ちろうのレイブル日記

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桜雪さんの仮面女子卒業に寄せて

2019年3月31日(日)、仮面女子カフェPARMSにて桜雪ちゃんの卒業公演を見てきた。すばらしい門出となったと思う。17歳から26歳。あまりにも長い時間をアリスプロジェクトで過ごしたのだ。本当にお疲れさまでした。

 

その歴史は、川村虹花ちゃんの手紙の中で語られたように、アリスプロジェクトが芸能部として立ち上がって、まだアイドルグループすら存在していないころから始まっているのだ。まさに手探りの中からスタートだった。

 

2010年、東大受験生アイドルからそのキャリアが始まっている。当時はブログで心無いコメントを書かれ、軽く炎上もしていたそうだ。そんな中、毎日応援をしてくれた3~4人のファンのコメントに救われていたと語っていた。後にこんな風に推すことになるのなら、僕も応援コメントを書けば良かった。むろん当時はそんなこと知る由もなかったのだが。

 

2011年3月の受験で不合格になり、一浪の末に2012年3月に東京大学に合格している。これは本当にすごいことです。特に僕はここ数年、学習塾で働いていて、中高生に勉強を教えたりしているのでなおさら。とんでもないことです。よくもまあタレント活動をしながら乗り切ったものだ。そしてもっとすごいのが、このころからアイドルとしての活動が本格化していくことだ。OZ、ほわいと☆milk、そしてスチームガールズが結成されてからはおそらく休みなんかなかったと思う。2012年末に専用劇場「PARMS」が出来てからは、ますますそのライブ活動は加速する。なにせ、365日、毎日ライブをするというのが売りだったのだから。

 

本人の挨拶でも語られたのは、1限から4限まで授業を受けて、時には休み時間に衣装に着替えてそのまま授業を受け、電車移動中に小物衣装を身につけて、ライブ会場に駆け込んでライブ、帰ったらレポートや授業の予習、復習をして、次の日も朝から授業。土日は毎日ライブで休みなし。そんな学生生活。友達とサークルや遊びに出かけた記憶はないという。東大生時代がどれほど忙しかったか、想像に余りある。世の中には、特になんにもやっていない大学生が、ただ怠けてしまったという理由で留年するというケースも多いと聞きます。またそれが高偏差値の大学ほど勲章のように語られる。いったい世の中はどうなっているのでしょうか。この落差はいったい何なのか。

 

そんな学生生活を乗り切り、4年で卒業する。その後しばらく東大学士アイドルとしてバラエティ番組に出演したり、ネット番組のコメンテーターとして出演したり、政治塾で勉強したり、本を出版したりとタレント活動の幅を広げ、誰よりも精力的に活動してきた。そしてついに、桜雪ちゃんは仮面女子としての活動を終え、新たなステージに踏み出す。このあたりの話は去年の末の生誕公演レポブログに詳しく書いたので、割愛。

→参考記事

桜雪ちゃんの26歳の生誕公演のレポと渋谷区の橋本ゆきさんを応援せずにはいられない話 - ちろうのレイブル日記

 

とまあ彼女が駆け抜けた9年間というのはすさまじく濃密なもので、僕が彼女を知るのはせいぜい2014年、推し始めるのは2015年、今は2019年ですから、僕が見てたのはその半分くらいの期間かな。本当にこういう時、時間がもどかしく感じますね。東大の春の大学祭にライブを見に行ったのが今では懐かしい。

 

 

本当に今までお疲れさまでした。そしてこれからがむしろ大変になりますね。社会により大きなインパクトを与えられるように頑張ってください。僕も応援します!!

 

 


■これからの仮面女子


さて、アリスプロジェクトおよび仮面女子も、長く歴史を積み上げて、メンバーも様々に遍歴を重ねてきた。現存するメンバーで言うと、先述したように桜雪ちゃん、そして川村虹花ちゃん、僕の推しメンであるところの黒瀬サラちゃんが最古参クラスであった。特に2018年末に5人のメンバーが卒業したのは、大きな変化である。そして今回の桜雪ちゃんの卒業。アリスプロジェクトは今まさに、大きな世代交代の最中だ。

 

本日の卒業ライブ、本人もちょっと言及していたけど、ほとんど雪ちゃんがMCをしゃべっていて、あんまり他のメンバーが絡んでこなかった。まあ事情は分かります。端的に言うと、桜雪ちゃんの存在が余りにも大きすぎる。先輩もいない。そんな状況では致し方ないのかも知れませんね。だけど仮面女子が新たに前に進むためには、ここは乗り越えてほしいものです。

 

もっとガンガンいけ!!かつての先輩たちを思い出せ!エンタテインメントって、何かしら発信をして、人を楽しませることですからね。まさに桜雪ちゃんが体現していたことです。僕に言えるのはそれくらいです。