ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

アーマーガールズの月野もあちゃんに関する文章(ピックアップメンバー)

同人誌「仮面女子の研究☆」のピックアップメンバーのコーナーから、チラ見せ記事その4。
アーマーガールズの月野もあちゃんに関する文章を特別に公開します。

月野もあ
アーマーガールズ
担当カラー:紫
誕生日:1994年3月7日



「萌えボイス」「ベーシスト」「空手2段」「現役大学生(日本語教育情報科学を専攻)」という性質の持ち主といえば、ロックな萌姫こと月野もあちゃんである。彼女を初めて見たとき「アリスってこんなハイスペックな子もいるんだ」と思った。アリスプロジェクト、あるいは仮面女子というユニットの魅力の奥深さを認識させた張本人である。このことの意味は大きい。彼女もまた、僕がアリスプロジェクトの魅力を語る上で外すことのできないメンバーである。

器用/不器用という尺度を持ち出すなら、圧倒的に「器用」なメンバーだといえる。ここでいう「器用」とは、タレントとしての適性の高さとか、愛され方を熟知しているとか、アイドルらしく振る舞うことに躊躇がないとかそのような意味で、もちろん芸能人としては「器用であること」はそのまま有利だということに疑う余地はない。それは同期で同じタイミングでアーマーガールズに昇格した愛沢美奈ちゃん(2015年3月11日に卒業)とともに驚くべき速さで仮面女子のメンバーに昇格し、かつ上位人気を維持していることからも証明されている。しかしここで一つの罠が待っている。それは、こと地下アイドルの世界では、器用/不器用は一筋縄ではいかないということである。何故なら「不器用こそ善」という価値観が存在するからだ!

何を隠そう、僕自身がそのような価値観に支配されてしまっている。僕は「器用なアイドル」と「不器用なアイドル」の二者択一を迫られたら、最終的に「不器用なアイドル」を選んでしまう。これはもうどうしようもない。彼女はだから、僕の一推しメンバーにはなり得ない。瞬間的にはなるかもしれないけど、長い目で見ればならないと思う。

なんとも失礼な、本人からしたらまったく嬉しくない宣言である。申し訳ありません。しかし「一推しにならない」というだけであって、激推しはする。いやむしろ、軽々に他の追随を許さない圧倒的激推しメンバーである。ここでもまた、こうして誌面に扱っているという事実、この熱量を感じ取って欲しい。

アイドルを推すとき、二つの感情がある。一つ目は「不器用なメンバー」に対する感情、これは「放っておけない」とか「愛らしい」と感じるものだ。最終的にはこの感情が優先される。一方で無視できない感情がある。それが「器用なメンバー」に対する「リスペクト(尊敬)」である。わかりやすく言えば、僕が「器用なメンバーだな」と感じているとき、それはそのまま尊敬しているということであり、その感情を起こさせるメンバーとして随一なのが月野もあちゃんなのである。

この二つの感情を不可避的に駆動させる存在を、僕はアイドルと呼ぶ。それは性別すら問わない。尊敬する作家も、評論家も、お笑い芸人も、タレントも、皆アイドルだと思っている。ここでは若い女性アイドルに限っていうが、僕が激推しするということは、イコールこの二つの感情を起こさせるという存在だということだ。どちらか一方だけということはあり得ない。ただ最終的に、一つ目の感情「放っておけなさ」を優先しがちだというだけに過ぎない。

さらに彼女の魅力を語る上で絶対に忘れてはならないのが「おにぎり」である。具体的には、彼女の顔があまりにも丸いために「おにぎり」に例えられ、イラストにされる際におにぎりを描かれたり、SNS上でおにぎりの絵文字一つで表現されたりする事案のことである。これは僕にとっては尊敬するべき存在である彼女の、唯一のイジリポイントだと思う。その隙が彼女の魅力に奥深さを与える。そしてそのイジリに対する対応が良い。その丸い顔を受け入れ、誇りを持ち、笑いに昇華している。

なぜ丸い顔をいじられるのかといえば、やはり世論としては「丸い顔は子供(赤ん坊)の象徴であり、大人っぽさに欠けている」という価値観が趨勢だからであろう。大いに結構である。しかしここでも、誰にも望まれていない僕の価値観を語らせていただきたい。僕自身は丸い顔が三度のメシよりも大好物なのである!

つまりこういうことだ。顔が丸いというのは、「丸い顔はいじっても良い」という共通認識がある程度に、成熟した女性にとって良くないことのようである。僕にとっては魅力でしかないが、世間的にはそのようである。これは生物学的に考えても僕にとっては善だ。何故なら、何を良いと思うかという価値観が多数派とズレていれば、それはそのままライバルが少ないということを意味するからだ。一方もあちゃん本人はどう受け止めているのだろう。そのことに卑屈になるわけでもなく、憤るでもなく、笑いのネタにし、愛されポイントとして受け止めている。そこにシビれるのである(これが万が一、本人が“憎むべき欠点”だと認識していたならば、僕は全力で「そこがお前の魅力なんだよ」と説教しに行かなければならなかったところだ)。

毎週末に発表される「オタク満足度ランキング」では、今や上位3位に入るメンバーの常連となっている。またアニメコスプレ仮装大賞では堂々の1位を獲得するなど、死角がない。アイドルとしての高い適正と、大学での勉強も決して手を抜かないバイタリティが人気の理由だと思う。これからも、僕はアーマーガールズのライブでは紫のペンライトを振り続けるつもりだ(DD乙)