ちろうのレイブル日記

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岩崎夏海著「まずいラーメン屋はどこへ消えた?「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法」を読んだ

ハックルさん著の「まずいラーメン屋はどこへ消えた?「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法」を読んだ。

ハックルさんのブロマガ、ハックルテレビ(ニコ生放送)で普段発信していることがわかりやすく凝縮された内容だった。「椅子取りゲーム社会」というのはハックルさんの作った言葉で、椅子取りゲームは参加している人数分より少ない数の椅子が用意されてそれを取り合うもの。んでさらに椅子の数を減らしてその勝負が延々繰り返されることを、今の世の中に当てはめて付けた言葉。これはうまいなあと思った。

そういえば僕はこの「椅子取りゲーム」というのが大嫌いだったなあと思い出した。マジで何が楽しいのかわからん。要は負けるまで続けるわけでしょ。最後の一人まで勝ち残れるかもしれないけど、身体ぶつけ合ったり蹴落としたりしなければならない。絶対途中で負けてたものね。争いたくないから。いかに「ちゃんと闘っている風を装って負けるか」とか考えていたものなあ。

まあでも今は否応なくこの椅子取りゲームを戦わせられている社会なのだという。その流れはインターネットの登場以降、さらに加速してきた。ものすごい勢いで椅子の数が減らされているという。

二部構成になっていて、第一部は「椅子取りゲーム社会」とはどういうものか、というのを説明している部分。第二部はその厳しい社会を生き残るにはどうするべきかという内容。椅子取りゲーム社会で生きていくための2つの方法は、「争いに勝つこと」と「争わないこと」。前者はものすごく厳しい戦いになる。だから後者の「争わないこと」を推奨する。

この本の中でもドラッカーの「マネジメント」のことがたくさん言及されているのですが、「もしドラ」を書くにあたっていかに戦略的に書かれてきたかということを解説していて、ここまで考えられてやってきたのかと思って驚かされる。ハックルさんが昔ブロマガに書いてた「一石多鳥」という言葉を思い出した。一つの物事がいくつもの思惑のもとでなされること。皆が幸せになる。そして僕は今、濱野智史氏の「N次創作」という言葉になぞらえて、「一石N鳥」という言葉を思いついた。どうでも良いんだけど。

曰く、「もしドラ」の本当の顧客を想定すること、この作品自体が「マネジメント」の広告になっていること、だからこそネタバレはしないこと、それこそが従来の価値観を塗り替える「イノベーション」であること。

ドラッカーの言葉、「顧客からスタートする」ってやっぱ大事なことですね。それって「何のためにやるのか」「誰のためにやるのか」ってことをとことん考えるということですからね。この本では「本質を見極める」という言葉で表現されていますけど。それこそが本質だわ。考えるっていかに大事かとかやっぱ痛感させられるものなあ。「考えてないんだなあ」って人、たくさんいますからね。

「教育現場の顧客は生徒(子供たち)ではない」とか「医療現場の顧客は患者ではない」とか痛快だもの。これは内田樹氏がよく言う「学生や患者をお客様として扱うからおかしくなる」というのに通じるものですね。生徒なんかクソですよクソ。勉強なんか自分からやるわけないんだから無理やりやらせなきゃ。

最後に言及されるのは「現場の価値が上がっている」ということ。その例の一つとして挙げられているのが、AKB発足当初に劇場に足をよく運んでいた秋元康氏のこと。そこで顧客から様々な情報を得ていた。そういえば確かに秋元氏が現場のヲタの声とかネット上の声を拾う姿勢は尋常じゃなかった。これはどの評論家も言っていることだけどね。やっぱ現場を見ないとね。そのためにAKBの握手会に、そしてアイカレのライブ会場に、僕は行くのだ。

と、いうわけで普段の生き方について考えさせられるし、スッキリとわかりやすく書かれている本なので、オススメです!(シネマハスラー風に)

せっかくこういう本を読んだのだから、勉強になった〜というだけでなく自分振る舞いに生かさないと。つか、これを読んでて頭の中に思い浮かんだのが指原莉乃さんのことばっかりだったんだけどね。そもそも「マネジメント」や「もしドラ」やこの本の中で出てくるキーワードに「真摯さ」というのがあるんだけど、「真摯=指原」なのよね、僕の中では。これほど彼女の人間性を表す言葉もないと思うんだけど。信者乙なわけですが、、、この文字列を見るとどうしても。。。僕が今書かせてもらっているメルマガPLANETSの「ちろうのAKB体験記」。この中でどういう形にせよ生かしていかなければ、、、!いや、実は考えていることがないわけではなくて。今最も勢いのある指原莉乃さんの魅力・その理由を解説する×自己啓発的なメソッドとして生かす×アイドルライブを見るという趣味を広く普及する(感動を多くの人に広めることになる)×ちろうさん指原に感謝される×and more...といったような何かを。いつか形にできればなあ。