ちろうのレイブル日記

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仮面女子:スチームガールズの黒瀬サラちゃんに関する雑感と仮面女子のこれから

2019年8月31日、仮面女子:スチームガールズの黒瀬サラちゃんがアイドルを卒業し、また所属事務所であるアリスプロジェクトも退所した。


2014年の10月頃だったと思うが、それは運命的な出会いだった。

サラちゃんとの出会いからさらに1か月ほどさかのぼって2014年8月。池袋西口公園で連日開催されていた肉汁祭りというイベントで、「肉汁ガールズ」というグループのライブを見た。それをきっかけにアリスプロジェクトの何人かのメンバーが入り口となり、仮面女子の常設劇場「PARMS」に通うようになった(無銭の部から)。きっかけとなった坂本舞菜ちゃんを筆頭に、小島夕佳ちゃん、月野もあちゃん、窪田美沙ちゃんなど、魅力的なメンバーがたくさんいることを知った。そして初めてスチームガールズを見たときにその瞬間は訪れた。「キミに決めた!」と思った。ついに出会ってしまった。ずっと欠落していたパズルのピースがかちっとハマった感じ。すべてはここに至るまでの道筋だったのだと思った。それがスチームガールズのセンター、黒瀬サラちゃんだった。

 

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ヲタクテンパりすぎてインカメラになっててクソワロタ

そこから4年半以上、僕の中で確固たる一推しメンバーの位置を占めていた(本当は一瞬だけ、もしかしてこっちかも?みたいな葛藤があったような気がするが、忘れたことにする)。その評価は決して一様だったわけではない。好きになったり飽きたり、ということではなく、時間を積み重ねるほどに―――あるいはメンバーの入れ替わりがある中で―――サラちゃん自身が一人の人間として成熟し、どんどん魅力的になっていった。まさに成長という変化を楽しませてくれた。この感慨は(一見するとありがちな感想かも知れないけど)、そもそも推しメンが長く活動を続けてくれることと、さらにそれをある程度の期間見続けたファンだけの特権だ。

 

アイドル:黒瀬サラちゃんを見ていると、これこそが理想のアイドルの在り方だという発見・確認・深まりの連続だった。あるいはそれは僕自身の価値観が形成されていった過程なのかもしれない。ブログや普段のライブ、MC、他のメンバーとの人間関係を見ている中で、人間性を垣間見ることもできたし、変化を強いられる局面に立たされては、その都度いい方向に成長していく様子をずーっと見ることができた。もともと持っていた容姿や人間性が魅力的で、体力や精神面でも申し分なく、また人間的魅力が成熟し続けるというのは、なかなか稀有な存在だと思う。そんなアイドルはそうそういない。


 

そもそも地下アイドル全盛の昨今に、一人のアイドルを5年ちかくも推すということはなかなかできない。なにしろ有象無象の地下アイドルが跋扈し、いつのまにか消えていくような業界だ。それはアリスプロジェクトという事務所が展開する仮面女子とその候補生というユニット群のクオリティがあったからこそ推し始めることになったし、またここまで長く推し続けることもできた。サラちゃんを取り巻く環状の変化と、それに伴う本人の成長による影響に加えて、黒瀬サラちゃん以外にも魅力的なメンバーがたくさんいたことも欠かせない要素だ。PARMS(パセラ)、無銭の部、楽曲、組閣、運営スタッフ、各種イベント、全てのことに感謝。

 

4年10か月というのは一つのことを続ける期間としては結構長いと思う。四年制大学すら入って卒業してしまう。とはいえ僕のヲタ活スタイルは「薄く長く」がモットーなので、期間が長いだけで費やした時間やお金は大したものではない。これはつまり、日々のライブはもちろん、撮影会、握手やチェキ、遠征、等々にほとんど行っていないということを意味しており(反省)、トータルでコミュニケーションを取った総量でいえばめちゃめちゃ少ないのだと思う。それは直接目の前にすると緊張してあんまりうまく喋れないから、あえてそうしてきたっていう面もあるのだけど。

「握手とか撮影会とか接触にはあまり来ないけど、無銭の部(とたまに平日の一部と生誕祭)ではぬる~っといつも同じ場所にいる人だなあ(水色振ってる)」という認識をしてくれていればそれで良いなあと思いながら見ていた。

 


黒瀬サラちゃんは2012年に事務所入り、2019年8月31日まで7年半(?)活動したことになる。これも大変なことだ。これまでの人生の3分の1ということになりますか。まあ僕も東京に出てきてからの期間が人生の3分の1みたいなところがあり、人生ってそういうものかもしれない(普通に生きているだけの僕と一緒にすんなという話ですが)。

