ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

俺の夏休みが始まる~トークイベント「ホンとウソ」とオオタヴィン監督の映画と夏の大型遠征~

2024年7月27日(土)
飛騨高山で行われた「誠光社とドンタク玩具社とオオヤコーヒの行商2024」トークイベント「ホンとウソ」を見に行きました。

誠光社とドンタク玩具社とオオヤコーヒの行商2024

第一部に出た、「やわい屋」店主の朝倉圭一くんが中学の同級生だったり、第二部に出た「住職書房」店主の住職が友だちだったりするので。トークイベントオタクの僕としては行かないという選択肢はない。
だいたいこの人たちのイベントは見に行っているオタクです。

 

第一部の民藝の話は難しくて、「ほほおお~、最近刊行された朝倉くんの「わからないままの民藝」を読まなきゃなああああ」という気分になった。

わからないままの民藝

第二部に出演された、京都にある「誠光社」の堀部篤史さんがメインスピーカーとなっていたわけですが、本をつくるという編集者視点の話とかが聞けて、そこが一番面白かった。
「編集の仕事とは何か」というテーマで、「編集の仕事は間接話法、同人誌やZINEは直接話法」という話があった。
「編集作業」はまだ見ぬ読者、将来に読者になってくれるかもしれない人に届くように構成や文章を整えていくが、コミケ文学フリマの(同人誌的なもの)は知り合いとか「この人が書いたものならとりあえず読むか」と思ってくれる人に読んでもらえばいいわけで、そこに編集は介在していないのだという。


規模が小さいとはいえ、編集と出版社をやっていると毎月毎月「これを出版してくれ」とか「見てください」という持ち込みがけっこうあるらしく、「ああああああああ」って声を上げそうになった。
誰だか分かんない人が書いた集大成だか何だか知らんけど、おそらくそんなに面白くない文章はそれこそ同人誌即売会とかブログとかSNSに書けばいい話なのだ。

 

そう、僕はかれこれ10年以上同人誌を作ってきたけど、編集されていない直接話法の本を作ってきたのだ。何だかすごく腑に落ちた。
そりゃ僕だって昔は「いずれは商業出版・・」とか考えたこともありましたよ。
でもそうじゃないんだなって。ヘタしたら一番の読者は自分だし、それでも読みたいって思う。書いて、自分なりに整えて、製本するのが楽しい。友だちに配るのは、まあ挨拶みたいなもんで。
ここまで来たら自己満足だし、それで良いんだって思った。そして何十年後かには忘れ去られ、何万年後かにはこの地球や文明と一緒に宇宙のチリとなるだけだ。それはどんなに優れた作品だって一緒じゃないか。


2024年7月28日(日)
以前にオオタヴィン監督の作品で、『夢みる学校』という「きのくに子どもの村学園」にスポットを当てたドキュメンタリ映画を見た。
宿題がない、テストがない、「先生」がいない。プロジェクトとよばれる体験学習の授業を通じて、自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考えるという、堀信一郎さんが作った学校に密着した映画だ。
今年の1月に、そのスピンオフとなる『夢みる校長先生』という作品を見た。

 

そして今回は、その続編となる『夢みる小学校 完結編』そして『夢みる給食』の2本立ての上映会が、高山市民文化会館であったから見てきた。

『夢みる給食』上映会があった

『夢みる小学校 完結編』は、まさにコロナ禍の2020年に撮影した「きのくに子どもの村学園」の小学生が、中学3年間を経て卒業するまでを描いていた。
当時小学生としてスクリーンに映っていた子が、大人っぽくなってインタビューを答えている様子はものすごい成長を感じた。


一番印象的だったのは、前作を見て周りに広めたいと思った小学生女子が、地元で上映会を開いていたとかいうくだり。自分の学校で上映会ができるようにプレゼンしたけど、校長のOKが出なかったらしい。事なかれ主義のダメな校長だなと思ったよ。PTAとか、前例がないとか、くだらない。内容から判断すれば、どう考えてもプラスになると思うけどね。

 

『夢みる給食』は、日本全国で起こっている、小中学校の給食を完全無農薬のオーガニック食材に切り替えていこうという運動を紹介していた。なるほど給食は毎日食べるものだし、栄養分やミネラルが豊富な食材に切り替えていくのは素晴らしいことだ。ちょっとしたコスト増があるだろうが、それくらいは行政に負担してほしいものだ。くだらない子供手当とか出しているんじゃなくてね。


毎月味噌を子供全員で手作りしている保育園では、発酵食品や野菜が豊富な給食を食っていて、平均体温が高くなるらしい。体温が高いほど免疫も機能すると思うから、これはすごいと思った。

 

完全オーガニック給食のゴールが、毎日お米だったのが気になった。やっぱ小麦ってダメなのかな。日本国内で小麦を自給するってのがそもそも難しいんだと思う。
今の高山市だと週1がパン、週1が麺なのだが。まあ僕は午前中の3時間だけの勤務なんで給食食っていないんですけどね。久しぶりに給食が食いたくなった。

 

その後、管理栄養士の橋詰さんという方が登壇して、高山市内でもオーガニック給食を実現しようとしてて、実際に幼稚園でメニュー開発したり発信したりしていて、スゴイ人がいるなあと思った。
純粋に僕も、ヘタな教育(劇場型授業、画一主義、平等主義)よりも、日々の食事で何を取り入れるか(食育)の方が重要だと思っているので、がんばってほしい。

 

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というわけで、これが夏休み最初の週末の活動レポ。
そして明日、7月29日(土)から塾を夏休みにして大型遠征を敢行する。
青春18きっぷを使って静岡、神奈川をガッツリ観光して東京入り。
映画、アイドル、etc。またいろいろな友人に会えたらなあ、と思っております。

東京で会える人、ぜひ!