ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

8月15日のHKT48チームH公演を見てきた

告知していた通り8月15日(水)のHKT48チームH公演を見てきました。
某氏に教わっていたので、遠方席はセンター3列目の条件が良い場所であること、そして花道の下手側がもっとも出席確認をされやすいと分かっていたのですが。。。遠方枠は20席あってその中での順番は抽選じゃなく買った順なのですよね。そういう基礎知識をまったく持っていないので、余裕ぶっこいて時間ぎりぎりに買ったら20人中20番目(280番)で結局遠方枠の最後に。ちがうちがう、買った順じゃありませんね。当選番号順です。そしてぼくの当選番号は20人中20番の280番。持っているというか嫌われているというのか。。。orz

センターブロックに座れず下手の3列目に座って観劇しました。。。皆、ごめん!しかもこの日はソフトバンクホークスの試合前にHKTのメンバーがミニライヴをやっていたということで、それを見てからチケ購入という流れがデフォだったらしいです。夕方までキャビナス(サウナ)で爆睡している場合じゃなかった!

そんなわけでHKT48劇場初観覧だったわけですが。

まずビックリしたのが歓声の少なさ。もちろんそういう噂は聞いていましたし、前日にNMB48の3期生公演をこれまた初観覧したわけですが、それがまずぼくにとっては「こんなに静かな公演があるのか」という感じだったわけで、そのNMB3期生公演よりもさらに上を行く静けさで驚きました。ぼくなんかここ2年くらいまともに劇場公演に入っていない人間ですが、AKB48劇場で「今日は地蔵が多くてお通夜だな」などと言い合っていたことは何度かありましたがそんなモノの比じゃありませんでした。

コンサートの初めに暗転するところで歓声が上がらない、overtureで手拍子がない。こういう公演は今だかつて見たことがありませんでした。いやすごいね。これがアイドルヲタクではなくて一般人に門戸が開かれていくということなんだなと思いました。ぼくは積極的に盛り上げる方ではありませんし偉そうなことは言えないんですが、やっぱりどうせ見るなら盛り上がっているコンサートが見たいと思います。(メモリストさんによるとこの日の公演は特に声援が少なかったらしいけど)。

その意味でやはりHKT48を取り巻く環境は厳しいなと思ってしまった。いや、彼女たちはすごく頑張っているし、きっとこれから福岡で人気を獲得していくと思うんだけど、【今の】【HKT48劇場での】彼女たちの公演ということに限定して言うと、ぼくは見ていて辛いと思ってしまった。もちろん見たくてもそう何度も見れないわけだが。きっと彼女たちが東京に来たら数多のアイドルグループに負けないくらいの熱狂を巻き起こすことはできると思います。しかし彼女たちは博多で活動していかなければならない。そしてこれだけ知名度があるのに定員が300の劇場で活動していかなければならない。そして思うのは指原莉乃さんのことだ。こんなところでやってたのか。こんなところで戦っていたのかと。なんだか泣きそうになってしまった。

ちょうどQuick Japan指原莉乃特集をやっているんだけど、その中で密着取材をしていて、指原にとっての「手つな公演初日」のリハをやっているときに、それを見ていた記者の人が涙が出てきてしまったという記述がある。

(前略)兒玉遥と、まさに「手をつなぎながら」歌うパートだった。しかし、今は相手がいない。それどころか、指原は今、ステージ上でたったひとりだ。
そのことに改めて気付いた瞬間、涙がじんわり出てきてしまった。何故彼女は、こんな寂しい状況にさせられているんだろう?熱狂的アイドルヲタクだった大分の少女が、自分自身がアイドルになるためにAKB48の研究生オーディションを受け、高校進学のタイミングで東京へとやってきた。地道な努力を重ねて正規メンバーとなり選抜組にも選ばれ、やがて「へたれ」というキャラも定着し人気は劇場の外へと広がっていった。劇場で培ったMC術はテレビ番組にも適応し、誰もが知るバラエティアイドルになれる、AKB48のセンターにだってなれるかもしれない、そんな夢と希望が膨らむ状況だったのだ。けれど彼女は今、博多で、たったひとりでステージの上にいる。

ぼくはこれにすごく共感してしまった。てか基本的にこう考えている人間です。そして15日の「手をつなぎながら公演」を見てこれを感じてしまっていた。もちろんそこには一人じゃなくてHKTのメンバーがいるわけだが。そこに何か圧倒的な壁を感じてしまった。というかそこに壁があるのは年齢的にもキャリア的にも当たり前な話なのだが。いくら指原さんといえど、たった一人であんな若いチームに入って馴染めるはずがない。MCだって指原一人が入ったからと言って劇的に変わるわけではないし、フォローするにも限界がある。これから徐々に馴染んでいって、他のメンバーも成長して、という過程が必要なのは分かるしきっとそうなるのだと思うけど、彼女はなんて強大なものを背負わされているんだと思って、ぼくは逃げ出したくなってしまった。ぼくの精神衛生上、見ない方が良いとさえ思ってしまった。

そう考えると1期生、初代チームAなんか気楽なもんだったんだなあと思いますよ。客席にいるのは生粋のアイドルヲタクたちばかりで、何を言っても基本的にウケるし。拍手も声援も多かったことだろう。

このQJの記者の話は、後の本人インタヴューで「レッスンは楽しかった」という言葉を受けて、その心配は杞憂だったということで終わっているのですが、ぼくはどうしても心配せずにはいられない。だって今まであっちゃんや、麻里子さんや、こじはるや、あきちゃと一緒に劇場公演をやっていたんだよ。それがたった一人博多に移籍して、自分より圧倒的に若いメンバーと活動をするなんて。AKBは人気があってHKTは人気がないとか、博多が地方だと言いたいのでは無く、彼女を取り巻く環境が激変していることに、他でもないぼくが動揺しています。そして東京に頻繁に移動していることも心配だ。公演後に飛行機に乗るためにハイタッチに参加する時間もないなんて異常だよ(おかげでぼくの出席確認ができなかったじゃないか!)。彼女に休まる暇はあるのか?


さらにこれは後日談ですが、HKTメンバー5人の脱退。一体何があったのかは知る由もないですが、穏やかではないでしょう。そして指原さんも何かしら相談されたり関わっている模様。先輩としてHKT48を盛り上げていくという重責を任された途端にこの騒動。彼女のことだからきっと何かしらの責任を感じていると思う。自分が何とかできたんじゃないかと思っていると思う。一体大人たちは彼女にどれほどの重圧をかければ気が済むというのだ。もう本当に辛くてぼくが泣きそうなわけですが、この一連の事態は「指原莉乃2.0」だとキリッと言い切ってしまったぼくとしては、それでも指原さんに祈りをささげ続けるしかないのであろう。例えそれが届かなかったとしても!


ぼくはしばらくはHKT劇場に足を運ばないだろう。そんなぼくに出来ることは何か?せめて「さしP」「さしごはん」だけは欠かさず(動画サイトで)見続けることだ(キリッ