終わりはさみしいけど、全てが意味があったというか、運命づけられていたんじゃないかとか考えたくなってしまう。世代交代も起こらなければならない。今や最古参メンバーと言ってよいサラちゃんが、ともにアリスプロジェクト黎明期を支えてきたメンバーなんてほとんどいなくなってしまったわけで(残りはなあさんくらい)、サラちゃんだけがいつまでも現役で活動し続けるというのもなんかヘンな感じだ。だからこのタイミングは来るべくしてきたのかなという気もする。その都度、スチームガールズは良いメンバーに恵まれた。

 

黒瀬サラちゃんは最後の最後までサラちゃんらしく振舞ってくれた。サラちゃんらしくってなんやねんという話なんですが、これは彼女自身が最後のあいさつで「アイドルをやっている中で最初はどうしても自信が持てなかったけど、自分らしくいても良いんだと思えるようになってから気が楽になった」と言っていて、ファンの視点から見ても、ある時期からサラちゃんはいい意味で力が抜けていて、いつでも堂々として、好きなものは好き、興味ないものは興味ない、という姿勢を顕著に出すようになった気がする。

 

それは「無理をしない」「気持ちにウソをつかない」ということなんだと思う。余計なことを足すことも引くこともしない。これは普遍的かつ決定的に大事なことで、小中学生だろうが、大学生だろうが、社会人だろうが、あるいは芸能人とか有名人とか何とかかんとか、とにかくすべての人の人生全般に言えることだと思う。僕がこれだけ長く推し続けて来られた理由そのものであり、これがまた説明が難しく、長くなってしまうのですが、つらつらと書いてみたいと思う。

 

■黒瀬サラちゃんの魅力とは何だったのか


人気を獲得するためには「圧倒的に可愛い」とか「スタイルが良い」とかがあった方が良いのは当たり前で、それは主観的なものだったり後天的な努力で何とかなるところもあるので、ここでは言うまでもないことということで除外します。あるいは彼女の場合「歌声がステキ」というのも欠かせない魅力ですが、僕にとっては副産物的なものでした。「好きになった人の声まで愛しく聞こえる」ってわりと当たり前の話ですよね??よほどハスキーボイスとかでもない限り(それも魅力になりうる)。


まずもってアイドル(特に昨今のライブアイドル)をやるためには「強いメンタル」と「強いフィジカル」を持っていることが望ましい。実はもうこの時点でバカ高いハードルなんですね。これは両輪です。どちらかが崩れてもこれは継続するのが難しくなる。もともと病気を抱えているとか、体調を崩しやすいという人もいるでしょう。そういう人は、日々のライブが主戦場になる地下アイドル活動は難しいと思う。それで言えば、立花あんなちゃんと並んで「鉄人」と言われたサラちゃんのメンタル&フィジカルは称賛に値する。なにしろ「公演を休む理由がない」のだ。凡百のアイドルはまずこのことを胸に刻んで欲しい。(改めて補足ですが、これはあくまでもライブ活動の話。むろん仮面女子ヲタとしては猪狩ともかちゃんのことが頭をよぎるわけですが、彼女ほどのバイタリティのあるアイドルもまた珍しい。今後大きな存在になる可能性をビシビシと感じます。そのサポート体制も十分。それがアリスプロジェクトという事務所に対する信頼です)


立ち位置はどうか。スチームガールズのセンターだったということではなくて、グループ内の役割的な立ち位置ですね。基本的には無口で控えめ。自分からは発信しない。一番に手を上げるタイプではない。だけど何かを問われて、反応すると皆に(とくに先輩メンバーに)「かわいい~」と言われるタイプ。まずはこれ。初期に年少メンバーだったことも大きい。おそらくサラちゃんの可愛がられる性質はここで培われたのではないかと思われる(これが後輩が増えるにつれて、徐々に憧れられる立ち位置に変わっていく)。モノ言わぬ可愛い年少者というのは得てしてそういうものだ。年上の先輩は可愛がってくれる。経験を積む中で、年下(もしくはタメ)の後輩は可愛がれるようになる。ただし、年上の後輩はちょっと苦手。接し方が分からない。サラちゃん、それで良いんだよ!!

