ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

アイドルヲタという趣味を広げるために

最近は、アイドルヲタという趣味を広げるためにはどうしたらいいのだろうかとか考えています。いや、別にそんなことをする義理もないのですが、これだけグループアイドルが盛隆している中で、もっとエキサイティング出来るグループが、あるいは、現場があるのになと思うことがあるのです。


今アイドルって言うと一にも二にもAKBでしょ。強いて言えばハロ、ももクロ?どれも素晴らしいんですけど、ぶっちゃけ僕的にはヲタ現場としてあまりお勧めできないなと言う話。要は、人気がありすぎるのです。ドームクラスとか、あるいはアリーナとか、そういうところでしかほとんどやっていない。アイドル現場に全く行ったことがない人が初めて行く分にはとても良いと思うのですが、ぶっちゃけもっとマイナーでヲタが少ないところの方が楽しいよ?という話。握手会にしてもそう。ももクロはそもそも握手会をほとんどやっていませんが、AKBなんか1回10秒の握手するのに一苦労。この前は幕張メッセにHKTの全国握手に行きましたけど、1回握手してミニライブ見るのに半日かかって、疲労困憊になりました。ぶっちゃけあり得ないと思いました。いや、別にそれだけの求心力があるのはとても素晴らしいことなんですが、僕にとってはあり得ませんでした。今だったら、例えばアイカレのライブ見てチェキを撮って、30秒かけてサインを書いてもらった方がよほど楽しい。AKBを否定するわけではないですが、こういう楽しみ方もあるよと言うことが提示できればいいと思います。



ここで、僕がアイドルと言うものをどう捉えているかという話をしたいのですが、これはウソだと思われるかもしれませんし、あるいは自慢と捉えられてしまうかもしれないけど、とりあえずありのままに語ってみたいと思います。簡単に集約すると、以下の3点です。


1認知されていないと意味がない
2人気は(あまり)ない方が良い
3テレビで見るものではない

とりあえずこんな感じなんですが、まずは1について。確かにアイドルってのはもともとテレビの中にいる憧れの存在で、直接会話するなんて夢のまた夢だったのかもしれません。僕だって昔はそうでした。だけどAKB48がその常識を覆したと思います。もちろん、AKB登場以前にも、地下アイドルの世界があって、目の前の女の子を応援するという文化はあったと思いますが、AKBがその門戸を広く開いたと思います。僕はAKB以前のアイドル文化を知らないので、完全にAKBによってアイドルヲタとして開眼させられたクチです。それで、少なくとも2005〜2008年くらいの時代は、「AKBヲタである=推しメンに認知されている状態」といっても過言ではなかったと思います。推しメンに認知されることなく推すことが逆に難しかったんじゃないでしょうか。何しろ、AKBを応援するにはとにもかくにも劇場公演に出かけなければならなかったのですから。ここでいう認知とは、顔と名前を覚えてもらっている状態です。

2について。現場系アイドルヲタとしては、応援しているグループに人気がない方が良いです。こういうと語弊がありますが、もちろん応援しているグループですから人気を獲得していく様は見ていたいし、後押ししたいと思う。だけどその一方で、どこかで限界を迎えてしまうのです。「もう俺の手を離れていったな」という瞬間があるのです。これはインディーズバンドの追っかけをしている人が、その応援しているバンドがメジャーデビューして遠くに行ってしまうのを寂しく思うのに似ているでしょうか(場合によっては嫌いになるかもしれません)。だから接触できる密度や、ライブを見られる頻度においても、ヲタは少ない方が良い。つまり人気はない方が良い。

3について。これも2と似ているのですが、僕は未だに、好きなアイドルをテレビで見たいと思ったことが一度もありません。あれば見ますけど(最近始まった「指原の乱」はめちゃくちゃ面白い!)。無きゃ無いで全然構わない。何故なら僕にとってアイドルとは目の前でライブを見て、握手をして、認知されなければ意味がないものだからです。テレビでいくら眺めていても、認知はされませんからね。これに関して自分的に思い出されるのが、AKB48が初めての紅白歌合戦出場を決めた瞬間(2007年)、本当に1ミリも嬉しくなかったことです。自分でもビックリしました。ヲタとして最低な野郎ですね。もちろん推しているメンバーにとって喜ばしいことなら、ヲタとしても喜ばなきゃいけないのですがね。これに関しては2007年と現在(2013年)とで僕自身にもだいぶ心境の変化がありましたし、時代も状況も違うので、今アイカレがテレビに出るとなれば泣いて喜びます。でも基本的には、すでに認知もされていて十分に生で見られるアイドルがテレビに出ると言うのは、距離が着実に遠くなっていくことに他ならない。そんな気がします。



