ちろうのレイブル日記

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指原莉乃ちゃんのアイドル卒業に寄せて

2019年4月28日(日)。平成最後の年。横浜スタジアム。あと3日で新元号の令和になるというタイミングで、平成という時代を代表する一人のアイドルが卒業公演を迎えた。アイドルシーンはAKB48登場以前以後で大きく変わったと言えると思う。その中でも代表格といえるのが、AKB48が輩出し、平成のラスト10年間のアイドルシーンでトップを走り続けてきたと言っても過言ではない指原莉乃ちゃんだろう。


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もちろん指原莉乃のデビューの2008年からそうだったわけではない。指原莉乃が頭角を現したのは選抜総選挙で4位だった2012年あたりからか。HKT48への移籍、太田プロへの所属などがあったにせよ、次の年(2013年)にシングルのセンター(選挙1位)に選ばれると、そこからはAKB48グループ、アイドル界、のみならず若手女性タレントのトップランナーとして走り続けてきたと言っていい。それは平成の終わりの2019年現在でも変わることはなかった。

 

アイドルとしては11年間走り続けてきたというわけだ。そして平成の終わり、このタイミングで指原莉乃ちゃんはアイドルの肩書を外す。これからはおそらく、後進の育成とタレントとしての活動を継続していくだろう。今後の活躍にも期待せずにはいられない。



卒業公演にふさわしく、指原莉乃に関わりのあるメンバーが多数駆け付けた。
所属するグループのチームメイトであるHKT48メンバーに加えて、最後のセンター曲となった「ジワるDAYS」の選抜メンバー、初期HKTのチームメイトであった中西智代梨谷真理佳。デビュー当時の苦楽を共にした地方組(北原里英横山由依大家志津香)。バラエティ班の峯岸みなみ。ほぼ同じタイミングでAKBからHKTに移籍した多田愛佳、初代チームBの牽引メンバーであった柏木由紀渡辺麻友ワイドナショーの戦友、人志松本。etc


所属するHKT48の定番の楽曲を軸に、思い出深い楽曲をラインナップしていたように思う。


初めて劇場公演でユニットを務めた「愛しきナターシャ」、チームA時代の「炎上路線」は柏木由紀と。伝説の名曲「アボガドじゃね~し…」は本家そのままに渡辺麻友のとのコンビ。まさかここで初めて本物のアボガドじゃね~しが見られるとは思わなかった。Not yetは当時の太田プロメンの躍進するさまを思い出して、高まらざるを得ませんでしたね。全体を通して余裕すら感じさせるパフォーマンスだった。

 

「それでも好きだよ」「恋するフォーチュンクッキー」はもう本当に詰まっている物語が多すぎて泣きそうになりながら見てました。これから先の人生でも聞き直すたびに、そういう感情を思い起こさせてくれることでしょう。

 

「夕陽を見ているか」で宮脇咲良、「君の名は希望」で矢吹奈子が映像で出演。2人は「IZ*ONE」のため出演していないのだ。これには大号泣。兒玉遥ちゃんの映像もね。天国へ旅立った内田裕也とのコラボ曲「シェキナベイベー」では、内田裕也に扮した松本人志が登場して歌っていたのには笑った。

 

終始、次のHKTを牽引する松岡はなちゃんが重要な重要な役割を占めていたのも良かった。村重杏奈の事務所所属はよく分からなくて笑った。ツインプラネットおめでとう。とにかく、指原莉乃にまつわる重要な人物、全てのことがらが詰まった素晴らしいライブでした。最後の彼女の挨拶について。もはや改めてここで詳細に紹介するのも野暮というものでしょう。全てを総括し、全ての大切なメッセージを置いて行ってくれた。ここに答えがあるんだと思った。そういうことです。

 

りのちゃん一筋で推していたおじさんたちはこれからどうするのだろう。きっと彼女の活躍は変わらず見られると思いますから、推しメンを増やして強く生きていこうぜ!

