ちろうのレイブル日記

本当によい教育を考えるためのブログです

「桐島、部活やめるってよ」を読んだ

まあ今更ではありますが。あれだけ話題になった映画も見ないで原作を読むことになるとは、、、思いもしなかった。理由は著者の朝井リョウ氏がすごく若くて自分より年下だということと(自分より年下の作家が活躍するというのはやはり自分が年をとっているのだということを感じる)、同じ岐阜県出身だと知ったからだ(しかも不破郡というわりと田舎。いや、高山も負けず劣らず田舎なのだが。てか最近まで知らなかったw)。

スクールカーストを題材にしているというのは聞きかじっていたのだが、なるほどと思った。そして作中のセリフが岐阜弁丸出しなのがやはり良かった。懐かしさを覚えた。

それぞれの登場人物の視点が章になっていて、最後の章まではわりとたんたんと進んでいていまいちピンと来なかったわけだが、最後の章で一気にこれまでの登場人物が繋がってうまいなーと思った。これは売れるの分かるし、読んで良かったなと思った。映画も見なければ!!

この前トークイベントに行った時に、著者は中学・高校時代、いかにしてスクールカーストの上位層に位置するかということだけを考えて生きてきたということを語っていて(例えば生徒会長になったり、体育祭の応援団になったり。ちなみにその時のイベント共演者の古市憲寿氏は対照的に、いかにして学校のイベントをサボってやり過ごすかということを考えていたらしい)、つまり自身の体験を元にした私小説的な意味合いもあるのかな〜と勝手に想像したりした。

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

ぼくは今、AKB体験記というものを書かせてもらっているのですが(メルマガPLANETS、関係者の皆様には感謝しています。ただ、いつまで続けさせてもらえるかわからないのではありますが笑)、これはぼくの体験記でありながらそのままぼく自身の成長物語的なものになるはずなのです(何を言っているのかわからないかもしれませんが笑)。しかしAKB好きな人にとってはそれなりに面白がってもらえるのではないかという自負はあるのですが、AKBに全く興味ない人にとってはさっぱりなんのことだがわからないと思うのですよね〜。

だからぼくはいつか私小説を書かなければいけない。それはもっと射程距離を広げた、メジャーアイドル・地下アイドルを含めた全てのアイドルへのリスペクトと感謝を伝えるためのテクストを書かなければならないのではないかと思う。それは同人誌でも何でもいいけど最低限かたちにしなければ!やっぱ皆が読む文章って小説だよね〜


そんなことを考えながら読んでいました。