 

役職で言えばバキバキダンス番長ではない。ラップも担当しない。抜群のスタイル(高身長&長い手足)はエレガントで、否応なく目立つ。まとめ役のリーダーではない。内に闘志を秘めた、静かなるセンター(エース)という感じ。基本的には落ち着いていて、余計なことを言わない。愚痴をこぼさないし、文句を言わない、能天気なおバカも晒さない。口数は少ないが、譲れない評価軸を持っていて、ここぞという時はハッキリと意思を表明する。

 

それは例えばブログの文面などに表れる。環境に感謝するとか、日々のライブを大切にとか、口で言うのは簡単である。だけど実践を伴っていて、メンバーとの関係性も見て(ときにはスタッフから漏れ出てくる評価までも加味すれば)、ひとつひとつの言葉が信憑性を帯びているのが分かる。だからこそ、事務所の方針と衝突して不満をもらすメンバーや、自己管理の甘さからファンへの責任も果たさないでフェードアウトしていくメンバーに対しては苦々しく思っている。だってそうでしょう。アイドルはグループを運営し、環境を用意してくれている事務所と、日々経済的・精神的に応援しているファンがいて成り立っているものだから。そこの筋を通さなければ、成功など望むべくもない。ファンに愛されるはずもない(一部の自称パンクなファンに推されるだけだ)。

 

この静かな信念こそが至高なのである。こういう振舞いが僕にとっての大好物なんです。たまたま僕の好みにジャストフィットした存在がサラちゃんだったのか、それともサラちゃんの性質に僕の好みが引っ張られたのか?普通に考えたらヲタクの好みなんか推しメンに引っ張られているだけだろと思うところですが、僕はかなり自分の好みを冷静に見ている自負があるので、半々ということで。こんな最高なアイドルはそうそういない。

 

もちろんグループではガンガンとMCを引っ張っていく役割やいじられ役も絶対に必要ですので、そこはできる人に担ってもらいたい。そうでないとグループが成立しない。要はチームプレイですね。ちなみにサラちゃんが最も輝くのは、ある程度の人数の多様な性質を持ったメンバーの中にいるときだと思います。グループアイドルで輝く存在というのも、今の時代を象徴していますね。グループのメンバーがいるからこそ、彼女は輝ける。ファンは推せる喜びがある(複数のメンバーがいる中で一人を推すって、本当に画期的なことなんです。えこひいき万歳)。


人間関係の構築の仕方が実に良いんですよね。自分と相性が馴染むのかどうか、ほとんど直感的に判断している。それを時間をかけて、確かめながら構築していく。初めから一気に距離を詰めたりしない。僕が思うに、コミュニケーションや人間関係づくりが(一見して)積極的ではないという一方で、相性の良さを慎重に見極めて、深く信頼関係を築けるすべに長けているんだと思います。広く浅くではなく、狭く深く。


個人的にめちゃめちゃ重要な話を一つ。僕が元々好ましいと思っていた、一推しではない(原理的にあり得ない)けどかなりの水準でお気に入りなメンバーと、ことごとくサラちゃんが距離を詰めていったところです。具体的に言えば坂本舞菜ちゃんと森下舞桜ちゃんですね。



坂本舞菜ちゃんは「僕のアリスプロジェクトの入り口」というべき最重要人物であるわけですが、ごく初期にはOZの坂ちゃん、ぱー研の夕佳、アマガのもあ、スチガのサラ、という推しシフトを敷いていました。その中でもOZの坂ちゃん、スチガのサラちゃんという2人のお気に入り度は頭一つ抜きんでていました。そんな中、坂本舞菜ちゃんのスチガ昇格が決まります。僕にとってますますスチガの価値が高まります。推しメン2人が同じユニットでどんな化学変化が起こるのだろう。これは僕にとって結構重要なポイントでした(さらに言うとのちに小島夕佳ちゃんが異例のぱー研→OZ移籍→スチガ昇格があり僕の歓喜は絶頂を迎える)。

 

当然僕としては、2人がいい感じの関係性になればいいな~と思った。いや、むしろお互いを補い合った良い感じの関係になれるのではないかという予感があった。坂ちゃんって本当にサービス精神が旺盛な人で、ヘンなボケを言ったりいじられたりもするのですが(これは宿命みたいなもの)、実は気の弱いところもあり、こだわりが強くて頑固であり、他人に感情移入しすぎてすぐに泣いてしまうような優しさをもっている、要するにピュアな人なんです。

 

2015年10月に行われた、当時OZだった坂本舞菜ちゃんの生誕祭で、メンバー全員が坂ちゃんの印象をしゃべっていったのですが、皆が「努力家だ」とか「面白い」とか評していく中、サラちゃんが「ほとんど話したことないから印象がない」と言っていました。当然ここで「え~っ(汗)」という笑いが起きるわけですが、これを聞いて僕はシビれました。サラちゃんってウソをつかない人なんだ。空気を読んで無難なことを言ったりしない。本音を言える強さがある人なんだって。そしてその数か月後に昇格発表があり、スチガとしてステージを踏んだのは2015年4月のニコニコ超会議だったと思います。

 

