ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

指原の良いところその1:運命を受け入れている

最近、さくらのことばっかり書いていたんで久しぶりにさしこのことも。今日のいいともでレギュラー陣が小学生100人相手にそれぞれが授業をするという企画をやっていた。それで、指原の授業が「AKB48になる方法」というものだった。3分間という短い時間だったけど、まとめは以下。さすがに生放送ということもあって緊張していたけど、まあこうやってテキストにして見返してみると見事な内容だったと思う。


指原莉乃「AKBは歌下手やダンスが下手でも入れる」 : AKB48まとめんばー

15: 名無しさん@実況は禁止です 2013/10/14(月) 14:02:21.99 id:YhBA4GCl0指原のいいとも授業

指原のいいとも授業

1 歌やダンスがうまいよりも一生懸命する姿が大事(私はダンスうまいのよ感はアイドルではNG)
2 人見知りではアイドルはできない(握手会があるのでそこでファンを獲得することがすごく大事。ファンとの勝負でもある)
3 順位付けされる事になれる(アイドル界でのランキングはあたりまえ。へこむような子はNG)

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これはそのまま指原がAKBの中でやってきたことで、それで結果を出してきたわけだから説得力があります。どれもアイドルとして、というか人気商売をやる人にとって当たり前に出来なきゃいけないことだと僕は思いますけどね。その当たり前のことが出来ていない人がいかに多いかということですね。これは必ずしも「AKB48になる方法」というだけではなく、「アイドルになる方法」と置き換えても通用することだと思います。

1は「自分は歌やダンスがうまくないけどどうしよう」という人に勇気を与えてくれますね。これは指原も授業の中で言っていましたが、ダンスや表情がぎこちなく見ていてハラハラさせられるような子ほど視線が釘付けになってしまうということはよくありますね。重要なのはいかに一生懸命、全力でやっているかということで、上手いかどうかは関係ないんですね。

2も全くその通りで、握手会でファンを楽しませることをしないのを「人見知り」で片づけていては成功は程遠いでしょう。ごく稀に愛想が悪くても許されるパターンはありますが、それはほんの一握りの、そういう星の下に生まれた人(ぱるるとか)だけなので、期待しない方が良いでしょう。握手会なんて、自分のファンを獲得する限られたチャンスなのに、それを逃してどうする。

握手の良対応には2つのパターンがあって「媚びるタイプ」と「媚びないタイプ」があり、指原は後者の「媚びないタイプ」だと思います。「媚びるタイプ」は目の前のファンをとろけさせるような効果があってそれはそれでファンを釣ることができるのですが、頭打ちがあるような印象です。対して「媚びないタイプ」の場合、強烈にぐいぐい引っ張っていって有無を言わさずひれ伏させる感じで、結果的にそちらが強いように感じます(ちなみに床爪さくらちゃんもそっちタイプ)。間違っても敬語など使いません。そういう強さが、例えば選抜総選挙で結果に結びつきます。本人も認めているように「おじさんのファンが多い」ということで、そういう人ほどお金を持っていますから票にも結び付くのでしょう。いくら若いヲタを(媚びて)たくさん釣っても票には結び付きませんからね。やはり男というのは、女にひれ伏したい欲望でもあるのでしょうか。そういう意味でも、この選抜総選挙というシステムは、そのヲタの推しエネルギーの強度を数値化する、画期的なシステムだと思います。

そういえば「媚びるタイプ」の代表格みたいなイメージのあるNMB48みるきーこと渡辺美優紀ちゃんですが、今年のドームツアーのパンフレットの中ですごくアツいことを語っていた。

思わせぶりな態度でファンをその気にさせる希代の「釣り師」。だがその代名詞には真っ向から反発する。「だって釣ってませんもん。嫌な人には好きになってほしいとも思わないし、嫌なことを言われれば正直に嫌と言う。私は素直にしているだけなのに、みんな本当に分かってない。」

これは意外な内容でした。いつもニコニコしてファンと対峙していると思っていたみるきーが、こんなにアツイハートを持っていたとは!ほとんど握手に行ったことがなかったんで知りませんでした。でも、これでみるきーの人気の秘密がわかったような気がします。そして指原も一目置いているのはそういうことなのか!と合点がいきました。


そして最後の3ですが、これもすごく重要ですね。普通はハッキリと順位づけされることなんてないのでしょうけど、やっぱりAKBには選抜総選挙がありますからね。でもこれはすごくいいことだと思います。自分の立ち位置を曖昧にして、負けを認めないでズルズルと舞台にしがみついてもしょうがないですからね。やっぱり人気商売をするなら勝者を目指さなきゃいけないし、それを恐れているようじゃ闘えません。だから皆で平等にするべきとか、敗者にも優しくとか言うのは、クソくらえだと思いますし、こんな残酷なシステムを採用している運営を批判することも筋違いだと思います。残酷なことを言えば、順位を付けられるのを嫌だと思うのはその人が敗者だからです。自分なら戦えそうだと思っている勝負だったら、むしろ早くその結果を知りたくなるはずです。

別の良い方をすれば、そんな風に順位づけされることが耐えられなければ、その場所が自分に向いていないということです。AKBに入った以上、そういうルールがあるのが運命なのだから、その運命を受け入れなければなりません。これをもっともよく分かっているのが指原だと思います。まさにアイドルという運命を受け入れている。

そんなわけで、3分と言う短い授業でしたが(3分だからこそ)、重要なエッセンスが凝縮した授業だったと思います。最初にも言ったように、これは「アイドルになる方法」というタイトルでも通用するよなあと思いました。