ちろうのレイブル日記

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同人誌『指原莉乃に会いに行く』まえがき公開

やってまいりました、2013年8月下旬に発表予定の新刊『指原莉乃に会いに行く』まえがき公開です。ちょうど一年前にも同じことをしていたので。よくよく見返してみると、

いろいろと反省することもあります。ぼくは指原さんのただのファンの一人であるだけなのに(元々はファンですらなかったはずだった)、何か分かったようなことを書きすぎた。おかしなことを語りすぎた。これでは本人にもキモチワルがられるだろうと思った。それはそれでぼくの求めることではない。だから今回の作品を、指原さんについて書く最後の同人誌にしようと思った。指原莉乃さん、ファンの皆さん、本当にごめんなさい。

こんなことを書いていた・・・orz。ま、過去のことなんか知りません。人って成長していくものですからね。むしろ自分の成長ぶりに嬉しくなっているくらいです。もっとも、1年間でその環境がガラリと変わっているのは指原さんの方なので、僕たちファンも変わらないとね!まあとにかく今回は前回の130pから大幅増の144pとなり、かなり気合が入っています。


指原莉乃に会いに行く」まえがき

筆者が指原莉乃について同人誌を作るというのはこれで3度目になる。なぜこのようなことをしてきたかというと、まず一つに筆者が指原莉乃を推す気持ちが溢れるあまり、そのエネルギーのはけ口としてテキストにしたかったということがある。そしてもう一つに、その瞬間瞬間にどうしても世に訴えなければならない事柄が生じ、冊子にまとめるという行為を自然と要請されたのだ。指原莉乃を取り巻く状況は、日を追うごとにめまぐるしく変化してきた。少しでもAKBグループの動向を見ている者であれば、それは容易に理解できることだろう。そんな中、あまりに熱狂的なさっしーファンである筆者が、世間に渦巻く指原莉乃に対する評価を見聞きするにつけ、一言物申さねばならないという使命感に、半ば強制的に突き動かされた結果なのだ。そのタイミングは1度目は2011年12月、2度目が2012年8月。そして今回が2013年8月である(これがちょうどコミケの開催時期に重なっているというのは運命的である)。

初めは2011年12月。その時のタイトルは「AKB48とは指原莉乃のことである」というものであった。このタイトルは簡単に言うと、秋元康氏が高橋みなみのフォトブックの帯文にも使用した「AKB48とは、高橋みなみのことである」というキャッチフレーズをもじったものだ。非常に安易な発想である。しかしそれは誇張でもなんでもなく、AKB48とは指原莉乃のことなのである。それを一つずつ丁寧に言葉にしていくという意欲的な挑戦だった。筆者にとって、同人誌という形態で文章を書くこと自体、初めての経験であった。

この時点で指原莉乃は、AKBの第3回シングル選抜総選挙で9位という順位を獲得していた。しかしこの時の9位は、単純に数値以上の意味があった。何故なら前年の19位からの爆上げだったからだ。前年から維持している9位とはわけが違うのである。この時点で神セブンに匹敵する勢いがある。これはもう間もなく指原の時代がやってくるから、それを予言するという意味でも、世に指原の魅力を説明するためのテキストを発信したいと思った。そしてまた、指原莉乃の振る舞い方(さしこ力、と言い換えてもいい)というのが、我々一般人にも生かせるのではないかという提言でもあった。

ちなみにそこで書いたことを簡単に引用するならば、「AKB48の快進撃は指原莉乃によってもたらされた」「来年以降も総選挙があるとすれば、指原莉乃は間違いなく順位を上げていくだろう。それはいわゆる神セブンだとか、選抜常連と言われているメンバーをも追い抜くことになる。」「AKB48とは、指原莉乃とともに紡ぎあげられている成長物語である」といったものだ。

2作目は2012年8月である。そのタイトルは「指原莉乃2.0」である。これを作るに至った最大の要因は、言うまでもなく「博多移籍」があったからだ。AKB史上5人目のソロとして『それでも好きだよ』を発表し、第4回シングル選抜総選挙で4位を獲得。直後には「第一回ゆび祭り」の開催が控えている中、週刊誌に過去の恋愛スキャンダルを報じられ、そのペナルティとしてAKB48からHKT48への移籍が命じられた。

時期をより正確に記述するならば、主にこれの執筆作業に充てた2012年6〜7月というのは、ちょうど指原莉乃がHKT48劇場でデビューを果たし、AKB48劇場での壮行会を開かれた頃合いだ。世間的には「指原はアイドルとして終わった」とか「HKT48移籍では甘すぎる。解雇でも良かったのではないか」とか「HKT48に来て欲しくない」という声も聞こえてきた。しかしちょっと待てと。筆者も深夜のラジオで秋元康氏からHKT移籍を言い渡される瞬間をリアルタイムで知ったヲタの一人だが、聞いた瞬間こそAKBから指原がいなくなってしまうという現実に寂しさを感じた。ネガティブな気持ちに支配された。しかし冷静になって考えれば考えるほどに、ものすごい未来が待っているという予感を抑えることができなくなった。

