある。
市長や知事は権限を持っている。政治家は総理大臣以外、権限を持っていない。
総理大臣が国民を見ないのは当たり前。市長は市民を見ている。
韓国・台湾は日本を真似するのを辞めて、ヨーロッパのマネをしている。日本だけが取り残されている。

――――――――――ここまで――――――――――――

 

最初は水野敬也先生のサインをもらうべく『夢をかなえるゾウ4』の文庫版を買っておいたのですが、あまりに圧倒されたんで泉房穂さんの著書『社会の変え方』を急遽買って、お2人のサインをもらう。なんて贅沢なんだ・・

2人のサインをGET

さてと、帰って『社会の変え方』を読んだレポ

〈5つの無料化〉
・18才までの医療費
・第2子以降の保育料
・中学校の給食費
・公共施設の遊び場
・おむつ定期便(0才児見守り訪問)

まず弟が障害をもって生まれてきていること、本人は東京大学に進めるくらいの頭を持っていたこと、漁師町で参考書を買うお金もないくらい貧しかった中で、近所の本屋の店主が店内で勉強するのを許してくれたとか、エピソードが豊富(笑)持って生まれたもんが違う・・

 

大学卒業後、マスコミに就職するも、とある政治家の本を読んで感銘を受ける。
その政治家に会いに行って、手伝ってくれと言われて、仕事を辞めて選挙活動に身をささげる。
その政治家は結局落選してしまうのだけど、「将来政治家になりたいなら弁護士になって世の中の人のために働け」と言われて、そこから司法試験の勉強をする。

 

その決断もすごいし、実際に資格を取ってしまうのもすごい(それでも3回目の挑戦でやっと取れたとか)。
ちなみにその泉氏に影響を与えた人は後に衆議院議員になるのですが、国家の不正を追及するための書類を国会質問に提出する日に、自宅で暗殺され、資料は持ち去られていたそうです。命を狙われるのが政治家だと思うと、空恐ろしくなりました・・
その年に40歳で当時の野党第一党である民主党から出馬。国会議員になります。

 

東大卒で、マスコミも経験して、弁護士としても働いて、2011年。
満を持して地元の市長に出馬。なんの後ろ盾もないまま無所属で。
「相手陣営は盤石です。政党も業界団体も固めて、知事の支援も受けています。あなたの支持母体は何なんですか?」と聞かれて「支持母体は明石市民です」はカッコよすぎる(笑)
それで「必ず当選します」と言い切って、僅差で当選(69票差)。
12年前にそんなドラマがあったんだなあということは全く知らなかった。

 

市長就任一年目から逆風の中に突っ込んでいったのは前述の通りで、議会、政党、市役所職員、マスコミ、全部敵(笑)
市長に就任して最初の予算案が議会で通過せず、そのすぐ後に「市長に議会軽視の反省を求める決議」は全会一致で議決されたとのこと。どんなメンタルしてんだよ。。。(笑)
12年間、最後まで議会が敵だったってどういうこと?(最初は支持してくれてたのは30人中1人だけ。最後には10人くらいが同じ方向を向けるようになってきた)

 

途中、職員に対する暴言・パワハラ事案で一時免職に追いやられます。それも道路を広げるための土地確保が遅々として進まなかったからキレたということなんですが、分からなくはないかな。強引にやらなければ進まない話もある。板挟みされる実働部隊がかわいそうというのはありますが。


そしていったん市長職から引くも、地元民の熱い支持と署名活動によって再出馬。
市長に復帰して、今3期12年を務め終えたところだそうです。これからは後進の支援に回るということ。


本書「社会の変え方」を皮切りに、次々と本を出版していますね。またぽつぽつと手に取って読んでみたいと思います。

 

 

さて、トークイベントを見て著書を読んで、1か月ほど経ってしまったわけですが、そうこうしているうちに統一地方選挙が行われて、次期明石市長も決まったみたいですね。泉房穂さんも団体を立ち上げて、自分が公認する政治家を強烈にバックアップ。選挙戦は自公連立VS泉派の様相を呈し、泉氏の陣営は全員当選したみたいです。全員のポスターに泉氏の顔写真載ってるとか、現役の市町が後押しするってやっぱり強烈ですよね。これぞ選挙戦という感じです。

 

先日の東京遠征でもチラシ配りをお手伝いした渋谷区議会議員の橋本ゆきさんは、今回渋谷区でトップ当選を果たしたということで、これにはびっくりしました。

橋本ゆき議員と広尾駅前で

選挙期間中に妨害や付きまとい行為もされていたということで、Twitterを覗いていたら何や知らん、同じ渋谷区で出馬しているとんでもない厄介なキ〇ガイがいて、手あたり次第に「公職選挙法違反ダー」と騒いでいる人でした・・やっていることが迷惑YouTuberと一緒で、失うものが何もない無敵の人。もはや不可避の事故ですね。人の足を引っ張ることしか人生の楽しみが亡くなった人って本当にかわいそうなんですが、これも精神修行だと思って乗り切るしかないのだと思います。限度を超えればタイーホしてもらえばいいわけですし。人間力が試されているなと思いました。同じ土俵に立ってはいけないのだ。

 

そしてなんといっても史上最年少市長こと芦屋市の高島氏ですよね。経歴見たら灘→ハーバード大。9月入学なんで半年間の腰掛けでとりあえず東大に入るっていうとんでもない逸材でした・・

 

26歳という年齢で市長に。それを考えると、現在30歳の橋本ゆきさんも4年後には・・なんか漠然と「10年後くらいにはあるいは」とか思っていたけど、10年どころじゃないかもしれない。僕も東京在住なら間違いなく選挙活動にコミットしていたのに・・。だって元・魂の推しメンですから。地下アイドルの追っかけやってる場合じゃないですよ。推しメンがこういう活躍をするってなかなかないことだと思うから、やはり僕の推しセンサーは間違っていなかったのだ。

www.tokyo-sports.co.jp

この写真の中に入り込めなかったことだけが悔やまれます。
これからの活躍にも、ますます期待しています。

 

東京・渋谷区議選が23日投開票され、アイドルグループ「仮面女子」元メンバーの橋本ゆき氏(30)が〝公約通り〟にトップで再選を果たした。

 日が変わった24日0時30分すぎに当選確実となり、1時過ぎには最終得票数3190でのトップ当選が確定。橋本氏とスタッフらが待機したスペースは歓声に包まれた。

 橋本氏は「夢のようです。本気で思っていたかというか『将来、渋谷区長になりたい』という夢があって、それをかなえるためには、これまでの4年間を評価してもらってトップ当選したいという思いをずっと口に出していた」と振り返った。

 決して楽な戦いではなかったという。「乱戦・混戦と呼ばれ不安もあったし、妨害を受けて怖い思いもしたけど、そんな中で前向きで頑張り続けられたのは支えてくれたメンバーのおかげだと思います。区民の皆さんも『見てる人は見てるからね。頑張ってね』と声をかけてくれた」と感謝を述べた。

「責任も感じていますし、この4年間しっかり働きたい。次の4年後、これだけのことができたと胸を張って言えるように頑張ります」と力を込める橋本氏。〝仲間〟の躍進にも勇気づけられたという。兵庫県芦屋市長選では無所属新人の高島崚輔氏(26)が史上最年少で初当選を決めた。

「高島くんが(開票直後の)午後8時当確という姿を見ていた。次の選挙は34歳。34が若いと言えない時代になってくるので、やるべきことを4年間やって、胸を張って区長選に出られると思ったら、そうしたいと思いで準備していきたい」

東スポWEB