ラストのどんでん返しがスゴイ小説
衝撃の結末!どんでん返しが凄まじい国内ミステリまとめ
【保存版】大どんでん返しのミステリー小説10作品のまとめ
こういうページで良く挙げられているものを片っ端から読んでみました。
学生時代まで、特に小説を読むのが好きというわけではありませんでした。しかし今では、読書がまあ趣味の一つかなという感じです(とは言ってもガチの小説読みからはお叱りを受けるレベルですが)。急に大人になってからそのように変わったのにはもちろん大きなきっかけがあります。それは今から7年か8年ほど前になるでしょうか、とある一冊の本との出会いでした。
その作品が乾くるみ氏の「イニシエーション・ラブ」でした。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: Kindle版
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そうです、書店で平積みにされており、ふかわりょう氏の「必ず2回読みたくなる」とかいうコメントが載っている帯にそそのかされて買いました。もしかしたら人生で初めての「ジャケ買い」だったかもしれません。はじめ、その意味が分かりませんでした。2回読みたくなるなんて言うことがあるのだろうか?もし本当にそうだとしたら何とコスパが良いことか(コスパ厨乙)。だって二度楽しめるんですから。恋愛ものには特別興味はありませんが、しかし紹介文には「一見するとただの恋愛小説なのだが、しかし・・・」みたいなことが書いてあって、ますます気になってそれでまあ騙されたと思って、さして期待もせずに買ってみたわけです。結論から言うと、ぼくはその本を一気に三度も繰り返し読むことになりました。それはぼくにとって決定的な体験でした。
まあミステリを読み慣れている人には当たり前の話だとは思いますし、タイトルからしてネタバレしていると思うので敢えて言いますが、ぼくはそこで初めて「叙述もの」というジャンルがあるということを知りました。何と奥深い世界だろうか!そしてすっかり騙される快感、、、気持ちいい!!!そうしていろいろ調べてみると、その界隈では当たり前のように挙げられている作品がいくつもあることを知りました(たとえば「十角館の殺人」とか)。
というわけで、冒頭にあるように、まとめサイトとかで挙げられている作品を片っ端から読んでみたという次第です。もちろん全部と言うわけではないですし、年単位で時間を空けながら足かけ8年くらいかけているものなので、記憶があいまいなところもありますが、その中でも文句なしにお勧めできる作品をいくつかと、備忘録用の寸評を書き置きしておきたいと思うです。あと、叙述ものとは何なのか、どんでん返しとは何なのか、それってただのミステリなのではという向きもあるかもしれませんが、まあそういう細かい話は抜きにして、面白かった・皆にも読んでほしいと思う作品を、あげていくだけなのである。
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お勧め度★★★★★★★★★★(10)
乾くるみ 「イニシエーション・ラブ」
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/20
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さて、ここでもう一つお知らせしなければなりません。ご存じの通り、「イニシエーション・ラブ」の映画が本日公開です。というかそのためにこのエントリを書き始めたと言っても過言ではありません。そして主演に前田敦子さん。AKB48もまたぼくの人生にとって大きな影響(良い意味でも悪い意味でも泣)を与えたものの一つなのですが、その中でも象徴的な存在だったあっちゃんが、ぼくの人生を変えた小説の映画の主役を演じる、ということに運命を感じずにはいられませんでした。だからもちろんなるはやで映画を見に行きます。
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お勧め度★★★★★★★★★★(10)
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05/01
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この作品を読んでからというもの、書店に行くとどこでも平積みされているのを目にしますね。知らないと気付かないものなのですが。もしこれを読んだことないという人は、真っ先に読まれることをお勧めします。読んでないと損するレベルです。
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お勧め度★★★★★★★★★★(10)
東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 文庫
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ちなみに東野圭吾先生でいうと、この手のまとめサイトで良く上がるのが「ある閉ざされた雪の山荘で」「仮面山荘殺人事件」や、最後まで真犯人が明示されないという「どちらかが彼女を殺した」、集英社文庫のナツイチ企画でAKBメンバーが読書感想文を書く企画でさしこちゃんが担当した「白夜行」なんかが良く挙がりますね。全部読みましたがどれも面白かったです。次に読みたいのは「むかし僕が死んだ家」とか「宿命」とかですね。そういえば「宿命」は読んでる途中で止まって放置している状態だった気が、、、何かおススメはありますか?
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お勧め度★★★★★★★★★★(10)
西澤保彦「七回死んだ男」
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/10/07
- メディア: 文庫
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お勧め度★★★★★★★★★(9)
我孫子武丸「殺戮にいたる病」
- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/11/14
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- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/16
- メディア: 文庫
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お勧め度★★★★★★★★★(9)
倉知淳「星降り山荘の殺人」
- 作者: 倉知淳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/08/10
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お勧め度★★★★★★★★(9)
小泉喜美子「弁護側の証人」
- 作者: 小泉喜美子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/04/17
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ここから先は結構面白かったよという作品を一気に。
- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
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これも名前はかなり有名な作品ですね。トリックは見事ですし、あとで読み返したい作品ですね(と言いつつ1回読んだきり)。そういえばこれ、映画化しているんですよね。見てみたいわあ。
麻耶雄嵩「螢」
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/10/01
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真梨幸子「殺人鬼フジコの衝動」「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」
- 作者: 真梨幸子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/05/07
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- 作者: 真梨幸子
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イヤミスだった、、、。イヤミスだったけど一気に読ませる迫力があった。てか最後まで読まずには居られなかった。こわすぎ。こんな読書体験も、たまには良いですね。
中町信「模倣の殺意」
- 作者: 中町信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/08/13
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七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。
面白い。これもすごく古い作品みたいなのだけど、解説を読むとまた面白い。少しだけネタバレをすると、この作品が世に出た当初には、このトリックに関わるある重大な一文が冒頭に書かれていたのだという。それでも読者は大いに騙されたというから、そこに時代の流れを感じる、というお話だった。つまり今の時代に合わせてある一文がカットされているのだという。それを解説で読んだ時、別の意味で驚かされた。
- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/07/31
- メディア: 文庫
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怪しげな宗教団体にもぐりこんで、信者の失踪事件を追う話。そんなアホな!?しかし見事なトリック、、、?
浦賀和宏「彼女は存在しない」
- 作者: 浦賀和宏
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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騙された、、、
北村薫「盤上の敵」
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/16
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ちょっとイヤミス、、、トリックは上手いと思った。
貫井徳郎「慟哭」
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/03/17
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ラストに救われない小説。読んで損なし。
深水黎一郎「最後のトリック」
- 作者: 深水黎一郎
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/10/07
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最近出たばかりの本ですが、久しぶりにジャケ買いした小説。犯人は読者全員!?
犯人は、俺だったあああああああああああ〜〜〜〜!!!!!
とまあまだまだ読んだ作品はたくさんありますが、きりがないのでこの辺で。何かおススメの作品があったら教えてください。