ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

やっぱりドラゴン堀江のホリエモンと1億円お年玉キャンペーンの前澤さんがすごい話

■改めて「ドラゴン堀江」が面白い

何が面白いって、やっぱりホリエモンが面白い。Twitterのやりとりなんかを見ていると分けるけど、現実問題として、他にやりたいことがありすぎるからまとまった勉強時間が取れるわけではない(だから平気で飲み会優先するし、そこをここぞとばかりに番組内使われる)。実際そんなに勉強やってない。

そうすると視聴者から「東大受験をナメるな」とか「言いだしっぺなんだからちゃんとやれ」とか、(勝手に参加者の立場に立った)「頑張っている3人に失礼だろ」とか「XXCLUB大島とヨビノリたくみに失礼だろ」とか、「落ちたらどうするつもりだ」とか、(願望を込めた)「受かるわけない」「落ちろ」とか言われている。でもそんな感想や意見や批判が、まったくノーダメージなんですね。


そもそもこの企画はホリエモンがいなきゃ始まらなかったものだし、その趣旨は「くすぶっているタレント崩れを東大合格という人生のプラチナチケットをGETさせて、それがプラチナチケットであることを証明する」というものであり、ホリエモンが受験するというのもおまけでしかない。参加者の3人と立場が全然違う。だからあの3人が一日16時間勉強してる中、ホリエモンが酒飲んでても良いのだ。本当に合格して人生を変えたけりゃ、ホリエモン関係なくがんばれってことでしょ。

実際にあの3人は(たぶんだけど)ものすごく人生にコミットしている実感があると思うし、講師の2人も評価と知名度を爆上げしている。ホリエモンにしてみれば感謝されることはあっても、批判されるいわれはない。

ホリエモンのもともと持ってるポテンシャルと、過去の遺産と、無理しない範囲(飛行機の移動中とか)の勉強で、東大合格しちゃうかな〜という遊びみたいなもん。受かるか受からないか、二つに一つ。

受かったら→「ほらみろ!」って言う。
落ちたらどうする?→「落ちたね」って言う。


どっちだっていいのだ。受かったら気持ちいいってくらい。落ちても失うものはない。この思い切りの良さは清々しくすらある。それを「絶対に受かる」「パターン通りにやれば誰でも受かる」「俺を誰だと思ってるんだ」とか言うから、アンチが吹き上がる。や、吹き上がってる?あんまりネット評判をチェックしていないから知らないけど。吹き上がればむしろabema的にはメシウマですよ。

あと「お笑いの地下ライブとか出ても絶対売れないから!」とか言ってたのがクリティカル過ぎた・・・これ、世界の真実です。参加者の成績が上がると「すげえじゃん」って褒めるし、皆のメンタルとかも気にかけているし、優しいところが垣間見れるホリエモン、最高じゃないですか。


こんな企画、たしかに思いつくかもしれん。だけど実際にやっちゃうか?どうしても炎上が怖いと思うのだが。それを恐れない、炎上すらも燃料にするフェーズに入っているのが強み。


そういうわけで、僕はこの企画に全面的に好意的だ。大学受験とかいうものが未だに偏差値主義が蔓延っており、形骸化していて、ハッキング可能なものであるということを証明して欲しい。めちゃめちゃ応援してる。受かるか落ちるかは、やっぱり五分五分だと思う。



前澤友作さんのお年玉キャンペーンがすごかった

ZOZO社長の前澤さんの100人に100万円(総額1億円)あげちゃうキャンペーンがありました。前澤さんのTwitterアカウントをフォロー&該当tweetをRTすることでエントリー。これがすごかった。

皆さんはRTしましたか?僕はむ・ろ・んRTしました。外れました。



元々Twitter上で怪しい社長が似たようなキャンペーンをやってました。それもそこそこバズっていたけど、アレは本当だったのかな?人気Youtuberがプレステ4プレゼントなんてのもありました。もちろんこの企画もすごいRTを叩き出していましたが、今回の前澤さんのは別格だった。

だいたい、見ず知らずの人に100万円プレゼントなんて普通はおかしい(1万円だって有り得ない)。だけど前澤さんほどの人物(実在している、金持ってる)が言い出した。これが「ネタでした」とか「嘘でした」とかで済まされるわけない→本当のヤツやで!!ってなった。

