ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

AKB48のドキュメンタリ映画を見てきました

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」を新宿バルト9で見てきました。


主に震災後の1年弱をダイジェストで追っているような内容だった。 震災を無視できないのは分かるけど、震災がなかったらどういう作りになっていたのかなあとか思ったり。なかったらとか考えてもしょうがないんだけど。あの大震災があった年、AKB48がどんな振る舞いを見せたのか、そういうことが10年・20年後にも振り返ることができる。そういう視点ではとても意味のある作品だったと思う。


あくまでも「2011年のAKBはこんなだった」という内容だったので、見た直後は「前回の方がドキュメンタリ映画として良かったなぁ」という感想だったけど、その後感想戦していて内容を反芻していたらこの映画の凄まじさにじわじわと気付かされた。


とにかく前田敦子が凄いのである。精魂尽き果ててイスに座り、あしたのジョーのような状態でうずくまり、無理やり衣装を着替えさせられた20秒後、フライングゲットのイントロとともに広大なステージのセンターで極上の笑顔を魅せる。


「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」この歴史的名セリフを覚えているだろうか。これは2011年の第三回シングル選抜総選挙で1位を獲得した前田敦子が残したセリフだが、間違いなく後世に語り継がれる至言であろう。まさにAKB48のセンターを引き受けた瞬間、「否定的な意見はあるだろうけど私は前に進んでいく」という、強い覚悟の表れだった。そしてこの映画のクライマックスは、それを体現しているかのようなシーンである。


ぼくは立場上、指原莉乃がスゴイんだと言わなければならないのだが、やはりAKB48を語る上で前田敦子を欠かすことはできないのである。ほとんどそれはAKB48の存在理由みたいなものだからだ。だからぼくは前田敦子が好きなのだ。実は2推し。実は指原莉乃前田敦子を特別視している。それは単に事務所の先輩だから、というわけではない。何しろ、「一番顔が可愛いと思うのは前田さん」と言っているのだ。バカ言っちゃいけないよ。一番顔が可愛いのは小嶋陽菜である。それなのに前田敦子が一番可愛いというのは、前田敦子の凄まじさを分かっているからであろう。これが分かっているかどうかは、かなり大きい。


ほとんど前田敦子大島優子高橋みなみの映画だった。
これは(一部のコアなファンではなく)世の中にAKB48を発信するためという意味では仕方のないことなのだと思う。とはいえぼく程度に、チームA・チームK・チームBのメンバーの名前が全員言える程度に精通している者からすれば「AKBって他にも良いメンバーがたくさんいるのに!」と言いたくなるのは事実ではあった。それは西武ドームコンサート的にも、映画での取り上げられ方的にも。


AKBって前田敦子大島優子でしょと言われているような気がする。でもその精神的支柱は高橋みなみということがどれほどの人が知っているのだろうか。高橋みなみの精神的支柱ぶりたるや、筆舌に尽くしがたい。それが説明不要なほどに映像として捉えられているのは良いなと思った。でもやっぱり他にもいいメンバーがいるんだよ!この上記3人が身体がボロボロになるまで奮闘したのは、そもそも他のメンバーに出番がなかったからでしょと言いたい。


なにしろあの西武ドームコンサートで、あれだけ人数がいたのに一言もしゃべってないメンバーもいるのである。これは非常にもったいない。これはこの映画においても言えることではあるが。指原莉乃の取り上げられ方は控えめで、良かったと思う。いつかソロのドキュメンタリ映画作ってもらえればいいんですよ。その方が指原らしい。



まあそんなわけでいろいろ言いたいことはあるけれど、この映画を「見ない」という選択肢はないし、「良くない=(悪い)」という結果もないでしょう。
DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る。おススメです。