これは今、AKBグループに推しメンがいる人に怒られてしまうかもしれませんね。古参ヲタ自慢したいだけかと。認知自慢かと。でもそうじゃありません。これだけメジャーになったAKBグループ(あるいはももクロ)に、最近ファンになった人にとっては、もっと早くからファンをやっていれば良かったと思われるかもしれません。古参自慢をする人はウザいと思いますが、自分ももっと早くからファンになればよかったと言う心理が働くのも事実だと思います。



僕がこんな考え方に至ったのには理由があります。というのも、僕自身が、アイドル(アーティストでもいい)とかのライブ会場に出かけて行って、必死になるってバカじゃね?とか思っているタイプの人間だったからです。僕は大学時代まで地方に住んでいたのですが、中学生の時にSPEEDが大好きでした。そして中学校の卒業記念にと、一大決心をしてSPEEDのナゴヤドームのコンサートを見に行きました。名古屋まで特急で2時間半。コンサートのチケットは6300円だったと思います。中学生にとってはとてつもない大金です。それでナゴヤドームで初めて生で見たSPEEDのコンサートは、、、とんでもなくつまらなかった。ちょっと迫力のある音響で聴いてるだけ、みたいな?何コレ。ぜんぜん乗れない。。。そもそも遠すぎて誰が誰だかわかんない(笑)

でもアイドルはそれなりに好きだった。特にモーニング娘。が好きでしたが、あくまでもテレビで見たりCDを買って楽しむ程度。大学時代にも名古屋に何回かハロプロ関係のコンサートを見に行きましたが、別にどうってことのない体験でした。こんなもんだよなと。そのテンションで、東京に出て来たのでいっちょ見てみるかという軽いノリで、秋葉原AKB48に足を踏み入れた。2006年4月のことです。それがこれまでのライブ体験とほとんど変わらないものなら、相変わらずまあこんなもんだよなという感じで終わっていたと思うのです。でもAKB48劇場は違った。僕がAKB48にハマっていく過程は「ちろうのAKB体験記」と言うものに書いたので、もし機会があれば読んでみてください。重要なポイントを一言で言うなら「認知されうる」というその一点に集約されるでしょうか。推しメンに認知されると言うのは、それまでの価値観を一変させる、僕にとってのいわばコペルニクス的転回でした。



いやいやいやいや・・・楽しすぎるっしょ!!!!!



2006年のAKB48は当然のことながら、テレビなんかにはほとんど出ていません。世間に見向きもされていません。この時期にAKBヲタになった僕の気持ちになって考えてみてください。上記の1〜3のような考え方になるのもわかりませんか?この現場こそが一番楽しい!テレビを通じてこれを見る意味があるだろうか?ファンは少ないに越したことはない。その方が頻繁にライブが見られる。通えば通うほど推しメン以外にも認知されたり、現場で友だちが増えて行ったりして、最高に楽しい現場です。

これは何も僕だけに限った話ではありません。早くからAKBヲタだった人たち、いわゆるAKB古参ヲタは、少なからず僕と似たような感覚だと思います。これは都市圏に住んでいたことが圧倒的に有利だったことは間違いありませんが、毎週末、大阪や名古屋から遠征しているツワモノまでいました。当然SKE48NMB48すらない時代です。あの頃の現場には、こういう考えの人しかいなかったと言っても過言ではないと思います。

これがいわゆるAKB古参ヲタという人種の思考回路です。どうか理解してやってください。そしてこのような考えの人間が僕だけじゃないと言うのは、多くの古参ヲタはとっくにAKB現場から撤退しているか、他のグループアイドルの現場を掛け持ちしているという現状が証明しています。ある種の古参ヲタなら「今さらAKBヲタになるなんて、バッカじゃね」と言うかもしれません。あるいは「自分は今も昔も、純粋にAKBが人気者になっていくのを望んでいるし、テレビに出るのも嬉しい」という人もいるかもしれません。