 

 

指原莉乃ちゃんへ

 

11年間のアイドル活動お疲れさまでした。たしか総選挙で連覇し始めてからですかね、握手会にも行かなくなってしまいました。本当は行きたかったです。本当です。だけど遠くから活躍を見て、応援電波を送っていました。テレビを見てても、ちょっとネットを検索しても、活躍が見られるっていうことですから。それは本当にすごいことです。これでもたまにHKTの大きなコンサートや、TDCホールのソロコン、今回の卒コンなど、節目はちゃんと見に行っているんですよ!

 

多くの人が「誰も真似できない」とか「代わりがいない」とか「唯一無二の存在」とか言っていますね。僕もそう思います。だけどもう言われ飽きたんじゃないですか。もっと若手に注目してほしいとか、若手に頑張ってほしいとか、自分を脅かすような存在が出てきてほしいとか、そう思っているんじゃないかと思います。それはアイドルという文化を愛する人間ならきっとそうです。だってもう褒められて、祭り上げられて、うれしいとかいう段階を超えちゃってますものね。それじゃダメだろという危機感の方が出てくる頃合いだと思います。へんな嫉妬とか皮肉とか愛情の裏返しのイタイ人とかも出てきてしまうし。

 

僕は2011~2013年くらいにかけて、本当に指原莉乃ちゃんの魅力ついてぐるぐる考えていた人間なんです。その証拠がこれです→

同人誌『指原莉乃に会いに行く』まえがき公開 - ちろうのレイブル日記


2011年12月(総選挙9位)
ちなみにそこで書いたことを簡単に引用するならば、「AKB48の快進撃は指原莉乃によってもたらされた」「来年以降も総選挙があるとすれば、指原莉乃は間違いなく順位を上げていくだろう。それはいわゆる神セブンだとか、選抜常連と言われているメンバーをも追い抜くことになる。」「AKB48とは、指原莉乃とともに紡ぎあげられている成長物語である」といったものだ。

 

とはいえ本当にここまで大きな存在になるとは思っていませんでした。ある意味、自分の中で、一つのアイドル観というものを決定づけられた存在であるともいえます。それはタレントと言った方が適切なのかもしれませんが。指原莉乃を超えるタレントというのは、ちょっと考えづらい。指原さん本人も、自分は正統派アイドルじゃないと言うでしょう。そこがまた色んな意味でややこしい話のタネになるのですが。だけどアイドルとして大切な姿勢もまた、全身で示してくれていたと思います。そのことは紛れもない事実です。それを近くで吸収できたメンバーは幸運だったことでしょう。そしてファンも同じです。


「一度もアイドルを後悔したことがない」という最後の挨拶、本当にしびれました。すごすぎます。全ての人間に通じる生き方のモデルケースがここにあると感じました。これはまた時間をかけて、僕なりに色々考えて、機会があればまた文章で書きたいと思います。

またどこかで握手に行きたいです。その時はよろしくね。今までお疲れさまでした。

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■『指原莉乃 卒業コンサート ~さよなら、指原莉乃~』セットリスト


01. #好きなんだ
02. ロックだよ、人生は…
03. 早送りカレンダー
04. スキ!スキ!スキップ!
05. ジワるDAYS
06. 愛しきナターシャ
07. 初恋ヒル
08. 君のことが好きやけん
09. そばかすのキス
10. 波音のオルゴール
11. Choose me!
12. LOVE TRIP
13. ハロウィン・ナイト
14. 生意気リップス
15. 波乗りかき氷
16. 週末Not yet
17. 2018年の橋
18. 夕陽を見ているか?
19. 意志
20. Make noise
21. しぇからしか!
22. ぶっ倒れるまで
23. 炎上路線
24. アボガドじゃね~し…
25. 君の名は希望
26. シェキナベイベー
27. 私だってアイドル!
28. Get you!
29. メロンジュース
30. 12秒
31. 最高かよ
32. それでも好きだよ
33. 今 君を想う
【アンコール】
34. いつだってそばにいる
35. ジワるDAYS
36. 私だってアイドル!
37. 恋するフォーチュンクッキー
38. 桜、みんなで食べた