これによって、RTの世界記録(355万RT)を打ち立てたんだそうです。世界一はヤバすぎでしょ!1億円という金額が、たぶん僕にとっての3000円くらいの感覚なんだろうか、と勝手に思っている。それなら全然痛くないわなあ。いや、1億円の広告費としても普通にコスパが良すぎるんじゃないでしょうか。


■お年玉キャンペーンから得られる教訓


これの特筆すべきことは何か。蓋を開けてみたら、当選者の反応が出始めて分かっていくのですが、これがクラウドファウンディング的と言いますか、何かやりたいことがあって投資してもらいたいというアツイものを持っている人(顔出し?)を選んで当選させているようなのだ。

これは完全にヤラれた!!!前澤さんならやる。あん人はやりよる。

予測付いただろ!アイコンを顔写真にし、プロフィールに「コレコレこんな夢を叶えたいと思っている」というのをさりげなく忍ばせておく(前面に押し出してもいい)。そんな準備が必要だった。僕だったら「理想の教育の場所を作りたい。そのために100万円が必要なんです!」とか何とか。


前澤さんってストレートにいい人なんだと思う(従業員に還元しろってのは置いとく)。夢があるけど金がない若者を応援したいってのがあると思う。邪な気持ち無しに。当然アカウントを詳細に見て選ぶ。選ぶ権利もある。まかり間違っても企業や自治体の公式アカウントとか、すでに売れてる芸能人・有名人とか、ネトウヨとか、鍵垢とか、ワケ分からんbotとか、フォロー5フォロワー1の捨て垢とかに当選させるわけねえ。当たり前すぎる。なぜこんなことに思い至らなかったのか!

案の定、当選した勢はめちゃめちゃ喜んで(当たり前)、「こんなふうに使って報告します!」みたいなことを発信してる。この社会貢献度とバイラル効果ヤバイ。こんなクラウドファンディング見たことねえ!!ますます前澤氏のカリスマ性が上がる(アンチも増えるが)。


「355万人のうちの100人だから0.0028%かあ、当たるわけねえ〜」と言っている場合ではなかった。そもそもスタートラインに立っていなければ確率ゼロだ。準備をすることによって1%とか0.5%にはなったんじゃないだろうか。と今になって思う。

これ、運を味方にするとか、人に選ばれるとか、採用試験に合格する、という場面において、ものすごく重要な知見です。「チャンスの神様には前髪しかない」。準備している者のところにしか、兆しはやってこないのだ。今となってはもう、この教訓を胸に刻むことしか僕にはできない。

Twitterを眺めると「ランダムに、平等に選べよ」とか言ってる勢が散見される。これこそ負け犬の遠吠え。もうね、ルールが前澤さんにあるってことが分かってないよね。そんなの知ったこっちゃねえってことですよ。



■懸念されること


当然の如くといいますか、方々からいろんなものが吹き上がっております。
Twitter民にバラまく金があるなら、従業員や株主に還元しろ」
「下品すぎる」
「RT乞食、フォロワー乞食、早速フォロー外されてて草」

何としてもアラ探ししたい勢は
「違法性はどうか、Twitter規約はどうか、景品表示法はどうか、独占禁止法はどうか、税金はどうか」と言っている。

これが結構バカにならないと思う。悪目立ちは時に本当にシャレにならないことになる。それがまさにかつてホリエモンが踏んだ轍だ。リアルに塀の中行きですからね。もちろんホリエモンと種類は違うと思いますけど。というかこんなことが前代未聞だからどうなるのか読めない。あるいはこの先の何か。わからないですね。

ちなみに資本家を叩かないと気がすまない勢は「労働者に還元しなさいよ」とずっと言っている。つまり資本家は搾取しているという構図だ。そんなのは企業というものは構造上、人を雇って成り立っているのだから、大なり小なりどんな企業にも当てはまることでしょう。ちょっと目立った(大きな)会社にだけ言い続けるってのは無理筋だろうと思うのですが。

たださすがに今回のは投げ銭的要素が、あまりにも露骨だから、言われてしまうよなあという思いもあり。


僕個人としては、こんなふうに夢のある若者にチャンスを与えようとして、炎上を恐れず本当にやってのける、前澤さんはすごい!という意見を表明しておきたいと思います。本当にすごいです。くれぐれも、塀の中にぶち込まれるとか、ZOZOが大コケするとかいうことがないようにいてほしいです。