何しろHKT移籍が決まった直後から、地元九州のメディアは大歓迎の姿勢を見せ、情報番組のレギュラーが2本も決まってしまったのだ。これは福岡や九州に住んでいる人の立場に少しでも立って考えてみれば分かる。もしかしたら一時的には、この件をきっかけに推すことを辞めてしまうヲタもいるのかもしれない。しかしその未来には、そのヲタの減少を補うのに余りある新しいファン層の獲得が想像できたのだ。もちろんこれからこなしていかなければならない仕事(引越しにかかる労力、新しい公演の準備も含む)は精神的にも肉体的にもハードなものになるだろう。そこさえ持ち前の根性で乗り越えてもらえれば良い。それを少しでも後押しできるようなエールを届けたい。そのような目的で、やはりこの「指原莉乃2.0」という同人誌を作るように突き動かされたのだ。

このタイトルには、指原莉乃が次のステージに入っている、という意味が込められている。AKB48指原莉乃が「指原莉乃1.0」であるならば、HKT48指原莉乃が「指原莉乃2.0」である。何かを得るためには、何かを手放さなければいけないのはこの世の中の道理だ。指原莉乃AKB48であることを手放し、AKB48指原莉乃を手放した。それは一時的にはマイナスだったかもしれないが、だからこそ次のステージに進んでいける。

そこではこんなことを書いた。「今回の騒動は次のステップに進むための通過儀礼、(痛みを伴う)イニシエーションであったのではないか」「この事態は考えれば考えるほどに好転であり前進でありパラダイムシフトなのだ」「(指原は)AKB48という単体の集団からAKBグループ全体へと活動範囲を広げ、また地元九州で爆発的にメディア露出を増やしていくことだろう」

そして現在2013年7月、また新たに一つのテキスト群を形にすることを要請されている。その理由はもはや説明するまでもないだろう。第5回シングル選抜総選挙の結果を受けてである。ついに指原莉乃はAKBグループの頂点に立ってしまった。1年前には誰も予想できなかった事態である。大島優子が2位になってスピーチで発した言葉、「するっと抜けていった」という表現がとてもよく合っている。このような素晴らしい結果になったことを受けて、また指原莉乃に関して何か書いてみたい気持ちになった。そしてそれを本人に届けたいと思った。



本書は「指原莉乃に会いに行く」というタイトルにした。AKBグループのメンバーである指原莉乃には、握手券さえ取れば直接会いにいくことができる。第5回の選抜総選挙が近づき、そしてまた速報順位が発表されてもそれは変わらなかった。普通に考えれば、毎日メディアに取り上げられているような芸能人に頻繁に会うというのは難しいことだが、それが簡単にできてしまうのは何とも不思議な感覚だった。それがAKBの魅力の一つであると思う。しかしただ会うだけでは物足りない。芸能人を初めて生で見るとか、初めて握手をするといった段階をとうの昔に過ぎてしまった我々は、何のために何度も何度も会いに行くのかといえば、やはりそれは言葉を届けるためだろうと思う。

だから「会いに行く」ことは「言葉を届ける」ことなのだ。彼女に届けたい言葉はいくらでもある。握手会では時間が短すぎて伝えきれない言葉も、丁寧にテキストの形にすればきっと届けることができると思う。本書は全てのAKBグループヲタ、HKTヲタ、指原莉乃ヲタに読んでもらいたいと思っているが、何より指原莉乃本人に読んでもらうことを想定している。そして本書を手にとってくれた方、本書の執筆に協力してくれた全ての方々に、指原莉乃に言葉を届けるための旅の参加者となり、また目撃者となってもらいたいと思う。

奇しくも、指原莉乃が研究生時代にアンダーメンバーとして出演していた「K4th 最終ベルが鳴る公演」の本編最後の曲目のタイトルをここで引用しよう。

指原莉乃に「会いに行こう」

2013年7月吉日
自宅にて指原莉乃作詞「遠い街へ」を聴きながら
ちろう

う〜む、相変わらずキテいますね。今回は僕自身の「私信」という名のヲタ芸というつもりでやっているので、つまりは「本人に直接伝えること」=「会いに行くこと」というコンセプトは上手く伝えられたかなと思います。そして「いつかたどり着きたい目標」みたいな意味も含めて。これは本誌(特にあとがき)を参照してください。僕は空中リプとかいうしゃらくさい真似はしません。意味ないもの。

今回は夏のコミケに出展することができないのがとても残念です。そもそも僕を当選させなかったコミケットが悪いと思います。だったら行かねえよと。(そう言えば指原も似たようなこと言ってたなあ。メシを自分で作るのがめんどくさい、だったら食わねえよ、みたいなこと。違うか。)いやまあ諸事情で行けないという理由もあるんですけどね(笑)まあいいや。

今回は寄稿者が前回の3人→8人(+α)に増え、ページ数も130p→144pとパワーアップしています。これはもう絶対に手に取ってほしい作品となっています。気になるお値段は、文フリ・コミケ等の即売会での頒布価格は600円を想定していますが、すぐに配送でお譲りする場合去年は1000円とさせていただいていたので、ちょっと頑張って900円(送料込み)で行きたいと思います。去年より安いです!とにかく印刷費でそれなりにコストがかかってしまい、一刻も早く回収しないと生活に支障が出てしまうという事情を考慮していただけると幸いです。絶対に損はさせないと思います!だからお願いします!皆さん買ってください!

手元にサンプルが届いた頃合いで、紹介エントリを書きたいと思います。