2024年4月28日(日)
今日の目的地は本州に戻り、某加東市というところ。
淡路島を脱出せんとするが、昨日行きそびれた岩上神社へ。
入り口の鳥居に「女性はこちら」という小さな看板があるのがぞくぞくする。
奥に入っていくと、こんな感じ。


石上神社は伊勢斎宮跡と同じ北緯34度32分線上に位置しています。「太陽の道」といわれるこの線上には古代太陽祭祀の遺跡群が点在していて、伊勢神島、伊勢斎宮跡、三輪山、室生寺、長谷寺などとともに、古代の太陽信仰の拠点の一つとされています。
現在でも女人禁制を堅く守っており、境内には巨石がご神体として祀られています。
とはいえそこまで厳密に守っていないような気がする(小さな神社だし無人だし、守りようがないだろ。多様性の時代に女人禁制とは!?)。
9:00
次に明石海峡大橋のふもとにある絵島へ。
駐車場の入り口が分からなくて少し手こずったが、無事に立体駐車場にin。

淡路島の北端に浮かぶ島で、国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地の一つ。
日本遺産に認定。淡路市指定名勝。
海人(あま)が活躍した明石海峡を背景に、長年の風波に洗われ描き出された造形美がおのころ島に見立てられたと考えられている。古くから景勝地として知られ、多くの和歌にも詠まれているという。
ふうむ、小さいけど不思議な造形。歌人のクリエイティビティが刺激されたのだろう。
9:30
淡路島を堪能したと言うことでまた高速入り口まで戻って本州へ。
また改めて開拓したい場所だった。とにかくでかい島だ。自転車なら一周するのも面白いし(一周150km、アワイチっていうらしい)、登山もできるかなあ。
調べたら諭鶴羽山というのが標高608mで淡路島最高峰。諭鶴羽山と柏原(かしはら)山、それに先山(せんざん)を淡路三山と呼ぶらしい。島に1週間くらい滞在することがあったらいつか攻略したい。
あっという間に淡路島を後にし、北上。加東市を目指す。
今回の目的地は念佛宗三寶山無量壽寺「佛教之王堂」
仏教系の一つの宗教施設。そう、我々のGW旅って、3年連続で宗教施設を巡っていることになります(一昨年は岐阜県高山市の眞光総本山、去年は奈良県天理市の天理教総本部)。
こちらを参詣するには事前予約が必要で、土日限定、「早めぐりコース」「ゆったりコース」があったわけですが、むろんゆったりコースですよね。所要時間はまさかの3時間半エェ・・・大丈夫そ?
予約は11:30~
※当寺は観光寺院ではありません。真の仏教を実践する寺院です。
11:00
早めについたんで、駐車場の奥の方で腹ごしらえ。前日に買って(食い切れなかった)弁当をかっ込む。これで勝つる。
芝生のあたりにたくさんの像が並んでいるのが普通じゃない。気配を感じる・・

15分前集合を言われてテントの下のベンチに腰掛けると、参加者が続々増えてきて総勢20人くらいになったか。人気スポットやん。
すごくいい天気で日傘が配られる。
ここから3時間半・・長い戦いになりそうだ。
11:30
入り口からとんでもない門と2体の像にびびる。しかしこれはただの序章に過ぎないんだと言うことが分かってくるのだ。
そしてどこを見渡してもゴミ一つなく、完全に手入れされている。圧倒的な豪華さ。尋常ならざる何かを感じる。

五百羅漢は仏陀に付き従った500人の弟子のこと。外の公園にもなぞの像がたくさんあったが、これが500体あるという。
めっちゃきれいな公園だが(完全に整備されている)、一般に開放されて市民の憩いの場になっているわけでもなく、像が対話をしているだけ。ではこれは何なのだ。。。

日本庭園、京都の五重の塔、京都、奈良を象徴する庭、植物。枯山水、池。
山門からの総門。でか過ぎる盆栽(異形の松)。
聖徳太子を祀る太子殿は、他に類例を見ない八角堂。
最初の入り口にあったやつの三倍くらいのサイズの阿吽の像(金剛力士像)

