ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

林修先生の講演会に行ってきた

8月1日、朝日新聞主催の林修先生の特別講演会に行ってきた。タイトルは「こどもの「発芽力」を考える」。今ではテレビタレントとして有名ですが、僕にとって3本の指に入るくらいのメンターです(推しメンといっても良いでしょう)。そんな林修先生を生で拝見する機会が今までなかったので、この講演会告知を見たときは高まりましたね。

事前応募の抽選で、300人の定員でどんなものかと思っていたのですが、さすがの知名度といいますか、僕は外れました(泣)。一緒に応募した友人がペアで当たったので見に行くことができたのですが。んで会場に行ってみると、想像していたより小ぢんまりとしたホール(それでも400人は入る。関係者席が50ほど)。開演20分前ではあったのですが、最後列にぎりぎり滑り込んだという感じ。こういうのって当たっても来ない人を想定して多めに当選させて、だだっ広い会場でやるのかなと思ったら、開始10分前には一つの空席もなくなって立ち見が現れ始める。段差に座る人も。そうしたら立ち見は一切認めないということで席がない人は外のモニターで見るようにと締め出されていた。まさかのパブリックビューイングwwwwww恐るべし。

林修先生、年間に300回も講演しているんだってwwwwちょおまwwwwwすげえな。その割にはなぜ今まで見る機会がなかったのだろう。くやしい。昨日は香川の丸亀で講演。明日から大阪で五日間東進の夏期講習とか。タイトルの「発芽力」というのは、協賛の、岐阜県にある発芽野菜の種とかを扱っている「サラダコスモ」という企業の宣伝にかこつけたもの。良いんじゃないでしょうか。岐阜県地元だし。頑張ってほしいです。

内容は、今50代60代の人たちはうまく逃げ切れた世代、そして今高校生の子たちは本当に大変な世代だとか、10年後(だっけ?)には世の中の49%の仕事がなくなるという野村総研の試算を援用しながら暗い現状から入り、親が子どもに本当に伝えるべきことは何かという教育論に発展していきました。大体は普段のテレビでの発言や著書の中で語られることと重なる部分が多いのですが、やはり何といってもライブ感に圧倒されました。話が上手い。面白い。ちょいちょい自慢を入れつつ。

「何で親が子どもに向かって勉強しなさいとか言う必要があるんですか?」とか言い出して面白かったなあ。これ世の中の大半の親にケンカ売ってるようなものでしょ。林先生が言うには5歳までの間に「勉強は楽しい」ということを教えていれば、子どもは勝手に勉強をするようになるのだそうです。これは僕もそう思います。あと面白かったのは「子供の名前に読めない字を使ったらダメ」とか「小学生の入学時を観察したら、賢い子は賢い子の顔しているしそうでない子はそうでない顔をしている」とか「入学時に完成しちゃっているから小学校の先生は大変だ」とか「あらゆる価値は幻想だ」とか「部活をやめて成績が上がった奴なんか見たことない」とか。某評論家をディスったり某受験記本をディスったり某東大卒元都知事をディスったり縦横無尽。

0歳〜5歳までが勝負だとしたら、これはもう手遅れとしか言いようがないというか、大変なことだよなあと。すべては親なんですけどね。林先生も紹介してたけど、子供は親を映す鏡ですから。中学生くらいになったら親はもう距離を置いて見守るしかないんだと。親が先回りして成長の芽を摘んでどうするのだと。まさにタイトルである「発芽力」を活用しながら。そのような話だった。

僕は最近仕事のことでもあるんだけど個別指導塾というものに違和感を持っているので、より一層考えさせられたなあ。勉強が面白いって子供に思わせるにはどうしたらいいんだろう。僕とかこの年になって人生で初めてってくらいに勉強が面白いと思っているし、知らないことが多すぎて危機感を持っているんだけど、遅えよって話ですよね。。。教養主義とか言われるけど、逆にネットで調べれば何でも出てくるだろって態度でもいけないと思うんだよね。。。まあとにかく今は日々勉強するだけです。


そんな感じでめちゃくちゃ満足度の高い講演でした。