その前後に僕はお互いのメンバーに手紙を書きました。お互いに「サラちゃんと坂ちゃんが絡んだら絶対に面白い化学反応が起こるから期待しています」みたいなことを書いたと思う。余計なお世話だし、知ったこっちゃないですよね。だけど、坂ちゃんが先輩ばかりのチームに入って緊張して良さが減ってしまうことはないかとか、サラちゃんがまた新たに人間関係を構築していけるのかとか、僕なりに心配していたんです。後から振り返ればそんなものは全くの杞憂だったわけですが(夕佳とまいぷぅの存在も大きかった)。それどころか、その後は皆さんもご存じの通り、2人はとてもよい関係(ネコみたいな扱い)になっていきました。

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黒瀬サラちゃんと坂本舞菜ちゃん


森下舞桜ちゃんはOZだった時から、いや、スライムガールズとして登場した時から僕は注目していました(ええスミマセン、言いたいだけです)。抜群のスタイル、全身からにじみ出た落ち着いたメンタル、丸い顔。これはタダものではないと目をつけていました。OZのメンバーとなったときにはすでに青サイリウム(当時のカラー)をフリフリしていたので、わりと早い段階で「なんか推してる人」という認識をされたという自負はあります(認知が速い!)。何度目かの組閣を経て彼女はOZのセンター(グリンダ)に立つことになりました。この瞬間に、森下舞桜ちゃんのその後のフィーバーはやはり運命づけられていたように思います。

 

それからは早かった。いずれ確約された未来ではありましたが、森下舞桜ちゃんはスチガに昇格になった。サラちゃんはとどまった。しかし、スチガで良い関係を築いてきていた多くのメンバー(舞菜、夕佳、まいぷぅ、えりな)がアリス十番に昇格することになった。とにかく激動の組閣だった。この時は人間関係を心配するとかしているモードでもなく、とにかく見守るだけだったように思う。(後で分かったが、サラちゃんもどこかでアリス十番に昇格する打診はあったらしい。しかし最後までスチガに留まるという決断をした。それは完結がそう遠くない未来だと本人の中にも予感があったのかもしれない。そしてその決断は正しかったと思う)。

 

その後、サラちゃんと森下舞桜ちゃんは1年くらい同じスチームガールズのメンバーとして活動し、これまた皆さんご存じの通り、2人ははとても良い関係になりました。そしてまた、森下舞桜ちゃん、木下有里ちゃん、涼邑芹ちゃんの3人がアリス十番に昇格するかたちで、次の局面に入っていった。2018年末の大組閣。森下舞桜ちゃんを取り巻く環境(事務所)は、彼女にアリス十番昇格&赤仮面就任という大役を任さずにはいられなかった。

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黒瀬サラちゃんと森下舞桜ちゃん

 

ブログ記事「森下舞桜ちゃんの16歳の生誕公演に行ってきました


 

一体何の話かと思われるだろう。これ「僕の好きなメンバー同士がイチャイチャしてる(歓喜)」という、在宅ヲタにありがちな百合消費ではないんです。僕にとってのアイドルヲタ活、仮面女子ヲタとしての全てであり、決定的に重要なポイントなんです。それはどういうことか。つまり「評価しているものが全く同じだ」と思ったのです。これが嬉しかったんですね。

 

アイドルには様々な魅力があると思うのですが、僕が好きな要素をあえて列挙してみると「愛される力」とか「主役になれる存在感」とか「強い心身」とか「余計なことを言わない、文句を言わない成熟した精神性」とか「役割を引き受ける余裕」とかですよね。ええ、もうハッキリ言っちゃいます。僕はアイドルとして「仕事ができる」子が好きだし、「アイドル力が高い」子が好きだし、AKB以降の表現ですけどいわゆる「推されメン」が好きです。そうするとだいたいグループのセンターですわ。つまりはそういうことです。

 

そのうえで、「好きなものが一緒だ~」というヲタク特有の勘違いかも知れないけど合一が感じられて、安心して推せる存在、それが黒瀬サラちゃんだったわけです。


とまあいろいろとまとまらない駄文を書き散らかしてしまいました。約5年間、本当にいいものを見せてもらいました。黒瀬サラちゃんはアイドルを卒業してしまいましたが、仮面女子の歴史はまだまだ続いていきますし、特に赤仮面でグループを牽引する森下舞桜ちゃんには本当に希望しか感じません。どうしてこんな逸材が入ってきてくれたのだろうと驚くばかりです。だからこれからも(少し遠くから)、仮面女子を応援していきたいと思います。これからの仮面女子のメンバー、候補生、アリスプロジェクト、社長、永田さん、麗華さん、他スタッフの皆様に、エールを送ります。

 

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サイン入りTシャツありがとう