和鐘は世界最大級でその重量48t。富山県高岡で作ったと言うことですが、こちらも想像を絶するサイズ。

鐘をつくにも大の大人が4人がかりで「せーの」で合わせる。「ゴイ~ン」という音。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、南無阿弥陀仏、(breath)♪南無阿弥陀仏~南無阿弥陀仏」
これが御十念。
石灯籠は高さ12mで世界最大サイズ、ギネス登録。
本堂・鬼瓦も高さ9m、8.8mで世界最大、ギネス認定。
一事が万事コレ。あれもこれもにわかには信じられないスケール。
要所要所で休憩タイムがもうけられ、そのたびにトイレ休憩、冷たいお茶・水が振る舞われる。
そんなに疲れてないよ?
ゆうて3時間半の長丁場で徒歩が難しい人には、車で移動の選択肢もある。なんと、まあ。
最後に本堂、釈迦堂、観音堂の3連発。そのどれもが装飾がこれ以上ないくらいの手の込みよう。
500体の銅像とか仏像とか、装飾とか「こちらを手掛けたが韓国の洪昌源師」とか言ってて、一人でどんだけ救ってんだよ、、、などと思う。
建物の周りに釈迦が生まれてから解脱するまでのストーリーの絵が飾ってあって、それをていねいに解説。
中に入ると、またまた信じられないサイズの仏像。
釈迦堂には全世界五大陸、51か国・1地域の仏像を安置。
それぞれで御十念。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ、南無阿弥陀仏、(breath)♪南無阿弥陀仏~南無阿弥陀仏」
何かクセになってしまう。
たっぷり3時間半堪能して終了。
まずこの巨大な施設が観光として売り出しているわけでもなく、山中にひっそりと存在していることに不思議な感じがする。
そしてそこら中で「奉仕」のビブスをつけたスタッフが、永遠に掃除やら草木の手入れやらをしている。
池や水路はもちろん、歩道にも建物にもゴミが一つもない。
500体の銅像もそうだし、建物の柱、屋根瓦に至るまでの一つ一つの装飾、巨大な仏像。
どんなだけの時間と人間の労力が投入されているんだと考えると怖くなる。
宗教施設というものの底知れなさを感じた。スケールで言ったら過去一といっていい。
これは是非、皆さんにも体験してみてほしい。とんでもねえから。
15:00
解放。昼を早めに食っているから腹が減る。
すぐ外にある「十八羅漢」というレストランにin。(16:00閉店)
さんざんおもてなしされて、お茶とか水ももらって、すぐ外にレストラン。至れり尽くせりかよ。
腹が減りすぎてコロッケ定食にそばセットをつけてしまう。

なんか全体的に味が薄かった。
16:00
佛教之王堂を離脱。
近くに日本遺産の神社があったから寄り道。
日本遺産とか聞くと覗きに行かないと気が済まないビョーキ。
朝光寺。鐘楼も重要文化財。

本日のメーンイベントが終わって、神戸に戻りレンタカーを返す。
17:00
さて、神戸駅前。タイムズレンタカーに返却。
歩いてポートタワーとかメリケンパークとかを目指す。
僕は近年ちょこちょこ神戸に来ているけど、そういえばポートタワーってずっと工事中で外観を見たことがなかった。
んでちょうどこのとき、リニューアルオープンしたばかりだったのですが、上るのにもチケットが要る上に(展望フロア+屋上デッキで1200円)、事前予約が必要ですでに完売しているとのこと。
お高くとまってんな!

ということで外観だけ眺めて、メリケンパークを散策して「BE KOBE」とか「神戸港震災メモリアルパーク」とかを眺める。
生田神社まで歩いたけど完全に門が閉ざされていた。ここ夜しか来たことないから入れたためしがない。
18:00
まっすーが離脱。新神戸駅に向かっていった。
この日の汗を流すべく、こいでぃーと銭湯を開拓。「二宮温泉」へ。
へえ。こんなところに地域密着の銭湯が。サウナは追加料金。これは登山終わりにも寄れそうだ。メモメモ。
20:00
三宮駅から3駅ほどの大山駅というところに移動。
エアビーで取ったホステルへ。翌日の計画を立てる。こいでぃーに大阪西成あたりのオススメ宿を教えたら予約取ってた(笑)
24:00
就寝。
(次回に続きます)