さて、そこでAKB古参ヲタと、十分に人気に火が付いてからのAKBのヲタになった人(新規ヲタ)とで決定的に違うのは何でしょうか。ここではあくまでもAKB48に限った話をします。これはアンテナが鋭いとか、センスが良いとか、そういうことを言いたいのではありません。事実として言えるのは、その入り口ではないでしょうか。まあこれは当たり前の話で、前者は目の前で歌って踊っている様を見て握手をして、この子を推していこうと決めている。後者は、テレビで見て、あるいはインターネットでその存在を知って、その子のことを推し始めている。これが決定的に違います。もちろん後者であっても、現場に行って実際に握手などをしてみたら想像していたのと違って、別の子に推し変してしまうこともあるでしょう。認知されることだって可能です。でもおそらくそれは稀なケースでしょう。そこまでの行動力が出せる人はなかなかいません。というかAKBの現場に出かけていくエネルギーだけでも大したものです。世の中には「在宅ヲタ」と呼ばれる人が大量にいて、AKB48劇場にも入ったことがなければ握手会にも言ったことがないAKBヲタもいるのだと聞いています。


んで何か言いたいかと言うと、どっちが良いとか、どっちが偉いとか言うわけではありません。元々全然知らなかったけど、実際に生で見てみたらめちゃめちゃ良かった!という体験をしてほしいのです。カッコよく言えば「自分で見つける体験」をしてほしいのです。そしてそれは残念ながら、今のAKB(グループ)では厳しいと言わざるを得ないでしょう。それは規模的な問題です。劇場公演にも満足に入れないような状況では、あまりお勧めできません。

ではどうすればいいかと言うと、いよいよ本エントリの結論となるのですが、
地下アイドルを見に行こうぜ〜」となるのだ。


ここでいう地下アイドルとはまあ暫定的な意味で、「それほどメジャーじゃないアイドルグループ」くらいの意味です。中にはメジャーデビューもしているのに世間的にはほとんど知られていないグループとかもざらにいますからね。分かりやすく言うと「ハロ、AKBグループ、ももクロ(女子流、スパガ、PASSPO)以外のグループ」って感じでしょうかwwwww

いや、「AKBだから好きなんだ」「そんな人気ないアイドルなんか興味ねえよ」「モノノフなんで(キリッ)」と言われるかもしれません。でも昔も今もAKBが(ついでにいうとももクロも)大好きな僕から一言言わせてください。昔のAKBなんて誰にも見向きもされてなかったんですから。ド底辺の地下アイドルですよ。でもそれが良かったんです。これは、後に大ブレイクするほどの魅力があったから楽しかったのだろうと言われるかもしれませんけど、必ずしもそうじゃないと思います。何しろ将来ブレイクすることを予想もしていなかったし、期待もしていなかったんですから(むしろ売れてくれるなとさえ思っていたww)。でもそれでも楽しかった。じゃあこれだけAKBがメジャーになった現在では無理じゃないかと思われるところですが、だからこそ地下アイドルなのです。

別に世間的に人気なんかない、テレビなんか全然出ていない、だけどライブは最高に楽しい!という現場って最高じゃないですか(しかも推しメンが目の前にいる!)。よく「もっと早くAKBにハマれば良かった」という人がいます。それはそうだろうと思いますが、別にAKB(グループ)にこだわる必要があるんだろうか?というのが僕の考えですね。幸いにしてAKB48が作ったアイドルブームでどんどん新しいグループが出来て、主要都市だけでなく各都道府県にもそれぞれご当地アイドルがいるような状況です。ますますアイドルヲタとして現場に出るためのハードルは下がっています。


さて、ここで地下アイドルの世界ってどんなものやねん?という疑問に一発で応えてくれる良質なテキストがあります。それが、情報環境研究者にしてアイドルヲタクの濱野智史さんが新潮45という文芸誌に書いた、「地下アイドル潜入記」というテキストです。

これ、キンドルでのみの販売なんですが、お値段がたったの100円。アホみたいに安いです。とりあえずこれを読んでおけば地下アイドルヲタクと言うものの生態が一発で分かるのでおススメです。ちなみにこれの冒頭に出てくる「T氏」というのは僕のことですwwwwww


んでこれだけ煽っておいて、じゃあ具体的にどんなグループがおススメなのかと問われれば、とにもかくにもアイドルカレッジの名前を挙げておかなければならないでしょう。アイドルカレッジはまさに7年前のAKB48です。これは実際に見ている僕が言っているのだから間違いありません。そして床爪さくらこそが、今、日本のエンタテインメントを代表する逸材なのです。



ということで、皆もアイカレを見に行こうぜ〜☆ミ