ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

社会に開かれた教育プログラムについて

2017年6月25日(日)、一般財団法人・地域・教育魅力化プラットフォームが主催するイベント「社会に開かれた教育プログラム」に参加してきた。東京・永田町にて。13:30〜17:30。長かった。


詳細はこんな感じ。

主催:一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム
運営:認定NPO法人カタリバ


学習指導要領の理念として掲げられた『社会に開かれた教育課程』。

本フォーラムでは豪華ゲストをお迎えして、「社会に開かれた教育」
に関する考え方・実践事例について学び、「社会に開かれた教育」の
実現が全国で加速し、現場の取り組みがより持続可能かつ進化し続ける
ために必要なことは何かワークショップも交えながら考えます。

パネルトークゲスト:
文部科学省初等中等教育局財務課長  伊藤学司氏
岩手県大槌町教育委員会教育長    伊藤正治
岩手県大槌町教育専門官/NPOカタリバ  菅野祐太氏
島根県海士町隠岐國学習センター長  豊田庄吾氏
島根県隠岐島前高等学校社会科教諭 中村怜詞氏
※五十音順

ファシリテーター
認定NPO法人カタリバ代表理事公益社団法人ハタチ基金代表理事
一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム共同代表
今村久美


また上記ゲストによるパネルトークに加えて、本フォーラムを主催する
地域・教育魅力化プラットフォーム共同代表 岩本悠(島根県教育魅力化特命官)も登壇し、法人立ち上げの想いと、参加者の皆さんと実現したい未来について話します。

教員の方々はもちろん、行政職員、教育に関わるNPO等の職員の方など、
教育に関わる皆様のご参加をお待ちしております。

文科省の人の話。島根県隠岐島前高等学校の実践報告。岩手県大槌町教育委員会教育長のお話など。10年前の学習指導要領改訂で総合学習の時間」というものが設けられた。それから10年、また新たに改訂される。その柱が「社会に開かれた教育」というもの。その理念やよし。意識高し。詳細は長いんで各自ググって下さい。でもよく分からない。そもそも「総合学習の時間」もざっくりと現場に任され、結局何をやればいいのか分からないままにグダグダに終わったのでは無かったか。僕は義務教育を終えた後なんでそれすらも分からないんですけど。最近だと、主体的な学び・アクティブラーニングという言葉だけが一人歩きしている。

話は変わるんだけど、僕は常にカバンに本を持ち歩いているんですが、このときも空き時間に読んでいて、それがホリエモン「すべての教育は「洗脳」である」で、何か僕がすごく皮肉をアピールしている性格の悪い人みたいだった(笑)


何というかね。意識高いことを議論しているだけじゃダメだなと思った。やっぱ公教育ってダメなんじゃねえのって思ってしまった。ましてやワークショップしてる場合じゃねえ。学校の先生は大変だし、とても意義のある仕事だ。しかし僕は幸か不幸か(望むと望まざるとに関わらず)、学校の先生じゃないし、学校の先生になれなかったし、これからなれる見込みもないので、そことは関係ないところでやっていくしかない。

「よりよい学校教育を実現する」とか「子どもたちが社会や世界に向き合い、自分の人生を切り開いていく」とか「学校教育を学校内に閉じずに社会と共有・連携」とかさ、分かったから。これを理念として掲げるのは良いけど、結局現場の裁量に任されるわけでしょ。結局は、先生一人一人が意識高く(not意識高い系)あるしかない。んで力量も熱意もある先生が仮に一人いたとしても、現場の圧力や空気に邪魔されたらかなわん。

この抽象的(だけど崇高)な目標を、学校教育の中で実現させるって、ほぼ不可能だと思うよ。いろいろ問題が山積みで。空気読まなければいけないこと、モンペ問題、旧来的な価値観を植え付けられること(ホリエモン的に言う洗脳)、先生が忙しすぎる問題、ポリティカリコレクトネス問題。etc

やはり解決策は、大人が小さなコミュニティを作って、目の届く範囲で、時代に即した教育の場を作っていくしかない。学校とは別の場所で。僕は公文式教室とか、陰山先生の100マス計算を習慣的にやることの方が、よほど有意義だと思う。


みんなで集まって議論して、意識高いことを確認し合って、ワークショップしてもそこからは何も生まれない。実践のみが求められている。そんな気がしています。