ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

pha著「ニートの歩き方」をレイブルが読んだ

日本一のニートを目指すphaさんが書いた「ニートの歩き方」を読んだ。pha氏が常日頃から発信している内容が凝縮されていて、phaファン(発音しにくい)であれば手元に置いておきたい一冊だ。

ぼくも最近中島義道先生にハマったりしているクチなので、まあろくでもないんですが、とはいえ人生なんてこうあるべきというものも、大した意味も、目標も、何もなくても良いんじゃないかというのは概ね同意だ。自殺したり、人を殺したりしなければ、どんな人生を歩んだっていい。何かやりたいことが出てきたときにそれをやればいい、というのであって、それが何もない状態でかつ寝たいんだったら、寝たいだけ寝てていいんじゃないかという提言には大いに勇気づけられた。別に寝てたっていいじゃん、寝たいんだから。永遠に寝続けることはできない(死んだらそうなるんだけど)。

アリの例を出して、人間を個人じゃなくて全体で一つのものだと考えると、ニートみたいなのが一定数いるのは当たり前だという話は面白かった。また良く言われるように「日本人全員がニートになったら国が崩壊する」とかいうのはむちゃくちゃな暴論だというのが分かる。そんな風にはならない。これだけ「働かないこと」に対して抵抗があるんだから。皆が働かなくなればなるほど、働いてる人は取り分が多くなってより働きたくなるだろう。

だから徹底的にこの本で主張しているのは「人それぞれ適正がある」ってことなんだよね。だから無理している人は少し力を抜いてみたら?と提言している。

ぼくなりにこの本の内容を補完するとすれば、とにかく無駄をなくしたいのですよね。モノを作って捨てるとか、モノを買って捨てるとか、時間を売って買い戻すとか、、、etc。世の中から(個人の生活の上でも)そういうあらゆる無駄をなくせばお金を使わなくて済むし、結果的にそんなに働かなくても済むんじゃないかと漠然と思っている。仕事にしても本当に世の中に必要なものかどうか怪しいものがたくさんありますしね。

ぼくが良く考えているのは「コンビニとかうんこ食え」ということです。特に都心にはコンビニが多すぎです。ほとんど大半の弁当やおにぎりやパンを廃棄しているんじゃないだろうか。あんなものが密集して何件もあるのが意味不明だし、あんなものを経営しようと考えるのも意味不明(フランチャイズdis的な意味でも)。そうすると「お前はコンビニを使わないのか」と言われそうですが、もちろんあれば使います。なければ使わない(使えない)ただそれだけのことです。でもコンビニが一軒もなくなるなんてことにはなりません。さすがに件数が少なくなればパイが大きくなって儲かるから、店を出したがる人が必ず出てくるからです。これもニートが一定数より増えることはない問題と一緒ですね。

そんなわけで一気に読み進められる良書ですが、ただ一つ言いたいのは、やはりpha氏はニートではないということ。普段からアフィリエイトで月7〜8万ほどの収入があるというし、現にこの本を出版することによって印税が入るし、ちょこちょこライター業もやっているようだ。ここに決定的な矛盾がある。pha氏的にはそんな矛盾は自覚しているし、またどうでもいいんだろうけどね。あと30代前半にして全てやり切った感もすごく不思議だ。さすがニートを自称するだけのことはある。

pha氏も「あまり好きな言葉ではないんだけど」と前置きをしたうえで「ニートにもある程度は向上心が必要」みたいなことを言っていてコレは良いなと思った。しかしレイブルのぼくとしては向上心はマストです。この辺はまた改めて「レイブル論」としてまとめたいと思いますが。

あと面白いと思った人・モノに対してお金を払うのが良いというのも最近よく言われることですけど、これはぼくも感じています。なんか良く分からないものにお金を払うんじゃなくてね。というわけで、ぼくもパトロンとしてキャンプファイヤーを通じて投資しましたよ。そうしたら巻末スペシャルサンクスに名前が出ているじゃないですか!投資して良かった〜。皆さんも確認してみてください。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

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